講義内容詳細:プロジェクトマネジメント論

戻る
年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) プロジェクトマネジメント論
英文科目名/Course Title (English) Project Management
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 高 永才
英文氏名/Instructor (English) KOH, Youngjae

講義概要/Course description
本講義は、プロジェクト・マネジメントの基本概要を理解することを目的とする。
そのために、どのように組織デザインをするのか。組織デザインの基礎についても学ぶ。
さらに、これらの内容が現実のどの場面で必要となるのかを理解する。


*自己学習+オンデマンド(PPTもしくはPDF資料と録音)を用いた授業です。
毎回の授業資料をCourse Power上にアップしております(同じ資料をPPTとPDFに変換しておりますので、資料を選択してください。内容はPPTもPDFも同じです)。

*Course Power上には課題やその提出期限、その他の連絡事項等もアップしております。
授業資料をはじめ、課題や連絡事項等、すべての資料は掲載期間が過ぎますとダウンロードや見る事が出来ますので授業の日程に沿って早めにアクセスしてください。
達成目標/Course objectives
本講義では、「プロジェクト」とは何か。また、そのプロセスはどのようなものであるかを学ぶ。「プロジェクト」においては情報とモノの流れをどのようにマネジメントするかが、一つの鍵となる。情報をスムーズに流れるようにするには、組織のデザインが重要となる。組織デザインとプロジェクトの計画立案、実施、リスクコントロールが出来るような知識を得ることが必要となる。こうした内容を理解することを目指す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
組織デザインの基礎、プロジェクト・マネジメントに関心のある学生
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 組織デザインとプロジェクト・マネジメントの定義とその重要性と本質について学ぶ。
事前学習/Preparation 組織デザインとは何か。プロジェクト・マネジメントとは何か。自分が持っているイメージや概念を整理してみる。
事後学習/Reviewing 授業前に持っていた組織デザイン、プロジェクト・マネジメントの概念、定義やイメージと授業後のイメージ、概念とどういった点で異なっていたのかを振り返る。
2
授業計画/Class プロジェクトにおける代表的な四つのイベント(キックオフミーティング・進捗会議・舵取り委員会・振り返り)と陥りがちな失敗を通してイノベーションの連鎖について学ぶ。
事前学習/Preparation これまで経験したグループワークを思い出してメモしてくる。グループ・ワークやプロジェクトの失敗の回避可能性が高めるのはどのような組織デザインかを考えてみる。
事後学習/Reviewing 授業後に、グループワークにおいて、四つのイベントをどのように行って来たか振り返る。
3
授業計画/Class プロジェクトの計画:モノづくりにおける管理・運営の概要について学ぶ。
組織のデザインを行うために事前に理解すべき、原理、原則(基準)を学ぶ。
事前学習/Preparation 身近にあるグループワークを前提に、その運営がどのようになされているのか振り返る。
事後学習/Reviewing 授業後、上記事前学習のグループワークにおける改善点を考えてみる。
4
授業計画/Class プロジェクトの計画から遂行・管理について理解する。
さらに、プロジェクトの計画、遂行、管理を前提にどのような組織が必要で、それは何を基準としてデザインするのかを学ぶ。
事前学習/Preparation 身近にあったプロジェクト遂行・管理を振り返る。
事後学習/Reviewing 身近にあったプロジェクト計画・遂行・管理がどういう結果をもたらし、なぜ、そうなったかを分析してみる。
5
授業計画/Class プロジェクト遂行におけるQCD(コスト・品質・納期)の管理について学ぶ。さらに、組織デザインの際に、考えるべきコスト、クォリティ、期限などについて考える。
事前学習/Preparation グループワークの遂行・管理において鍵となるポイントを事前に考えてみる。
事後学習/Reviewing グループワークの課題について考えてみる。
6
授業計画/Class プロジェクト遂行における情報伝達の在り方と成果の評価の在り方について学ぶ。さらに、どのようにすれば、より効率的に正確な情報伝達が可能かも考える。
事前学習/Preparation グループワークの成果をどのように評価して来たか振り返る。
事後学習/Reviewing グループワークとその評価軸を再考してみる。
7
授業計画/Class プロジェクトにおけるプロジェクト・マネージャ(PM)の役割と課題:①時間配分について
組織のリーダーと現場の部下の立場で、マネジメントとは何かを考える。
事前学習/Preparation これまで経験したグループワークの例を一つ挙げ、どのような立場にいたか、思い出してみる。
事後学習/Reviewing どういった課題があったかを振り返り、それが時間配分の課題とどう関わっていたか振り返る。
8
授業計画/Class プロジェクトにおけるPMの役割と課題:②PDCAサイクルの管理について学ぶ。
組織デザインにおいてより効率的なPDCAサイクルを行うことを事前に考えるとは何かを学ぶ。
事前学習/Preparation アルバイト先やサークルにおけるPDCAサイクルとその課題を思い出してみる。
事後学習/Reviewing 授業後、事前学習に記述した課題と解決策をPMの立場で考えてみる。
9
授業計画/Class PMの立場から見たプロジェクトの課題と部下の立場から見たプロジェクトの課題について学ぶ。
管理者の立場からみたプロジェクトにおいて重視する点と部下の立場からみたプロジェクトに重視する点を念頭に組織デザインを学ぶ。
事前学習/Preparation これまでのグループワークを振り返り、立場が異なることで発生したコンフリクトをピックアップし思い出してみる。
事後学習/Reviewing 様々な場面で、なぜ、コンフリクトが発生するのかを考えてみる。
10
授業計画/Class プロジェクト遂行における部門間のコンフリクトについて学ぶ。コンフリクトを生み出す組織とそうでない組織について学ぶ。
事前学習/Preparation プロジェクト遂行の過程で生じ得る部門内と部門間のコンフリクトを考えてみる。
事後学習/Reviewing プロジェクト遂行の過程で生じたコンフリクトの解決策についても考えてみる。
11
授業計画/Class プロジェクトのリカバリー(立て直し)が必要となった場合のマネジメントについて学ぶ。コンフリクトが生じた際に、どのように情報を流せば良いのか。また、そもそも、どのような組織デザインがコンフリクトを回避できるのかを学ぶ。
事前学習/Preparation グループワークの大幅な修正が必要となる際に重視すべき点とその留意点も考えてみる。
事後学習/Reviewing 企業のポリシーによってグループワークの大幅な修正が必要となる事はないか考えてみる。
12
授業計画/Class 多様なマネジメントスタイル(事例①)について学ぶ。

