講義内容詳細:ドイツ語圏の社会と文化A

戻る
年度/Academic Year 2021
授業科目名/Course Title (Japanese) ドイツ語圏の社会と文化A
英文科目名/Course Title (English) Society and Culture of German-Speaking People A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 田中 亜美
英文氏名/Instructor (English) TANAKA Ami

講義概要/Course description
21世紀に入り、交通・通信の飛躍的発展のために、世界はますます小さくなっています。なかでも現在、EUの牽引国であるドイツの人々とのかかわりは今後、ますます増えていくことでしょう。

 講義では、はじめにドイツの国民性や国の文化を語る上で重要な要素となる地理的な条件について展望したあと、皆さんに身近な食文化やクラシック音楽について取り上げます。また、世界遺産が数多くあるドイツの特徴的な建築物の特徴も探っていきます。最後に東西ドイツ再統一から30年以上が過ぎた今、「ベルリンの壁」を題材にした映画や文学作品なども紹介しながら、現代史を学びます。オンデマンド授業が主体となりますが、毎回、みなさんにミニレポートや感想の提出を求めます。皆さんの意見も発表・紹介しながら、できるだけ双方向の議論が展開されるように進めていきたいと思います。

達成目標/Course objectives
異文化理解と共生という観点から、ドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)の社会と文化について基本的な知識・教養を身に着け、学ぶことが目的です。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション ドイツの概要①
事前学習/Preparation これまでの学習の中で特に関心を持ったドイツ語圏の事柄について、いくつかトピックスごとにまとめておきましょう。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
2
授業計画/Class ドイツの概要② ドイツの気候と自然①
事前学習/Preparation 地理の資料集などの本やインターネットでドイツの気候を調べておく。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
3
授業計画/Class ドイツの気候と自然②
事前学習/Preparation ドイツの代表的な都市とその位置を覚えよう。
北ドイツと南ドイツ、東ドイツと西ドイツの気候、風土を調べよう。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
4
授業計画/Class ドイツ語圏の国々―オーストリアとスイス

事前学習/Preparation オーストリアとスイスについての基本的な情報を本やインターネットで調べる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
5
授業計画/Class ドイツの食文化①

事前学習/Preparation 南ヨーロッパと北ヨーロッパの気候の違いと、それぞれの農業文化の違いを本やインターネットで調べる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
6
授業計画/Class ドイツの食文化②

事前学習/Preparation ドイツの代表的な食べ物や飲み物を本やインターネット、ガイドブックなどで調べる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
7
授業計画/Class ドイツの食生活③

事前学習/Preparation ドイツの代表的な食文化がどう生まれたのか、気候・風土・歴史から考える。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
8
授業計画/Class ドイツの音楽①

事前学習/Preparation ドイツ3Bといわれる作曲家(バッハ・ベートーベン・ブラームス)について本やインターネットで調べたり、その音楽をYoutubeや音楽配信サービス、CDなどで聞いてみる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
9
授業計画/Class ドイツの音楽②

事前学習/Preparation ベートーベンについて、本やインターネットで調べる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
10
授業計画/Class ドイツ人の音楽③

事前学習/Preparation 「バロック音楽」「ロマン派の音楽」など、時代とともに変遷する音楽の特徴を調べる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
11
授業計画/Class ドイツ建築史①
事前学習/Preparation 「アーヘンの宮廷礼拝堂」「ケルン大聖堂」「アザム教会」など、それぞれの時代を代表する歴史的建築物を、インターネットの画像検索などで調べ、基本的知識を身に着ける。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
12
授業計画/Class ドイツ建築史②
事前学習/Preparation 「ロマネスク様式」「ゴシック様式」「バロック様式」「ネオゴシック様式」など建築に特有の用語と代表的な建物を、インターネットの画像検索などで調べてみる。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
13
授業計画/Class ドイツ建築史③
事前学習/Preparation 「バウハウス」について、本やインターネットの画像検索で、基本的知識を身に着ける。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
14
授業計画/Class 現代史から学ぶドイツ①
事前学習/Preparation 動画配信サービスなどを利用して、1989年の「ベルリンの壁崩壊」と1990年の「ドイツ再統一」を題材にした「グッバイ・レーニン」という映画をあらかじめ視聴する。もし、利用が不可能であるならば、代わりの映画や書籍、参考資料を紹介します。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
15
授業計画/Class 現代史から学ぶドイツ②
事前学習/Preparation 1990年の東西ドイツ再統一から2020年に至るまでのドイツの歴史について、年表などでチェックする。
事後学習/Reviewing コースパワーに課題を提出する。
授業方法/Method of instruction
本講義はオンライン授業(オンデマンド型)で実施します。
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 60% コースパワーに提出する毎回の課題の提出状況、内容などを総合的に判断します。


2 レポート Report 40% 「ドイツ語圏の社会と文化」に関わるテーマならば自由(授業でやってないテーマでも結構です)。論理構造のしっかりとした文章の書き方、参考文献(インターネット含む)の見つけ方、示し方、推敲の仕方など、授業の中でも説明するようにします。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 浜中隆志・高橋憲(編著) 現代ドイツを知るための67章 第3版 明石書店 2020 9784750349664 2000
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 佐渡島沙織・坂本麻裕子・大野真澄編著 レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド 大修館書店 2015 9784469222449 1600
2 宮田眞治・畠山寛・濱中春(編著) ドイツ文化55のキーワード ミネルヴァ書房 2015 9784623072538 2500
メッセージ/Message
授業では毎回、講義で学んだことの要約(客観的記述)と、自分の関心を深める短文(主観的記述+客観的記述)の両方の課題の提出を求めます。その上で「論理構造をはっきりさせた文章」「訴求力のある文章」「インターネットも含む参考文献の見つけ方や適切な引用について」などのレポートの書き方の指導も行います。最後に4000字程度のレポートを提出してもらいます。日ごろから、ドイツやヨーロッパに幅広く関心を持っておくようにしましょう。