講義内容詳細:中等教育実習Ⅰ

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年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) 中等教育実習Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Practice in Secondary Education Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 1
教員名/Instructor (Japanese) 甲斐 利恵子
英文氏名/Instructor (English) KAI Rieko

講義概要/Course description
教育実習事前講義(但し、演習・模擬実習を含む)
 教職課程履修者は4年次に教育実習校で実習するが、本講はその教育実習が教員養成の所期の目的の達成(時代が必要とする教員の育成と任用)にとって有意義なものとなるように実施する事前講義である。
 講義内容は、次のような項目が含まれる。
 ①教育実習の意義・目的など基本的な考え方の理解、実習内容、勤務・服装のあり方、指導教諭との関係、児童生徒との接し方、教科指導実習の基本型、などについて理解すること。
 ②中学・高校での教育実習に実際に臨んだ際、最も基本的な課題となる教科学習指導について学ぶ。国語科の授業づくりにおける基本的な理念、心構えを始め、具体的な指導過程を想定した授業づくりの実践的演習を行う。
 近年、児童・生徒の生活環境・家庭環境・社会環境等が大きく変わりつつあり、学校教育に対する期待や要請が格段に高まるのに応じて、教員の資質・能力に関して、教育の専門職としての高い学識・見識・指導力・人間性等が求められている。この「中等教育実習Ⅰ」においては、国語科における「指導法」「教材論」をはじめ、国語教育や教育全般に関するさまざまな実践事例などをもとに、自分の目指す教師像の土台を構築する。
達成目標/Course objectives
テーマ:教育実習事前指導
授業の到達目標:「中等教育実習Ⅰ」(事前指導)は、「中等教育実習Ⅱ」(教壇実習)に向けて必須の科目である。本講義では、教育実習の意義を理解し、基本的な心構えや指導技能等を修得したうえで、教育実習で想定される種々の課題に主体的に取り組める態度を養うとともに、教育現場に応じた実践的な能力を身につけるものとする。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 1 授業のガイダンス・教育実習の意義と目的及び留意点  【オンデマンド授業】
事前学習/Preparation 教職を志したきっかけや目指す教師像を考えておく。
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第2回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
2
授業計画/Class 2対面授業。(これ以後、最終回まで原則として対面授業。)教育実習の全般内容、教育実習の全体スケジュールについて理解する。公立中学校における一日の流れ、仕事の内容など、具体的な学校の状況を理解する。『教えるということ』(大村はま著 ちくま学芸文庫)の講読分担箇所を決定する。【対面授業】
事前学習/Preparation 自分の中学校時代を思い出して、一日の流れと、教師の仕事を想像してみる。
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第3回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
3
授業計画/Class 3国語教師としての基本的な心構えに付いての講義、及び意見交流。【対面授業】
事前学習/Preparation 国語科教師としての基本的な心構えとはどういうものかを考える。
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第4回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
4
授業計画/Class 4テキスト『教えるということ』講読。発表と意見交流。① 【対面授業】
事前学習/Preparation テキストを講読し、上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第5回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
5
授業計画/Class 5テキスト『教えるということ』講読。発表と意見交流。② 【対面授業】
事前学習/Preparation テキストを講読し、上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第6回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
6
授業計画/Class 6テキスト『教えるということ』講読。発表と意見交流。③ 【対面授業】
事前学習/Preparation テキストを講読し、上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第7回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
7
授業計画/Class 7テキスト『教えるということ』講読。発表と意見交流。④ 【対面授業】
事前学習/Preparation テキストを講読し、上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第8回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
8
授業計画/Class 8テキスト『教えるということ』講読。発表と意見交流。⑤ 【対面授業】
事前学習/Preparation テキストを講読し、上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第9回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
9
授業計画/Class 9テキスト『教えるということ』講読。発表と意見交流。⑥ 【対面授業】
事前学習/Preparation テキストを講読し、上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第10回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
10
授業計画/Class 10学習指導の実践的技術(模擬授業・検証)① 【対面授業】
事前学習/Preparation 上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第11回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
11
授業計画/Class 11学習指導の実践的技術(模擬授業・検証)② 【対面授業】
事前学習/Preparation 上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第12回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
12
授業計画/Class 12学習指導の実践的技術(模擬授業・検証)③ 【対面授業】
事前学習/Preparation 上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第13回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
13
授業計画/Class 13学習指導の実践的技術(模擬授業・検証)④ 【対面授業】
事前学習/Preparation 上記内容を予習
事後学習/Reviewing 授業での学びを復習し、自分の考えをまとめる。リアクションペーパーを書いて第14回目の授業で提出。A4半分~1枚程度(40字×20行~40行程度)
14
授業計画/Class 14授業内レポート(大村はまの教育観の中から一つを選び、論じなさい。)30分間。教育実習についての質問を書く。【対面授業】
事前学習/Preparation 大村の教育観の中から論じようとするテーマを選び、小論文の構成を考えておく。
事後学習/Reviewing 大村の教育観をもとに、自分の将来の教師像を描く。
15
授業計画/Class 15まとめ。【対面授業】
事前学習/Preparation 実習Ⅰの全授業での学びを振り返る。
事後学習/Reviewing 教育実習に対する自分の目標を設定する。
授業方法/Method of instruction
第1回目はオンデマンド型授業。以後、原則として対面授業。(ただし、事情によっては変更する場合があります。)
授業時に説明します。またはCoursePower上で説明します。
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業での取り組み(毎回のリアクションペーパー、レポート、意見交流)と期末の授業内レポートにより総合的に評価する。授業で具体的に説明します。
なお、この科目に合格した者は、次年度の教育実習Ⅱの予備登録をすることができます。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
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出版社
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出版年
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ISBN価格
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1 大村はま 教えるということ 筑摩書房(ちくま学芸文庫) 1996 4480082875 800+税 大学で購入できるよう手配をしておきます。一般書店でも比較的購入しやすいと思います。同じ書名で、別の出版社のものがありますが、ちくま学芸文庫(「新編」)を購入してください。
参考書/Reference books
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1 安居總子・甲斐利恵子 授業づくりの基礎・基本 東洋館出版社 2018 9784491035277 2,000+税 授業時に資料として使う予定のものです。
メッセージ/Message
いよいよ教育実習が近づいてきました。有意義な実習体験のための土台作りを目的とした授業です。来年度実際に実習することをイメージして、自分の目指す教師像を描けるようになるといいですね。自分の考えをどんどん表現し、意見を交流しながら、教育実習への準備を進めましょう。