講義内容詳細:心理学実験(再)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 心理学実験(再)
英文科目名/Course Title (English) Psychological Experimentation
学期/Semester 通年 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 繁桝 江里/西村 洋一/松田 いづみ/田中 里実
英文氏名/Instructor (English) SHIGEMASU Eri/NISHIMURA Youichi/MATSUDA Izumi/TANAKA Satomi

講義概要/Course description
⼼理学の基本的な研究⽅法(量的⽅法・質的⽅法)について、実習を⾏いながら学びます。前期は実験的⼿法を中⼼に、全8種⽬程度の実習を⾏い、その中で実験の計画⽴案とデータ取得の⽅法、統計に関する基礎的な知識について実践的に学習します。後期は、実証的な思考⽅法について学んだのち、各研究法についてローテーションで学びます。また、研究における倫理や論⽂の執筆⽅法についても説明します。実習はペアまたはグループ単位で⾏い、その成果をレポートで提出してもらいます(前期8回程度、後期4回のレポート提出を課す予定)。
達成目標/Course objectives
この授業では、講義と実習を通して、実験法、質問紙調査法、検査法、観察法、面接法、検査法およびその分析方法(統計的検定・多変量解析・KJ法など)の考え⽅と⼿続きを学び、3年次以降の⼼理学研究に必要な基礎知識や技法を⾝に着けることを⽬的とします。また、実際にデータを実証的に分析することで、その際に⽣じる問題への対応⼒を習得します。さらに研究における倫理について考え、論⽂の執筆⽅法を学ぶことで、各学⽣が研究する際の研究態度を養い、研究を論⽂化する能⼒を獲得することを⽬指します。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
日常的にPCでのデータ処理を行うので,情報スキルⅠは1年次で確実に単位取得しておいて下さい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 前期オリエンテーション・研究レポートの書き方(オンデマンドで実施)
事前学習/Preparation シラバスをよく読み、授業内容と重要事項について確認する。
事後学習/Reviewing 次回実習に向けて、配布された資料をよく読むとともに、研究レポートの書き方について確認する。
2
授業計画/Class 一対比較法による尺度構成(全グループ一斉実施)
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。
事後学習/Reviewing 実習内容に基づき、研究レポートを作成する。
3
授業計画/Class レポート作成方法の確認
事前学習/Preparation レポート作成についての配布資料を再度確認し、作成したレポートの完成度を高める。
事後学習/Reviewing 授業内で指摘された内容を再度検討し、レポートを完成させる。
4
授業計画/Class 記憶の実験(全グループ一斉実施)
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートを完成させる。
5
授業計画/Class ストループ効果
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートを完成させる。
6
授業計画/Class イメージの測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
7
授業計画/Class イメージの測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ分析を進め、データに基づいた考察を深める。レポートを完成させる。
8
授業計画/Class 閾値の測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
9
授業計画/Class 閾値の測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ分析を進め、データにもとづいた考察を深める。レポートを完成させる。
10
授業計画/Class 行動学習の実験
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておくまた、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートを完成させる。
11
授業計画/Class 生体反応の測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
12
授業計画/Class 生体反応の測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ分析を進め、データにもとづいた考察を深める。レポートを完成させる。
13
授業計画/Class パーソナルスペースの測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
14
授業計画/Class パーソナルスペースの測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ分析を進め、データにもとづいた考察を深める。レポートを完成させる。
15
授業計画/Class 前期総括・実験機器デモンストレーション
事前学習/Preparation これまでの実習とレポート執筆をふり返り、この授業で⾝につけた事項、まだ不足している点をまとめる。この授業でとりあげた⼿法を使って、どのような心理学の研究を⾏いたいか、自分の興味のあるテー マについて実験計画を⽴ててみる。
事後学習/Reviewing 前期授業全体をふり返り、後期の履修に向けた抱負をまとめる。
16
授業計画/Class 後期オリエンテーション(オンデマンドで実施)
事前学習/Preparation シラバスをよく読み、授業内容と重要事項について確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。
17
授業計画/Class 実証的な思考⽅法①
事前学習/Preparation 実証的な思考⽅法について確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読むとともに、実証的な思考⽅法について疑問点などを明らかにしておく。
18
授業計画/Class 実証的な思考⽅法②
事前学習/Preparation 実証的な思考⽅法について確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。
19
授業計画/Class 論⽂執筆⽅法と研究における倫理
事前学習/Preparation 論⽂執筆⽅法と研究における倫理について学科配布の研究ハンドブックや⽇本⼼理学会のHPを確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。
20
授業計画/Class 研究法の理解①:実験法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。
21
授業計画/Class 研究法の理解②:検査法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。授業内で課されたレポートを執筆する。
22
授業計画/Class 研究法の理解③:観察法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。
23
授業計画/Class 研究法の理解④:質問紙調査法(1)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。授業時の指示に従ってデータ回収を行う。
24
授業計画/Class 研究法の理解⑤:質問紙調査法(2)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。授業内で課されたレポートを執筆する。
25
授業計画/Class 研究法の理解⑥:面接法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。データを扱う回は授業時の指示に従ってデータ整理を行う。レポート提出が課される回はレポートを執筆する。
26
授業計画/Class 研究法の理解⑦:KJ法(1)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。授業時の指示に従ってデータ整理を行う。
27
授業計画/Class 研究法の理解⑧:KJ法(2)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で⾏う種⽬について、その⽬的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、実習の内容を振り返り、理解を深める。授業内で課されたレポートを執筆する。
28
授業計画/Class 文献検索方法、その他の研究方法
事前学習/Preparation 文献検索の仕方、および、授業で学んだ方法以外の研究法について調べておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。
29
授業計画/Class 研究における倫理
事前学習/Preparation 研究における倫理について確認し、ディスカッションに備える。
事後学習/Reviewing ディスカッションのレポートを完成させる。
30
授業計画/Class 総括(まとめと振り返り)
事前学習/Preparation 学んだ研究法について、疑問点や不明な点等をまとめる。また、執筆したレポートについて振り返り、作成上の疑問点や今後改善すべき点を整理しておく。
事後学習/Reviewing この授業で扱った研究法を⽤いた先⾏研究を調べ、理解する。
授業方法/Method of instruction
本講義は対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式:リアルタイム/オンデマンドの両方の可能性があります)で実施します。
オンライン授業実施日はCoursePower、授業等で指示します。

