講義内容詳細:メディア文化概論/メディア文化概論(再)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) メディア文化概論/メディア文化概論(再)
英文科目名/Course Title (English) Basics of Media Culture
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 宮澤 淳一
英文氏名/Instructor (English) MIYAZAWA Junichi

講義概要/Course description
(※初回を除き,オンラインの「リアルタイム収録型」で実施します。毎回の授業の定時にリアルタイムでオンライン授業を行ない,同時収録をした映像によるオンデマンド受講を選ぶことができる方式です。260名を超える大人数クラスであり、感染リスクに配慮することもありますが、対面授業とオンライン授業の絶対的な区別や優劣を超えた学習能力の養成を目指します。)

 この「メディア文化概論」は,総合文化政策学部の「基礎科目」の1つとして位置づけられています。総合文化政策学部1年生全員の必修授業です。
 この授業の題名に含まれる「メディア文化」というのは,便宜的な造語です。「メディアの文化」なのか「メディアと文化」なのか「メディアという文化」なのか,判然としません。
 ひとつ確実に言えるのは、皆さんの親しむ「文化」は「メディア」の介在なしには成立し得ないということです。そこで,「メディア」と「文化」について,あれこれ学ぶのが、この授業です。
 「文化」については,その成果であるところのアートやエンタテインメントを,総合文化政策学部の学生はもっと広く深く知っておく必要があります。高校生のときにいちばん大切だと思っていた「文化」を,これからも愛し続けることができるでしょうか? それでもいいのですが、未知の文化体験によって,「もっとすごいものがあったわ~」という発見をして,人生が変わるかもしれません。そういう期待をこめて,この授業では,「Qレポート」(例年の「メディア体験レポート」のオンライン版)等,多くの課題を出します。ぜひ積極的に応じて,大学生活に弾みをつけてください。
 なお,課題のひとつ「マイベスト」とは,自分が好きな(大切な)文化的・芸術的産物3~7点をA4判用紙1枚で紹介し,コメントするものです。

