講義内容詳細:保育内容教育法(表現A)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 保育内容教育法(表現A)
英文科目名/Course Title (English) Methods of Early Childhood Education (Expression A)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山本 美紀
英文氏名/Instructor (English) YAMAMOTO Miki

講義概要/Course description
表現Aにおいては、音(音楽)および身体表現に力点を置くが、幼児の発達や学びの過程を踏まえ、表現領域の特性を理解しながら環境や言葉などの関連事項についても考慮した上で具体的な指導場面を想定して保育を構想する方法を身につける。また表現する立場やそれを受け取る立場など、それぞれのあり方や関係性に注目し、創造的な表現空間の設定について検討していく。
達成目標/Course objectives
1.幼稚園教育要領に示されている教育の基本を踏まえ、「表現」のねらい及び内容について理解を深める。
2.子どもの芸術活動から表現のあり方を検討し、子どもの日常にある学びの過程やその発達について具体的な指導場面を想定しながら保育を構想する方法を身に付ける。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 表現領域のねらい及び内容などの全体構想を理解する。【オンライン;オンデマンド】
事前学習/Preparation 『幼稚園教育要領』第1章第1、第2及び、第2章表現(インターネット上にもあります)を中⼼に読んでおく。
事後学習/Reviewing 授業をふまえ、表現領域のねらい及び内容について、領域の特性と関連づけて復習する。
2
授業計画/Class 幼児の日常に見られるオノマトペなどの言語表現あるいは表出の具体的な場面を捉えながら幼児の認識や思考、動きなどを視野に入れた保育の構想について理解する。
事前学習/Preparation 幼児期によく遊ばれる遊びについて、年齢別に確認しておく。
事後学習/Reviewing 講義をふまえ、事前学習で調べた年齢別の遊びとの関連性を整理する。
3
授業計画/Class 歌遊び、手遊びにみられる言語表現のあり方についてDVD等を通して捉え(情報機器の活用)、幼児が経験し身に付けていく内容と指導上の留意点について理解する。
事前学習/Preparation 幼児に⼈気の最新の⼿遊びについて、調べておく。
事後学習/Reviewing 講義をふまえ、事前学習で調べた⼿遊びとの関連性を整理し、指導上の留意点を確認する。
4
授業計画/Class 新しい手遊び、歌遊びの創作をすることにより、表現領域の特性を考慮しながら情報機器や教材の活用法を学び、保育の構想に活用して評価の考え方を理解する。
事前学習/Preparation 昔から幼児教育現場で⽤いられてきた既存の⼿遊び歌遊びについて調べておく。
事後学習/Reviewing 講義内で構想・創作した新しい⼿遊び・歌遊びを、実践を前提に完成させる。
5
授業計画/Class 創作した手遊び、歌遊びについて指導案を視野に発表し、保育を改善する視点を身に付ける。
事前学習/Preparation 前時で創作した⼿遊び、歌遊びについて保育を構想する。
事後学習/Reviewing 改善⽅法の助⾔を取り⼊れ、保育の構想を修正する。
6
授業計画/Class インクルーシブ保育における手遊び、歌遊びのあり方について検討し、表現活動の重要性について理解する。
事前学習/Preparation 「インクルーシブ教育」について、基本概念を確認しておく。
事後学習/Reviewing 講義をふまえ、インクルーシブ保育を視野に⼊れた⼿遊びや歌遊びの他の実践例を確認し、実践可能なものについて、⾃分なりのアイディアをまとめておく。
7
授業計画/Class 実践研究の論文や国内外のメソッドを検討し、今日の幼児教育動向についての知見を深める。
事前学習/Preparation リトミック(ダルクローズ)やコダーイ・システムなど、古典的でありながら現代も活⽤されている教育法について、概観しておく。
事後学習/Reviewing 講義内容をふまえ、表現領域に期待されている具体的な事柄を、幼稚園教育要領のねらい及び内容とつけて整理し、復習する。
8
授業計画/Class 絵本にある独特な言語表現の存在感を考慮しながら読み聞かせの工夫を行い、指導を改善する視点を身につけるとともに、評価の考え方についても理解を深める。
