講義内容詳細:韓国・朝鮮の社会と文化B

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 韓国・朝鮮の社会と文化B
英文科目名/Course Title (English) Society and Culture of Korea B
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 木村 直也
英文氏名/Instructor (English) KIMURA Naoya

講義概要/Course description
古代から現在に至るまでの朝鮮半島の歴史、および韓国・朝鮮と日本の関係の歴史を時代を追って解説しながら、そこに見える韓国・朝鮮の社会・文化の諸相や特徴を指摘していく。そして、現在の諸問題の背景には何があるのか、望ましい国際関係を実現するには何が必要かについて考察を深めたい。なお、現在の韓国社会・文化の紹介がメインになるわけではないことに留意してほしい。
達成目標/Course objectives
朝鮮半島(韓国・朝鮮)の歴史をたどりながら、その社会と文化の特徴を理解することにより、日本の隣国に対する関心を高め、また現在の諸問題の背景を考察できるようにする。日本との共通点と相違点を踏まえて、一方的な見方ではなく、相対的な視点から望ましい国際関係を展望する態度を養う。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)で実施
ガイダンス:授業内容・進め方・評価方法の確認
イントロダクション:韓国・朝鮮のイメージ、韓国・朝鮮の歴史の概略、社会・文化の特徴
2
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)で実施
朝鮮半島の古代・中世:建国神話、古代の朝鮮半島、高麗王朝の社会・文化
3
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)で実施
朝鮮王朝前期の社会・文化:建国、儒教の国教化、世宗大王とハングル創製、倭寇と対日交流
4
授業計画/Class 【4回目以降は対面授業
壬辰・丁酉倭乱とその影響:豊臣秀吉による侵略、社会・文化的影響、李舜臣、被虜人、降倭
5
授業計画/Class 朝鮮王朝後期の社会と文化:日朝関係の修復、近世的社会の成立、両班、成熟する文化
6
授業計画/Class 近世の日朝関係:江戸時代の「交隣」関係と対馬藩、通信使と多彩な文化交流、雨森芳洲
7
授業計画/Class 朝鮮社会の変容:西学、19世紀前半の政治・社会、大院君政権期の政治・社会、日朝関係の転回
8
授業計画/Class 日韓「併合」への道:日朝修好条規、朝鮮の近代化と日本、韓国の保護国化、日韓併合へ
9
授業計画/Class 日帝時代の社会と文化:日帝の国権侵奪、三・一独立運動と「文化政治」、朝鮮における「皇民化」、文化の交錯
10
授業計画/Class 光復とその後:解放と南北分断、在日韓国・朝鮮人、朝鮮戦争、四月革命
11
授業計画/Class 韓国の高度経済成長:軍事独裁政権と民主化運動、「漢江の奇跡」、光州事件、88オリンピック
12
授業計画/Class 日韓新時代:民主化の進展、日本文化の開放、韓流ブーム、近年の文化・観光交流
13
授業計画/Class 北朝鮮をめぐって:金日成の建国・主体思想、金正日の先軍政治・瀬戸際外交、経済破綻、現在の北朝鮮の状況
14
授業計画/Class 現在の諸問題:韓国の諸問題、日韓関係の諸問題、韓国の社会・文化との関係
15
授業計画/Class まとめ・振り返り、追加・補足説明、今後の展望
 
事前学習/Preparation その回に扱う予定の項目について、辞典や概説書などで調べておく。
事後学習/Reviewing 前回授業の復習をすること。その成果は、オンライン授業のときは課題として提出し、対面授業では次回授業の冒頭での確認テストで問う。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes第1回~第3回はオンライン授業(オンデマンド型)、4回目以降は原則として教室での対面授業で実施する。
オンライン授業では授業前に資料教材をCoursePowerに入れておく。対面授業では資料教材は教室で配付。
毎回の授業で、復習課題と授業内設問に答えたペーパーを提出してもらう。

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 毎回提出する復習課題と授業内考察を書いたペーパーによる。授業における参画度も加味する。
2 試験 Exam 50% 授業内容の理解度を問う。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
復習課題などを採点した結果は、次回の授業で全体的なフィードバックを行う。
メッセージ/Message
一方的な視点だけでなく、みずからとは異なる社会・文化に対して相対的な視点で考えてみてください。