講義内容詳細:スポーツバイオメカニクス

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) スポーツバイオメカニクス
英文科目名/Course Title (English) Sports Biomechanics
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小木曽 一之
英文氏名/Instructor (English) OGISO Kazuyuki

講義概要/Course description
「どうしてこのような動きになるのか」「どうすれば効率よくうごくことができるのか」など、身体運動を「動き」の面から捉え、その構造を力学的に理解する。同時に、その動きを生理学的・心理学的側面と関連させるとともに、運動感覚的に理解する。最終的には、力学的な構造を自らの運動感覚と一致させ、身体運動を効率よく「できる」ようにする。
達成目標/Course objectives
本授業での達成目標は以下のとおりである。
1.様々な身体運動に対する力学的背景を理解できる。
2.運動課題に対する身体各部の力学的対応について理解できる。
3.身体運動にみられる力学的側面を心理学的・生理学的側面と関連付けて理解できる。
4. 身体運動にみられる力学的側面を運動感覚として理解できる。
5.バイオメカニクスの理論と運動感覚を一致させ、効率よく運動できる。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
履修を希望する学生は、後期履修登録開始後、CoursePowerで本授業に仮登録をしたうえで、
必ず課題提出期限内に、以下の課題を提出すること。
また、後期青山スタンダード履修案内(7月下旬公開予定)を事前に確認すること
 
選考課題:
スポーツを含む生体の動きを主に力学的な面から捉えていこうとするスポーツバイオメカニクスの授業では、
スポーツだけではなく、生活の中のいろいろな人間の動きについても考えていきます。
そのような授業を受ける上で、あなたが「最も知りたい、解明したい」と思っていることをその理由も含めて述べてください。

提出期限:9月19日(月)9:00 ~ 17:00
選考結果:9月21日(水)に学生ポータルにて通知
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class バイオメカニクスとは何か?【1回目はオンライン授業(オンデマンド型)での実施】
2
授業計画/Class 動きの中心、身体重心について
3
授業計画/Class 身体モデルを考え、その身体重心を計算する(1)
4
授業計画/Class 身体モデルを考え、その身体重心を計算する(2)
5
授業計画/Class 姿勢の変化にともなう身体重心位置の変化(スポーツの場面で見られる姿勢変化など)
6
授業計画/Class 運動の発現:生理学的エネルギーから力学的エネルギーへの変換
7
授業計画/Class 身体運動のエネルギー効率/酸素摂取量・エネルギー消費量の測定(自転車ペダリング等を用いて)
8
授業計画/Class 運動の制御:神経筋システム(中枢神経系と筋系)
9
授業計画/Class 運動の制御:神経筋システム/筋活動電位の測定(末梢神経系と筋系)
10
授業計画/Class 筋の動き(筋束動態)と身体の動きとの関係/超音波画像による筋束動態の観察
11
授業計画/Class ジャンプと筋腱複合体の動態
12
授業計画/Class 並進運動と回転運動、投射体の運動 
13
授業計画/Class 身体運動と力:力、力積、力のモーメント
14
授業計画/Class 身体運動と力学的エネルギー:力学的エネルギー、仕事量、パワー
15
授業計画/Class 効率の高い良い動きとは?
 
事前学習/Preparation 授業内容のキーワードを事前に調べ、疑問に思ったり、わからない点をまとめておく。
事後学習/Reviewing 授業で取り上げた内容をまとめ、自分自身の今までも経験と合わせ、今後どのように活用していけば、自分にとって有益かについて考える。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes授業は講義だけではなく、課題に対する簡単な実験を自分自身の身体を対象に実施し、その結果も参考にしながら、バイオメカニクスの基礎理論を理解できるようにする。また、その基礎的知識をもとに、応用事例について解説し、バイオメカニクスの知識をより日常生活での活動やスポーツの場面で応用できるようにする。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 50% 講義全体を通して学んだことを、自分自身が経験してきた事例に合わせ、客観的に(バイオメカニクス的に)説明するレポートの内容で評価する。
2 レポート Report 50% 各時間で行った内容を理解できているかどうか。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN 
1 阿江通良、藤井範久 スポーツバイオメカニクス20講 朝倉書店 2002 4254690401