講義内容詳細:国文学特論F

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 国文学特論F
英文科目名/Course Title (English) Topics in Japanese Literature F
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 遠藤 知恵子
英文氏名/Instructor (English) ENDO Chieko

講義概要/Course description
明治期以降の日本で出版された児童文学作品を、ジャンルごとに概説します。読書活動の支援の一環として児童・生徒に本を紹介する活動の一つである、「ブックトーク」を通じて学んでいきます。
第1〜11回の授業では、テーマに沿って様々な種類の本を組み合わせて紹介するための知識を身につけていきます。第12〜14回の授業で、それまでに学んだ知識を活用しながら、本を紹介するためのブックトーク台本を作成します。第15回は制作物を通じて授業全体の振り返りを行います。

〈授業内で扱うブックトークの例〉
 ・イースターおめでとう! (季節に因んだ本の紹介。テーマは「たまご」)
 ・数を楽しむ (「数」から発想したさまざまな種類の本を紹介する)
 ・虹図書館 (題名にのつく本を7冊=7紹介する)
達成目標/Course objectives
明治期以降の日本で出版された児童文学作品をジャンルごとに学び、その多様さを理解すること、さらに、身につけた知識を活用して作品の特を他者に伝えられるようになることが目標です。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド形式)】
①授業の進め方についての説明 
②ブックトークとは何か 目的と方法、ストーリーテリングや読み聞かせとの違い
事前学習/Preparation 授業動画(5分程度のものを1本)を視聴して動作を確認してください。プリンタをお持ちの方はテキストをプリントアウトし、授業の進め方とスケジュールを確認してください(プリンタのない方は、パソコンまたはスマートフォンでPDFファイルを開いて、授業の進め方とスケジュールを確認してください)。
事後学習/Reviewing アンケートにCoursePower上で回答する。
2
授業計画/Class 【対面授業】
子どもの本の分類方法について 形式別/対象年齢別/ジャンル別
事前学習/Preparation 前回のテキスト末尾に目次を載せておきます。こちらの目次に目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing テキスト末尾の練習問題に取り組み、答え合わせをする。疑問があればCoursePowerまたは次の授業時に質問してください。
3
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ①伝承文学
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing テキスト末尾の練習問題に取り組み、答え合わせをする。疑問があればCoursePowerを通じて質問、または次の授業時に質問してください。
4
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ②ファンタジー
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing テキスト末尾の練習問題に取り組み、答え合わせをする。疑問があればCoursePowerで質問、または次の授業時に質問してください。
5
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ③リアリズム
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing テキスト末尾の練習問題に取り組み、答え合わせをする。疑問があればCoursePowerで質問、または次の授業時に質問してください。
6
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ④冒険物語
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing テキスト末尾の練習問題に取り組み、答え合わせをする。疑問があればCoursePowerで質問、または次の授業時に質問してください。
7
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド形式)】
①ジャンルの成り立ちと分類 ⑤歴史小説
②物語の本についてのまとめ(復習)
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing 授業内で提示したアンケートにCoursePower上で回答する。
8
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ⑥子どものための詩
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing 授業内に提示したアンケートに、CoursePower上で回答する。
9
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ⑦知識の本1
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing 授業テキストで紹介するブックトークの動画を視聴し、聞きやすいと思ったところ/自分だったらこうすると思ったところについて箇条書きにして、CoursePower上で回答する。
10
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド形式)】
①ジャンルの成り立ちと分類 ⑧知識の本2
②ブックトークの形式 「フォーマル」なブックトークと「インフォーマル」なブックトーク
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing 授業テキストで紹介するブックトークの動画を視聴して前回の動画と比較、自分だったらどちらのタイプに挑戦してみたいか、理由とともにCoursePower上で回答する。
11
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ⑨知識の本3
事前学習/Preparation 前回のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing 期末課題として提出するブックトーク台本のテーマを決める。
12
授業計画/Class 【対面授業】
①ブックトーク台本の書き方について
②ブックトーク実例からの紹介1 
事前学習/Preparation 前回分のテキストを読み返し、テキスト末尾のチェック項目を確認する。
事後学習/Reviewing ブックトーク台本の本選び。
13
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド形式)】
①ブックトーク実例からの紹介2
②ブックトーク台本執筆開始
事前学習/Preparation 期末課題として提出するブックトーク台本のテーマを決め、取り上げる本を決めておく。
事後学習/Reviewing ブックトーク台本を書く。
14
授業計画/Class 【対面授業】
①ブックトークの歴史について
②ブックトーク台本提出前の最終チェック
事前学習/Preparation ブックトーク台本をある程度まで完成形に近づけておく。
事後学習/Reviewing 提出課題の最終チェックをし(授業テキスト末尾を参照)、CoursePower上で第14回授業日の翌々日までに提出する。
15
授業計画/Class 【対面授業】
この授業全体の振り返り
事前学習/Preparation ブックトーク台本集(前日までに配信予定)に目を通す。
事後学習/Reviewing テキスト末尾のチェック項目を見て、授業全体を振り返る。
授業方法/Method of instruction
この授業は、対面授業とオンライン形式を組み合わせて行ないます。【対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式)】
  第1回・第7回・第10回・第13回: オンライン授業(オンデマンド形式)
  第2回〜第6回・第8回・第9回・第11回・第12回・第14回・第15回: 対面授業