(※2020年度前期は,オンライン授業に対応して「リアルタイム型」で実施しました。WebexやLINE等を用いてリアルタイムでのディスカッションやプレゼンテーションを展開しますので、定時にパソコンまたはスマートフォンの画面と向き合えるように環境を整えてもらいました。CoursePower等も併用し、資料の配付をします。課題もオンラインで提出でした。)
達成目標/Course objectives
 未知の文化・芸術を大量に体験しつつ,「文化」「メディア」「メディア文化」をめぐる基本的な知識と発想を身につける
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
(1) CoursePowerという大学の用意した学習支援サイトがあります。サイトにアクセスし,そこに送られるメッセージがPC・スマートフォンに転送されるように,設定変更をしておきましょう。
(2) 大学図書館の主催する各種説明会に申し込み,参加してください。特にデータベースの利用法を知っておくように――。
(3) 例年はコンサートや展覧会や映画館などに行くためのお小遣いは確保してもらっていますが、今回はオンラインでの映像鑑賞をして、Qレポート (Quarantine Report)を多数書いてもらいます。主要な動画配信サイトを1つ利用できるようにしておきましょう。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class  オンライン授業(オンデマンド型)=第1回 ガイダンス(大学での「学び方」全般と,この講義について)
事前学習/Preparation  (教科書を入手し,目次を見ておく)
事後学習/Reviewing  (大学図書館のデータベースにアクセスし,利用してみる)
2
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第2回 文化とは何か(文化のさまざまな定義)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
3
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第3回 メディアとは何か(メディア研究とコミュニケーション研究はどう違う?)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
4
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第4回 メッセージとは何か(マクルーハンについて)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
5
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第5回  文化研究とは何か(「カルチュラル・スタディーズ」と限界芸術論) / 「マイベスト」提出
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
6
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第6回 メディア文化の現場から1(社会で活躍するゲスト・スピーカーとの対話)
事前学習/Preparation  (ゲストを紹介する資料の読み込み,ゲストについてさらに調査)
事後学習/Reviewing   〔ゲストの示唆した話題をさらに調査してみる〕
7
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第7回 映像メディアと文化(映画・テレビとは何か,消費される記号とは何か)/ 中間レポートの指示
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
8
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第8回 「マイベスト展」(バーチャル教室での内覧会)
事前学習/Preparation  (マイベスト委員会を中心とした準備に協力する)
事後学習/Reviewing   〔優秀作品の選出・表彰に協力する〕
9
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第9回 パーソナル・コミュニケーションのメディア(郵便から電子メールへ,電話から携帯電話・スマートフォンへ) /(中間レポートの提出)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
10
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第10回  現代のメディアと文化をめぐる諸問題
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔中間レポートのテーマを決める/指示された課題を実行する〕
11
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第11回 メディア文化の現場から2(社会で活躍するゲスト・スピーカーとの対話)
事前学習/Preparation  (ゲストを紹介する資料の読み込み,ゲストについてさらに調査)
事後学習/Reviewing   〔ゲストの示唆した話題をさらに調査〕
12
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第12回 ネットワーキングと文化(インターネット,ソーシャルメディア,検索文化と結合知,SNS,ビッグデータ,忘れられる権利,IoT,人工知能[AI],仮想通貨とブロックチェーン‥‥)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
13
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第13回 パフォーマンスとメディア(複製芸術と人工知能,音楽・映像文化,スポーツ,ミュージアムとアーカイヴィング,メディアアート,オタク文化など)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
14
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第14回 災害とメディア(メディア・リテラシーと3.11以降の想像力)
事前学習/Preparation  (教科書・指定資料の指示箇所の通読とメモ作り)
事後学習/Reviewing   〔指示された課題を実行する〕
15
授業計画/Class  オンライン授業(リアルタイム収録型)=第15回 レビュー,フィードバック,レポートの最終指示
事前学習/Preparation  (事前に特に指定された設問内容に即してこれまでの授業を振り返っておく)
事後学習/Reviewing   〔出題された設問内容を教材・ノートで確かめる〕
授業方法/Method of instruction
講義形式です。90分の中でいろいろなことをします。ときどきゲストを呼びます。
【参考=昨年度のオンライン授業の場合:WebexやLINE等を用いてリアルタイムでのプレゼンテーションやディスカッションを中心に行ないます。定時にパソコンまたはスマートフォンの画面と向き合えるように環境を整えてください。CoursePower等も併用し、資料の配付をします。
成績評価方法/Evaluation
1 100%  学期末レポートを100点満点で採点し,未提出または不満足な課題のある者は,この点数から減じていく。減点の目安は,-20点(中間レポートの最大値),-10点(「マイベスト」の最大値),-24点(「Qレポート」の最大値)。特に優れたレポートを提出した者,授業運営において優れた提案をした者には,ボーナス点を与える(マークアップ)。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 吉見俊哉 『現代文化論――新しい人文知とは何か』 有斐閣 2018年 9784641220768 2,000円
2 宮澤淳一 『マクルーハンの光景――メディア論がみえる』 みすず書房 2008年 9784622083283 1,600円
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
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1 吉見俊哉 『メディア文化論――メディアを学ぶ人のための15話〔改訂版〕』 有斐閣 2012年 その他,図書,オンラインで取得できる文献等,随時紹介します。
2 宮澤淳一 「音楽とパフォーマンス」,白石美雪編『音楽論』所収,第5章,157-190頁 武蔵野美術大学出版局 2016年
メッセージ/Message
以下は、対面型授業(2019年度)での注意書きです。これに準じます。 
(1)提出物はすべてペン書き。(2)欠席の多い者は最終的なグレード(AA,A, B, C)を1ランク下げ(マークダウン),さらに,5回以上欠席した者は不合格(X)とします。意見・感想だけのレスポンス・シート(根拠・理由が書かれていないもの)を提出した場合は欠席とみなします。(3)配付資料のバックナンバーは出しませんので,休む場合は友だちに頼んであずかってもらうか,あとで友だちから借りて自費で複写してください。 また,クラブ活動の大会出場等で欠席する人には,事前の届け出と事後のレポートの提出を求めます。(4)授業内容に関する皆さんの反応を学年全員に共有してもらうため,また,ゲスト・スピーカーの貴重な話を学年全員で共有するために,あえて大教室で行ないます。私語は慎んでください。授業中の無断退出は論外です。そうした点に十分に気をつけて,楽しい授業作りに参加・協力してください。
その他/Others
 総合文化政策学部1年次で「いちばん忙しい授業」かもしれませんが,これが「いちばん充実した授業」になるかどうかは,皆さん次第です。皆さんの積極性に期待しています。
キーワード/Keywords
メディア     文化     文明     教養     メディア文化     メディア論     メッセージ     マッサージ     コミュニケーション     テクノロジー     メディア・リテラシー     マクルーハン     吉見俊哉     プロジェクト     カルチュラル・スタディーズ     ハイカルチャー     サブカルチャー     ポップカルチャー     オタク     オタク文化     インターネット     SNS     携帯電話     テレビ     ラジオ     映画     複製芸術     セクシュアリティ     LGBT     観光     災害     グローバリズム     グローバリゼーション     グローバル・ヴィレッジ     地球村     ミュージアム     ミュージッキング     パフォーマンス     パフォーマンス研究     パフォーマティヴ     パフォーマティブ     コンスタティヴ     コンスタティブ     人工知能(AI)     人文学     ヒューマニティーズ     人文知     社会科学     社会学     研究     勉強     学び     意識高い系