事前学習/Preparation ⾃分の好きな絵本を1冊決め、読み込んでおく。
事後学習/Reviewing 講義をふまえ、評価を考慮した保育を構想する。
9
授業計画/Class 音の図形化。色や形などを用い音の図形化を考えることによって、表現の領域の特性に応じた保育実践の動向を知る。
事前学習/Preparation 前時に示された資料に目を通しておく。
事後学習/Reviewing 講義をふまえ、音の図形化を活用した楽譜を創作・完成させる。
10
授業計画/Class 図形による楽譜の発表。現代的なアート表現に触れることによって表現領域の特性に応じた感性的な現代の保育実践の動向を知る。
事前学習/Preparation 自作の図形楽譜の発表を準備する。
事後学習/Reviewing 音の図形化を用いた保育実践を構想する。
11
授業計画/Class 音環境のマップ化。生活の中での音を分類し、その所在などを明記することによって、音への認識とともに生活への気づきを育み、小学校教科との関連を理解する。
事前学習/Preparation 学指導要領第1章及び第2章第6節⾳楽(インターネット上にもあります)を中⼼に読んでおく。
事後学習/Reviewing 講義をふまえ、⼩学校教科書を確認し、表現領域のねらい及び内容と関連づけて整理、理解を深める。
12
授業計画/Class 身体表現を用いた音(音楽)のモーション化(振り付け)を図る。特に幼児の認識や思考、動きなどの発達や特性を考慮した指導案を作成し、保育の構想に活用する。
事前学習/Preparation 幼児の心身の発達と表現について復習しておく。
事後学習/Reviewing 幼児の心身の発達と表現の特性をふまえ、身体表現を用いた音のモーション化を用いた保育を構想し、指導案を作成する。
13
授業計画/Class 音(音楽)のモーション化(振り付け)の発表。模擬保育とその振り返りを行い、さらなる保育の向上に取り組む(情報機器や教材の活用)。
事前学習/Preparation 発表(模擬保育)を準備する。
事後学習/Reviewing 発表(模擬保育)を振り返り、改善点をふまえ、自身の保育実践をブラッシュアップして構想する。
14
授業計画/Class 生活の音や言葉、身体の動きなどの関係性を捉え表現領域の特性を理解する。
事前学習/Preparation 第7回講義で学んだ国内外のメソッドのうち、⽣活の⾳や⾔葉と⾝体の動きの関係性が深い内容について、確認しておく。
事後学習/Reviewing 講義の内容をふまえ、幼稚園教育要領の表現領域における最新の事例を確認し、⾃分なりの保育構想への応⽤や活⽤を考える。
15
授業計画/Class 課題レポート(テーマ:表現のあり方について)の提出及び内容の発表を行い、保育構想の向上に取り組む。
事前学習/Preparation 発表及び課題レポートの準備をする。
事後学習/Reviewing これまでの講義全体をふりかえり、表現領域の特性と意義をふまえて課題レポートを完成させ、保育構想の向上を図る。
授業方法/Method of instruction
第1回目は、オンライン;オンデマンド授業として行います。それ以降の授業は、原則対面授業を行いますが、状況に応じて、柔軟に対応します(オンライン授業を実施する場合はCoursePower、授業等で指示します)。初回の授業で、受講方法の実際について説明します(オンライン授業を実施する場合はCoursePower、授業等で指示します)。初回の授業で、受講方法の実際について説明します。
本授業では担当者による発表や、グループによる模擬保育、またそれらに基づくディスカッションを行います。基本的に、講義で学んだ内容をふまえ、模擬授業の構想や個⼈もしくはグループでの発表につなげることを通して、理論・実践の両輪で理解を深めます。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業への取組み;発表・模擬保育(30%)、課題レポート(30%)、その他の提出課題(40%)
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版年
Published year
 
1 文部科学省 幼稚園教育要領 平成29年3月告示
2 内閣府・文部科学省・厚生労働省 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 平成29年3月告示
3 文部科学省 小学校学習指導要領 平成29年3月告示
メッセージ/Message
基本的に授業へのPresenceを重要視しますので、自分の発表や模擬保育担当回だけでなく、他者の発表や模擬保育等についても主体的に関わる姿勢を期待します。