〈オンライン授業の進め方〉
各回の授業では、まず、CoursePowerのURLから動画を視聴し、次に「教材」として提示する授業テキストを読んでください。テキストを読み終えたら、アンケートや練習問題に回答してください。このアンケートや練習問題への回答が出欠確認の代替手段となります。

〈対面授業の進め方〉
講義形式で行います。授業が終わったら、レスポンスシートに記入して提出してください。

〈期末課題について〉
授業の中で、受講生一人につき一つずつ、ブックトークの台本(内容や文言を覚えて話すための原稿)を作成していただきます。このブックトーク台本が期末課題となります。ブックトーク台本の提出は、第14回の翌々日です。作成方法は授業内で説明いたします。
受講生の皆さんにご提出いただいたブックトーク台本を取りまとめて、「ブックトーク台本集」を作成し、全員で共有したいと考えております(台本集への参加は任意です)。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 60% 3冊の本を15分以内で紹介することを想定し、ブックトーク台本を作成する。これがレポートとなります。第14回の授業のときに提出。
2 その他 Others 40% (感染対策を行なった上で)毎回の授業に意欲的に取り組んでいるかどうか。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 渡辺暢惠 [ほか] 著 学校司書と先生のためのすぐできるブックトーク ミネルヴァ書房 2012.3 9784623062652 2200円+税 蔵書情報 / Library information
2 高桑弥須子著 学校ブックトーク入門 教文館 2011.1 9784764273214 1600円+税 蔵書情報 / Library information
3 鳥越信編著 はじめて学ぶ日本児童文学史 ミネルヴァ書房 2001.4 4623032523 3000円+税 蔵書情報 / Library information
4 一柳廣孝, 久米依子編著 ライトノベル・スタディーズ 青弓社 2013.10 9784787292162 2000円+税 蔵書情報 / Library information
5 大橋崇行著 ライトノベルから見た少女/少年小説史 笠間書院 2014.10 9784305707437 1800円+税 蔵書情報 / Library information
6 国立国会図書館国際子ども図書館編 児童文学とそのマルチメディア化 国立国会図書館国際子ども図書館 2015.9 9784875827771 1700円 (税別) 蔵書情報 / Library information
7 佐藤宗子, 藤田のぼる編著 少年少女の名作案内 自由国民社 2010. 9784426108342 1500円+税 蔵書情報 / Library information
8 半田雄二著 半田雄二論文編集委員会編 ヤングアダルトサービス入門 教育史料出版会 1999年 4876523630 1944円
9 川端有子著 児童文学の教科書 玉川大学出版部 2013.2 9784472404634 2300円+税 蔵書情報 / Library information
10 杉山きく子責任編集 ブックトークのきほん 21の事例つき 東京子ども図書館 2016年 9784885692260 660円
メッセージ/Message
①教科書は特に指定しません。授業時に使う資料は毎回、配布または配信します。
②シラバスに参考文献として挙げた図書以外にも、できるだけ様々な参考図書を授業内に紹介していきたいと考えていますが、全てを読まなければならないという意味ではありません。
③受講者の人数や感染状況の推移に応じて、授業の進め方を変更することが考えられます。あらかじめご了承ください。
その他/Others
対面授業では、マスク着用や、間隔を空けて着席するなどの通常の感染予防に加え、図書資料の回覧をするときには手指の消毒をすること(消毒液で本が湿らないように気をつけてください)など、一つ一つ丁寧に感染対策を行いましょう。
キーワード/Keywords
国文学     児童文学     ブックトーク