講義内容詳細:社会調査実習

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 社会調査実習
英文科目名/Course Title (English) Social Research Project
学期/Semester 通年 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 矢野 晋吾
英文氏名/Instructor (English) YANO Shingo

講義概要/Course description
 参与観察・インタビュー調査など質的データの収集法と分析法を身につけることを目的とします。調査の企画・実施・分析、理論化を通じて知識の習得と質的調査能力の開発をめざします。テーマ設定の背景は以下の通りです。
 近年、政府及び各自治体が危機的な財政状況に直面しています。さらに、震災を契機に行政の機能の限界も明らかとなり、行政サービスのあり方を考えることは、現代社会の大きなテーマとなっています。
 そんななか、伝統的に地域に存在した自治的組織が再評価されています。かつて自治組織は、農山漁村はもとより都市部でも、日常生活、防犯、防災、生活環境の維持などに深く関わっていました。本実習では大学付近を中心とした都市部を対象に、地域社会の自治的機能の経時的変化と、現状について、資料収集及び参与観察・インタビュー調査によって明らかにしてゆきます。得られたデータを通じて、地域社会の人々が育んできた「生活知」を改めて見直し、将来に向けての地域社会のあり方や地域環境保全への方向性を考えます。
達成目標/Course objectives
 本実習は、「社会調査士」資格の認定科目(G科目)に当たります。調査に参加するだけでなく、テーマ設定、データ整理、執筆、編集など一連の流れを受講者が主体となって行っていただきます。具体的には、質的データの収集法と分析法について、実践的な知識の習得と能力の開発を目指します。各受講者一人一人が具体的なテーマを設定し、そのテーマに基づいて質的手法で調査を実施し報告書をまとめます。なお、本年度は、地域社会を支えてきた個人に焦点を当て、ライフヒストリー(生活史)の聞き取り調査・記録作成を軸に進行する予定です。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
社会調査法Ⅱを履修すること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回: はじめに――この講義の目的・内容・教材・参考文献などについて――
事前学習/Preparation 「質的調査法」について事前学習あるいは復習を行っておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
2
授業計画/Class 第2回:社会調査の企画・設計
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
3
授業計画/Class 第3回:質的調査の手法①理論・歴史
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
4
授業計画/Class 第4回:質的調査の手法②具体的な研究例と実践
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
5
授業計画/Class 第5回:問題の立て方と仮説構成
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
6
授業計画/Class 第6回:テーマ設定①
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
7
授業計画/Class 第7回:テーマ設定②
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
8
授業計画/Class 第8回:テーマ設定③
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
9
授業計画/Class 第9回:情報検索法(既存資料収集法)
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
10
授業計画/Class 第10回:調査対象へのアプローチ①
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
11
授業計画/Class 第11回:調査対象へのアプローチ②
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
12
授業計画/Class 第12回:調査対象へのアプローチ③
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
13
授業計画/Class 第13回:調査対象へのアプローチ④
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
14
授業計画/Class 第14回:収集データの整理及び補充調査①
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示できるようにしておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習し、疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
15
授業計画/Class 第15回:収集データの整理及び補充調査②
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習し、疑問点などを提示する。夏期休業中に読み込む文献をあげておく。
事後学習/Reviewing 夏期休業期間中:実査(欠席不可)
16
授業計画/Class 第16回:収集データの整理及び補充調査③
事前学習/Preparation 夏期休業中に読み込んだ文献についてメモを整理し、後期に読む文献をあげておく。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
17
授業計画/Class 第17回:収集データの整理及び補充調査④
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
18
授業計画/Class 第18回:収集データの整理及び補充調査⑤
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
19
授業計画/Class 第19回:収集データの整理及び補充調査⑥
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
20
授業計画/Class 第20回:収集データの整理及び補充調査⑦
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
21
授業計画/Class 第21回:中間報告
事前学習/Preparation 各自が報告の準備を行う。前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
22
授業計画/Class 第22回:報告書作成・補充調査①
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
23
授業計画/Class 第23回:報告書作成・補充調査②
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
24
授業計画/Class 第24回:報告書作成・補充調査③
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
25
授業計画/Class 第25回:報告書作成・補充調査④
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
26
授業計画/Class 第26回:報告書作成・補充調査⑤
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
27
授業計画/Class 第27回:報告書作成・補充調査⑥
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
28
授業計画/Class 第28回:報告書作成・補充調査⑦
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
29
授業計画/Class 第29回:報告書作成・補充調査⑧
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義内容のメモについて復習するとともに、収集したデータの整理・分析を行う。疑問点があれば、レジメに掲載してある参考文献などを活用して学習する。
30
授業計画/Class 第30回:報告書作成・補充調査⑨
事前学習/Preparation 前回の講義ノートを復習するとともに、収集した資料の整理・分析・執筆を進める。また、補充調査について準備を行う。
事後学習/Reviewing 講義終了後(春期休業中含む):報告書原稿修正(数次にわたる)・完成
授業方法/Method of instruction
 実習形式で行います。講義内容に応じて、オンライン形式を併用します。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 平常点50点、レポート(報告書)50点
教科書/Textbooks
 コメント
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1 特に指定しません。教員の用意するレジメなどで指示します。
参考書/Reference books
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1 参考文献については、講義レジメ等でその都度、指示します。
メッセージ/Message
 時間厳守、約束を必ず守る(メール返信なども含む)、挨拶が出来る、など対人関係上、基礎的な約束事を守れることが最低条件です。謙虚な心を持ち、調査にご協力頂く皆さんと、ひとりの人間として向き合う地道な姿勢が不可欠です。調査対象の方にはお忙しい中、無償で調査に協力いただくことになります。その重さを理解出来ることが大切です。
 その点で、通常の講義と大きく異なり、毎年、中途で履修を休止する者が出ています。履修希望者は、必ず最初の講義に時間厳守で出席し、内容を理解した上で履修登録することを義務づけます。詳細については、担当教員に「事前に」問い合わせて下さい。
その他/Others
 本実習を、資格や単位の手段と考える学生は絶対に受講しないで下さい。本実習の調査は、調査にご協力いただく方との人間関係を形成するなど、地道な努力が必要であり、受動的な態度では到底、遂行できません。もちろん、調査能力については研究の過程で身につけていきますので、まずは意欲のある方の受講を歓迎します。
 また、各自が個別のテーマを設定しますが、基本的にはグループで協力しながら進める共同研究の形式を取ります。こうした信頼関係が基本になりますので、無断欠席及び度重なる遅刻、約束の不履行(メールの返信をしないことを含む)があった場合は、その時点で単位不認定とします。
 また、先方の都合により、夏期休業中はもとより、休日・夜間の調査も想定されます。報告書原稿は、授業期間内に提出いただきますが、修正、編集作業は授業期間終了後も継続します(昨年度実績で3月初旬まで)。
 本実習は、「社会学」の視点から行います。建築学・都市計画など自然科学分野のほか、心理学などのアプローチによる報告では単位認定致しかねます。