講義内容詳細:キリスト教概論Ⅰ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) キリスト教概論Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Christianity Ⅰ
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 細井 茂徳
英文氏名/Instructor (English) HOSOI Shigenori

講義概要/Course description
青山学院大学に入学し、初めてキリスト教に触れる人と共に、学院の建学精神であるキリスト教信仰の根幹とされる「聖書」について学びます。本学院が大切にしている聖書とは一体どのような書物であるのか、またそこで記されている内容が大学や自分とどう関わってくるのかを確認する。第一部では、「青山学院と聖書」との関係を、第二部「神と聖書」では、聖書そのものの主な内容を取り上げる。自ら聖書を開き、実際に読み親しむことを通してキリスト教信仰の理解を深めていくことを目的とする。とはいえ、聖書を読むことは決して容易でなく、それはまるで知らない土地を一人で旅するようなものです。本講義は、そうした聖書という森林における必要最低限の道しるべとなることを願っている。キリスト教の伝統と聖書の言葉に拠りながら、これからの大学生活で直面するであろう様々な課題への基本的な理解の方向性を示唆することを目指していきたい。

達成目標/Course objectives
1.聖書から示されるキリスト教信仰の基本思想を学ぶことで本学院の建学精神について考える。 2.旧新約聖書の思想を通して、人間観、世界観を深め、自分自身の生き方や探求する方法を身につける。 3.そのとき、本大学において行われている礼拝と祈り、宗教教育の大切さを理解し、主体的に参加するよう促される。

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション、自己紹介【初回から対面授業で実施します】
2
授業計画/Class 「青山学院と聖書」① 本学院と聖書との関係の考察、なぜ大学で「キリスト教概論」(キリスト教教育)が必要なのかといった疑問を大学のスクール・モットーなどから考え、理解を深めていきます。 
3
授業計画/Class 「青山学院と聖書」② 聖書とは何か? 日本語訳聖書の様々な種類、それぞれの特徴や違いを比較し、また聖書の使い方等を学びます。
4
授業計画/Class 「青山学院と聖書」③ 聖書に対してどのようにアプローチしたらよいのか? 実際に聖書を開いてみて、自ら読んでみる上での、自らの姿勢・あり方(心構え)について説明します。
5
授業計画/Class 「神と聖書」① 聖書って、どこから来たの? 誰が書いた?
6
授業計画/Class 「神と聖書」② 聖書の目的って? 主人公は誰で、そもそも何のために与えられたのか。聖書はどのようにして私たちに影響を与えるの? 媒介はある・ない? 
7
授業計画/Class 「神と聖書」③ 聖書の内容① 聖書を神の言葉として捉えた視点から、旧約聖書の「律法書」の内容を紹介すると共に、一つの書を取り上げ特徴を見ていきます。
8
授業計画/Class 「神と聖書」④ 聖書の内容② 聖書を神の言葉として捉えた視点から、旧約聖書の「歴史書」の内容を紹介すると共に、一つの書を取り上げ特徴を見ていきます。
9
授業計画/Class 「神と聖書」⑤ 聖書の内容③ 聖書を神の言葉として捉えた視点から、旧約聖書の「詩歌」の内容を紹介すると共に、一つの書を取り上げ特徴を見ていきます。
10
授業計画/Class 「神と聖書」⑥ 聖書の内容④ 聖書を神の言葉として捉えた視点から、旧約聖書の「預言書」の内容を紹介すると共に、一つの書を取り上げ特徴を見ていきます。
11
授業計画/Class 「神と聖書」⑦ 聖書の内容⑤ 聖書を神の言葉として捉えた視点から、新約聖書の内容を紹介すると共に、一つの書を取り上げ特徴を見ていきます。
12
授業計画/Class 「私たちと聖書」実際生活への適用① 聖書が私たちにどのような影響をもたらすのか 
13
授業計画/Class 「私たちと聖書」実際生活への適用② 聖書が私たちにどのような影響をもたらすのか 
14
授業計画/Class 「私たちと聖書」実際生活への適用③ 聖書が私たちにどのような影響をもたらすのか 
15
授業計画/Class まとめ これまでの授業のおさらい。また、提出してもらったノートで気になったコメントや質問を取り上げる。
 
事前学習/Preparation 必ず毎回事前に Course Power を確認し、予習してくること。
事後学習/Reviewing 授業で話された内容を書き取り、要約・要点、それと共にレスポンス(感想)をつけてノートを作成すること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes初めに各テーマに沿った発題を行い、そこから各回毎のテーマの説明を聖書に基づいて解き明かしていく。そして、適用として、それが自分自身とどう関わっていくのかの視点へと深めていくことを試みる。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業への参加と態度 10%
毎回授業から学んだ内容と要約・感想(レスポンス)などを1~2ページ程度(1200文字以上)のノートに書き留める(授業内容を理解し、自分の言葉で表現する) 70%
課題(5回の礼拝レポート。内、大学が配信しているチャペル礼拝のレポート) 20%
教科書/Textbooks
 著者名
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出版年
Published year
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1 『聖書 聖書協会共同訳』 日本聖書協会 2018年 大学で使用する新しく翻訳された「聖書協会共同訳」を授業で用います。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 John Stott(ジョン・ストット) The Bible: Book for Today(邦訳 『今日における聖書の語りかけ』) Inter-Varsity Press(邦訳 いのちのことば社) 1982年(邦訳 1996年)
2 Michael Green (マイケル・グリーン) You must be joking! (邦訳『あなたの疑問に答える―キリスト教入門』) Hodder & Stoughton Publishers 1991年
メッセージ/Message
必ず聖書は持参すること。Course Power を毎回確認し、授業前までに読んでくる聖書箇所や宿題を確認して準備すること。授業中に指名した者に聖書箇所を読んでもらう(授業参加・態度の評価に加味する)。毎回の授業内容と要旨、感想(リスポンス)をノート1枚にまとめ提出してもらう(すなわち14枚分のノート。1回分につき1200文字以上)。課題の礼拝レポートについては、指定した回数以上出席し、レポートを提出した者には加点を考慮する。但し、レポート用紙に必ず「いつ」「どこ」「説教者の名前」「聖書箇所」「説教題」などを明記すること(出席した教会の「週報」などのリーフレットを添付すると良い)。
その他/Others
やむを得ない理由を除き、原則欠席には減点を課す。Course Powerに設定された「出席ボタン」で出欠確認をとります。授業開始10分前から、授業開始後20分までに出席ボタンを押して下さい。それ以降に入室した者は遅刻扱いとします(尚、何らかのインターネット上の不具合が生じた場合、レポートにその旨を記載してください。考慮します)。遅刻2回で1回分の欠席とみなす。尚、無欠席者には加算点を考慮する。全15回授業のうち4回以上の欠席は、十分な講義内容を修得することは不可能なので評価なしとし、不合格とする。