講義内容詳細:近代哲学史

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 近代哲学史
英文科目名/Course Title (English) History of Modern Philosophy
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 関根 小織
英文氏名/Instructor (English) SEKINE Saori

講義概要/Course description
哲学の歴史の上で第二幕の幕開けともいわれる華やかで大きな実りがあった時代である近代は、自然科学や新たな技術の出現とともにわれわれ現代の社会の基礎となるべき法・政治・経済・文化・産業などにおける諸制度や発想が形成された時代である。激変の時代のなかで哲学者もまた抜本的な変革を思想の世界で試みた。一般に近代哲学の特徴は主観性への転換と称される。その筆頭がコギト(我思う)に真理探究の基礎をおいたデカルトである。ここではこのデカルトという近代哲学の祖を源流に、それを改変しながら独自の思弁的体系と世界観を形成した名だたる哲学者たち、スピノザ、ライプニッツ、ロック、ヒューム、カントといった大哲学者の思想の基本部分の理解に重点をおきながら、近代哲学の基本的な諸問題(心身問題・自由と因果性・人間理性への信頼と疑念など)の展開をみていく。そして彼らが築いた思想体系は単なる机上の空論ではなく、独自の人間観・社会観・倫理観などを提唱する基盤となっていることを把握し、さらには現代の諸制度の基盤となった近代の諸思想の根幹も、その源流はプラトン以来の形而上学とよばれる発想であり近代哲学はその変奏でしかないという哲学史の現代的解釈をも視野に入れられるようになることをめざす。

達成目標/Course objectives
近代の哲学を歴史的にたどり、主要哲学者たちの思想概要を学ぶ。

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 導入―哲学の流れ  【オンライン(オンデマンド型)】
事前学習/Preparation 講義内容(シラバス)を熟読して授業計画・評価方法等を確実に把握すること、及びなぜこの科目を勉強しようと決めるのか自身の受講動機を明確にしておくこと。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
2
授業計画/Class 導入(続)―近代とその中の区分
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
3
授業計画/Class 近代への移行その1―ベーコンと科学革命
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
4
授業計画/Class 近代への移行その2-自然哲学から自然科学へ(ガリレイ)
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
5
授業計画/Class デカルト哲学その1―理性を導く方法と暫定道徳
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
6
授業計画/Class デカルト哲学その2―方法的懐疑とコギト
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
7
授業計画/Class デカルト哲学その3―物心二元論
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
8
授業計画/Class 大陸合理論その1―スピノザの哲学
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
9
授業計画/Class イギリス経験論その1―ロック
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
10
授業計画/Class イギリス経験論その2-バークリ・ヒューム
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
11
授業計画/Class 大陸合理論その2―ライプニッツの哲学
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
12
授業計画/Class カント哲学その1―その背景
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
13
授業計画/Class カント哲学その2―理論哲学 『純粋理性批判』
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
14
授業計画/Class カント哲学その3―実践哲学 『実践理性批判』
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。
15
授業計画/Class ドイツ観念論-フィヒテ・シェリング・ヘーゲル まとめ 
事前学習/Preparation 前回の講義内容での基本事項・重要箇所の再確認。
事後学習/Reviewing 講義資料等の整理、及び内容理解の不足箇所について文献・資料等にあたって理解の完全化をはかること。全体の復習。
授業方法/Method of instruction
対面授業(通常型)。第1回目のみオンデマンド。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 40% 授業時に行う数回の小問題記述。
2 レポート Report 60% 学期末のレポート
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 シュヴェーグラー著、谷川徹三・松村一人訳。 『西洋哲学史(下)』 岩波文庫 1958年 4003363620 760円+税
2 シュヴェーグラー著、谷川徹三・松村一人訳。 『西洋哲学史(上)』 岩波文庫 1958年 4003363612 660円+税
3 貫成人著 『図説・標準 哲学史』 新書館 2008年 9784403250934 1500円+税
その他/Others
コースパワー上に、レジュメなど資料がある場合は、各自入手しておくこと。