講義内容詳細:心理学実験/心理学実験(再)

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 心理学実験/心理学実験(再)
英文科目名/Course Title (English) Psychological Experiments
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 松田 いづみ/西村 洋一/田中 里実
英文氏名/Instructor (English) MATSUDA Izumi/NISHIMURA Youichi/TANAKA Satomi

講義概要/Course description
 心理学の基本的な研究方法のうち、特に実験を中心に、実習を行いながら学びます。基本的には1週または2週で1種目、計8種目を体験します。各種目の中で、実験の計画立案とデータ取得の方法、統計に関する基礎的な知識について実践的に学習します。そして,「問題」「目的」「方法」「結果」「考察」からなる研究レポートを作成して、一週間後に提出してもらいます(授業期間中に8本のレポート提出を課す予定)。なお、レポートの完成度によっては書き直し・再提出が求められることもあります。各種目の説明の中で、この授業では実習をしきれない関連する測定機器の紹介も行います。
達成目標/Course objectives
 この授業では、8種目ほどの実習を通して、実験的手法により、人間の行動や内的状態を測定し、得られた結果(データ)からどのように結論を導き出すのか、そのプロセスを学習します。心理学の代表的な実験例を追試することによって、実験の計画立案に必要な知識を身につけるとともに、その測定手法を学び、統計に関する基礎的な知識に付いても実践的に身につけます。そしてそれをいかにして論文の形にまとめるのかを学び、3年次以降の心理学研究に必要な基礎知識や技法および態度を身につけることを目的とします。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 日常的にPCでのデータ処理を行うので,情報スキルⅠは1年次で確実に単位取得しておいて下さい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション・研究レポートの書き方(オンデマンドで実施する)
事前学習/Preparation シラバスをよく読み、授業内容と重要事項について確認する。
事後学習/Reviewing 次回実習に向けて、配布された資料をよく読むとともに、研究レポートの書き方について確認する。実験小グループ内での連絡方法等についても確認する。
2
授業計画/Class 一対比較法による尺度構成(全グループ一斉実施)
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。
事後学習/Reviewing 実習内容に基づき、研究レポートを作成する。
3
授業計画/Class レポート作成方法の確認
事前学習/Preparation レポート作成についての配布資料を再度確認し、作成したレポートの完成度を高める。
事後学習/Reviewing 授業内で指摘された内容を再度検討し、レポートを完成させる。
4
授業計画/Class 記憶の実験(全グループ一斉実施)
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートを完成させる。
5
授業計画/Class ストループ効果
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等があれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートを完成させる。
6
授業計画/Class イメージの測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
7
授業計画/Class イメージの測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、データに基づいた考察を深める。レポートを完成させる。
8
授業計画/Class 閾値の測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ分析を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
9
授業計画/Class 閾値の測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、データに基づいた考察を深める。レポートを完成させる。
10
授業計画/Class 行動学習の実験
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートを完成させる。
11
授業計画/Class 生体反応の測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
12
授業計画/Class 生体反応の測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ分析を進め、データに基づいた考察を深める。レポートを完成させる。
13
授業計画/Class パーソナルスペースの測定 その1
事前学習/Preparation 事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。それとともに、レポートの前半部を執筆する。
14
授業計画/Class パーソナルスペースの測定 その2
事前学習/Preparation 前回授業の内容・資料をもとにデータ解析に必要な知識等について事前に調べておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 授業時の指示に従ってデータ整理を進め、また問題についての理解や考察を深める。レポートを完成させる。
15
授業計画/Class 総括
事前学習/Preparation これまでの実習とレポート執筆をふり返り、この授業で身に着けた事項、まだ不足している点をまとめる。この授業でとりあげた手法を使って、どのような心理学の研究を行いたいか、自分の興味のあるテーマについて実験計画を立ててみる。
事後学習/Reviewing 授業全体をふり返り、後期の心理学研究法の履修に向けた抱負をまとめる。
授業方法/Method of instruction
 本講義は対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式:リアルタイム/オンデマンドの両方の可能性あり)で実施します。第1回はオンデマンド型でオリエンテーションを⾏います。必ず視聴してください。
 心理学に関する実験を1週間または2週間で1種目のペースで行い、その結果をまとめ、翌週レポートを提出してもらいます。レポートは,心理学の分野で発表される論文に準じた形式で書くことが求められます。提出されたレポートは当科目の担当スタッフ(教員、TA)が査読して問題点を指摘します。個々のレポートについて基準点(100点満点中60点)に満たない場合には個別に書き直しを指示しますので、再提出をして下さい。毎回の授業では、最初に種目の概要を説明し、その後、学生どうしで実験を実施してもらいます。種目担当の教員およびTAの指示にしたがって実験を行い、指定された期限までにデータを提出してください。その後、種目担当者がCoursePower上で受講者のデータを整理したファイルを配布します。指示に従いデータ分析を行って、レポート執筆を進めます。2週にわたる種目では、データの提示と分析は2週目に行います。なお、種目によって、多少進め方が異なる場合がありますが、これについては授業内で説明します。質問は、原則として授業時間内に受け付けます。詳しくは初回の授業で確認してください。なお、5週⽬から14週⽬までの内容は、⼩グループに分かれてローテーションで実施します。グループによって実施の順が異なりますので、注意してください。
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% 授業で指示した実験を行い、その結果に基づいて、学期中8本程度のレポートを提出することを求めます。レポートは1本100点満点で採点し、その平均点が個⼈成績となります。また、既定の本数(6本)以上のレポ― ト提出が無い場合には⾃動的に不合格となります。 
 なお、原則として、各レポートは当該種⽬の回の実験を実施し、期限内にデータを提出することを受理の条件とします。やむを得ない事情で当該回のデータを提出することができなかった場合には、種⽬担当者が課す補完課題を⾏うことを受理の条件とします。
教科書/Textbooks
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1 指定しません。各回用のCoursePower授業用フォルダに教材を提示します。
参考書/Reference books
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出版社
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1 木下是雄 理科系の作文技術 中公新書 1981 4121006240 \756
2 吉岡友治 シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術 草思社 2015 4794221010 ¥1,728
3 松井 豊 改訂新版 心理学論文の書き方ー卒業論文や修士論文を書くために 河出書房 新社 2010 4309245226 ¥1,836
4 他、授業中に紹介する。
メッセージ/Message
密を避けるため、種⽬の概要および分析⼿順などはあらかじめオンデマンド教材で提⽰され、事前に視聴してくるよう求められる場合があります。授業時の注意事項をよく聞くとともに、頻繁にCoursePowerのお知らせや表⽰を確認するようにしてください。また、実験実施時には、教員やTAの指⽰に従って、換気や消毒、マスク・⼿袋の着⽤など、適切な感染対策を実施してください。
その他/Others
6種目以上の種目で実験を実施し、期限内にデータを提出した場合のみ、成績評価の対象とします。なお、1週で行う種目では、特に授業教材提示からデータ登録期限までの時間が短いので、注意してください。 
キーワード/Keywords
心理学     実験