第1回および第16回はオンデマンド型でオリエンテーションを⾏うので必ず視聴してください。
授業中に⾏う実験や調査、⾯接、観察、検査等を体験し、その結果に基づいて、レポートを提出することを求めます。レポートは,⼼理学の分野で発表される論⽂に準じた形式で書くことが求められます。提出されたレポートは当科⽬の担当者(教員、TA)が査読して問題点を指摘します。

前期授業では、最初に種⽬の概要を説明し、その後、学⽣同⼠で実験を実施してもらいます。種⽬担当の教員およびTAの指⽰にしたがって実験を⾏い、データ分析を⾏って、レポート執筆を進めます。2週にわたる種⽬では、データの提⽰と分析は2週⽬に⾏います。詳しくは、初回の授業で確認してください。なお、5週⽬から14週⽬までの内容は、⼩グループに分かれてローテーションで実施します。グループによって実施の順が異なりますので、注意してください。

後期授業では、実証的な思考⽅法、論⽂執筆⽅法、研究における倫理については講義やディスカッションにより理解を深めます。⼼理学に関する研究法については各⽅法を実習形式で学びます。レポート課題が課される回は、データやディスカッションの内容を分析・考察し、翌週または指定された⽇時までにレポートを提出してもらいます。
設備や教室等の都合で、2グループに分かれ、第20〜27回の順番を⼊れ替えて受講してもらう可能性があります。

成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% 授業中に⾏う実験や調査、⾯接、観察、検査等を体験し、その結果に基づいてレポートを提出することを求めます。レポートは1本100点満点で採点し,その平均点が個⼈成績となります。
教科書/Textbooks
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参考書/Reference books
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1 木下是雄 理科系の作文技術 中公新書 1981 4121006240 \756
2 吉岡友治 シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術 草思社 2015 4794221010 ¥1,728
3 松井 豊 改訂新版 心理学論文の書き方ー卒業論文や修士論文を書くために 河出書房 新社 2010 4309245226 ¥1,836
4 他、授業中に紹介する。
メッセージ/Message
実験機材や施設、設備、教室等の都合で、各回の順番や種⽬、種⽬数を調整します。なお、密を避けるため、種⽬の概要および分析⼿順などはあらかじめオンデマンド教材で提⽰され、事前に視聴してくるよう求められる場合があります。授業時の注意事項をよく聞くとともに、頻繁にCoursePowerのお知らせや表⽰を確認するようにしてください。
また、実験や検査などの実習、および、ディスカッションの実施時には、教員やTAの指⽰に従って、換気や消毒、マスク・⼿袋の着⽤など、適切な感染対策を実施してください。
さらに、3・4年⽣や⼤学院⽣の研究に協⼒することで、様々な研究⼿法を経験することを推奨します。
その他/Others
出席回が前期・後期で各3分の2に満たない場合、およびレポートの提出が前期・後期それぞれ規定の本数(前期6本、後期3本)に満たない場合には⾃動的に不合格となります。
キーワード/Keywords
心理学     実験