講義内容詳細:初等教科教育法(音楽科)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 初等教科教育法(音楽科)
英文科目名/Course Title (English) Methods for Elementary Education (Music)
学期/Semester 前期/後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山本 美紀
英文氏名/Instructor (English) YAMAMOTO Miki

講義概要/Course description
学習指導要領に謳われる小学校教育の目標を踏まえながら、今日の音楽科のあり方について具体的な授業場面を想定しながら授業計画を行う方法を身につけること。
達成目標/Course objectives
学習指導要領における音楽科の目標及び内容及び全体構造を基本として、今日求められる創造的な音楽科のあり方を捉えるために、学習評価に対する考え方と関連する学問領域との関係を理解する各学習内容についての指導上の留意点を理解し使用される教材の陶冶性を捉える
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 小学校教育の目標及び音楽科の目標と理念についての理解。【オンライン;オンデマンド】
事前学習/Preparation シラバスを熟読し、テキストや学指導要領の当該箇所を読んでおく。
事後学習/Reviewing ⾳楽科の⽬標・理念について、教科の特性と関連づけて復習しておく。
2
授業計画/Class 今日の学校教育における音楽科の現状とその内容の理解。
事前学習/Preparation 前週の内容を⾒返しておく。
事後学習/Reviewing ⾳楽科教育の⽬標・理念と、今⽇の学校教育における音楽科の課題とを結びつけ、発展的に考察しておく。
3
授業計画/Class 音楽指導法1 合唱を通して音楽への興味関心を高め、具体的な指導事例を通して指揮のあり方を探求する。
事前学習/Preparation 前時に⽰された箇所を読んでおく。
事後学習/Reviewing 歌唱教育と合唱について、現場の課題や指導⽅法の事例を確認しておく。
4
授業計画/Class 実技1 指揮の歴史を紐解くことにより、指揮をするための基本動作や必要とされる概念などを理解し、具体的な授業内容を想定した指導を検討する。
事前学習/Preparation テキストの当該箇所を読んでおく。
事後学習/Reviewing 授業をふまえて指揮の歴史を復習し、教育の場における合唱・合奏それぞれの指揮について発展的に考察する。
5
授業計画/Class 実技2 カノン(輪唱)の指揮を通して合唱の楽しさを理解し、子どもの認識・思考などの実態に応じた実践的な音楽指導を捉える。
事前学習/Preparation 子供の心身の発達について、復習しておく。
事後学習/Reviewing 授業をふまえ、輪唱の指揮を復習し、子供の発達と関連づけて具体的な指導法を構想する。
6
授業計画/Class 音楽指導法2 サウンド・エデュケーションの基本的概念及び背景となる学問領域であるサウンドスケープについての理解。
事前学習/Preparation 前時に示された資料を確認しておく。
事後学習/Reviewing サウンド・エデュケーションの具体的事例を確認し、次回授業につなげる。
7
授業計画/Class 実技3 サウンド・エデュケーションの概念を捉え、新しい指導アプローチとして教材研究に活用及びその方法論として情報機器を活用して展開する。
事前学習/Preparation サウンド・エデュケーションの具体例を確認しておく。
事後学習/Reviewing サウンド・エデュケーションについて整理し、具体的な指導について構想する。
8
授業計画/Class 音楽指導法3 ダルクローズやコダーイ、オルフなどのメソードを取り上げ、指導に必要な教材の活用法などを理解する。
事前学習/Preparation 前時に示された資料を確認しておく。
事後学習/Reviewing 授業をふまえ、各メソードの授業への応用や活用法を構想する。
9
授業計画/Class 実技4 身体運動を伴った指導プログラムであるダルクローズリトミックを取り上げ、子どもの実態を視野に入れた授業設計について理解する。
事前学習/Preparation 前時に示された資料を確認しておく。
事後学習/Reviewing リトミックの授業での活用について、具体的な事例を確認し、自身の授業での応用方法を構想する。
10
授業計画/Class 指導案作成(プログラム)1 これまでに受講した音楽科の授業内容について振り返り、学習評価の考え方について音楽科の目標と照らし合わせてみる。
事前学習/Preparation 前時に示された資料及び、学習指導要領の該当箇所を熟読しておく。
事後学習/Reviewing 「歌唱」「器楽」「音楽づくり」「鑑賞」それぞれの学習評価をふまえた指導案づくりを構想する。
11
授業計画/Class 指導案作成(プログラム)2 実例を提示しながら、指導上の留意点などを指導案の形式について理解する。
事前学習/Preparation 子供の心身の発達を復習すると共に、前時に示された資料及び、学習指導要領の該当箇所を熟読しておく。
事後学習/Reviewing 授業をふまえ、子供の発達段階に応じた指導上の留意点を整理する。
12
授業計画/Class 積極的鑑賞について 芸術理解への新たな視点を取り上げながら、鑑賞領域について改めて理解することにより、その意義を確認する。
事前学習/Preparation 鑑賞教育・指導について現状の課題を確認しておく。
事後学習/Reviewing 鑑賞教育・指導について、「積極的鑑賞」を踏まえた実践事例を調べ、実践可能なものについて、⾃分なりの指導を構想する。
13
授業計画/Class 指導案作成3 グループによる教材研究。「鑑賞」もしくは「表現」の教材として検討し、具体的な授業設計と学習指導案を作成する。
事前学習/Preparation グループで「歌唱」「器楽」「音楽づくり」「鑑賞」のうち、どれを選ぶか話し合っておく。
事後学習/Reviewing 具体的な授業設計をまとめる。
14
授業計画/Class 実技5 前回のグループによる教材研究をもとにした模擬授業の実施。指導法などの理解及び授業改善への視点の獲得。
事前学習/Preparation グループで指導案を作成し、模擬授業の予備練習を行う。
事後学習/Reviewing 授業をふまえ、指導案の加筆・修正を行い、ポイントを整理する。
15
授業計画/Class まとめ これからの音楽科のあり方を検討し、El SistemaやMusickingなどの今日の音楽研究について理解することにより、授業設計の向上に取り組む。
事前学習/Preparation これまでの授業を振り返っておく。
事後学習/Reviewing 授業をふまえ、ポイントを整理し、改善指導案を作成する。
授業方法/Method of instruction
第1回目は、オンライン;オンデマンド授業として行います。それ以降の授業は、原則対面授業を行いますが、状況に応じて、柔軟に対応します(オンライン授業を実施する場合はCoursePower、授業等で指示します)。初回の授業で、受講方法の実際について説明します。
本授業では担当者による発表や、グループによる模擬授業及び、模擬授業に基づくディスカッションを行います。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業への取組み;発表・模擬授業(30%)、学期末レポート(30%)、その他の提出課題(40%)
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
1 ⾼⾒仁志 編 『新しい⼩学校⾳楽科の授 業をつくる』 ミネルヴァ書房 2018
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 文部科学省 小学校学習指導要領 平成29年3月告示
2 R・マリー・シェーファー 著  今田匡彦 訳 音さがしの本≪増補版≫ 春秋社 2009
メッセージ/Message
基本的に授業へのPresenceを重要視しますので、自分の発表や模擬授業担当回だけでなく、他者の発表や模擬授業についても主体的に関わる姿勢を期待します。