事前学習/Preparation ケースを用いて企業のリーダーがどのように成長したか調べてみる。
事後学習/Reviewing ケースの事例から、自分が社長であればどのようなPMを雇用(登用)していたか考えてみる。
13
授業計画/Class 多様なマネジメントスタイル(事例②)について学ぶ。「カンブリア宮殿」というTV番組で放送された、ポテトチップスの「湖池屋」の佐藤 章氏のリーダシップについて学ぶ(元々、キリンビバレッジの社長である)。「Business on Demand」のWebに入ると「カンブリア宮殿」の過去のファイルが乗っており、File653が佐藤社長にフォーカスした内容となっている。ただ、有料会員にならないと全編は見れないので、「この放送の読み物」「ダイジェスト」、その他Web上の記者会見や資料を元に、佐藤 章氏の人物像、マネジメントスタイルについて理解しておくこと。
事前学習/Preparation ポテトチップス「湖池屋」がどのように成長してきたが、調べてみる。
事後学習/Reviewing 「湖池屋」の事例からPMのスタイルとその課題及び長所を考えてみる。
14
授業計画/Class ①可視化した情報による説得(報告)

②リスクの明確化・共有(目標におけるリスク、プロセスにおけるリスク、将来のリスク)

③プロジェクト成果の公表
について学ぶ。

組織デザインは、最終的に企業の戦略と繋がり、企業成果と結びつくことを学ぶ。
事前学習/Preparation グループワークの最終成果の評価を思い出し、その課題を挙げてみる。
事後学習/Reviewing これまでに一番、印象に残っているグループワークの課題の成果を分析し、課題の解決策を自分なりに考えててみる。
15
授業計画/Class プロジェクトマネジメントの総括と組織デザインの総括。
事前学習/Preparation 自らプロジェクトを一つ立案してみる。
事後学習/Reviewing 授業後、友人と自らの立案を比較して改善してみる。
授業方法/Method of instruction
講義形式(リアルタイム型もしくはオンデマンド(録音)型)
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業の課題(100%)

授業の課題を数回出す。それをCourse Powerに入って自ら入力(直接入力)すること。
但し、何回、授業課題を課すかは、事前に示さない。
毎回、授業資料や音声を見て聴いた学生であれば課題を提出できるようにしているので、資料やCourse Power上の課題、連絡事項等を頻繁に見る事(すべての資料は掲載期限を設定しております。期限が過ぎますと見る事が出来なくなっておりますのでご注意下さい)。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
価格
Price
コメント
Comments
1 小浜耕己 基礎から学ぶプロマネ技術必携マニュアル 日経BP 2010 3080
2 沼上 幹 組織デザイン 日経文庫 2004 1045 2004年に出版されておりますが、何度か、増刷する中で微修正が入っております。最新版を購入してください。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 スティーブンP.ロビンス(高木晴夫 監訳) マネジメント入門 ダイヤモンド社 2014