講義内容詳細:いのち・女性・社会

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) いのち・女性・社会
英文科目名/Course Title (English) Life・Women・Society
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 西山 利佳
英文氏名/Instructor (English) NISHIYAMA Rika

講義概要/Course description
さまざまな場所で経験を積んできたゲスト講師の講演を通して、いのちと社会をつなぐジェンダー視点を学ぶ。
達成目標/Course objectives
*「いのち」を脅かすものを社会的視野の中で考えることができるようになる。
*近現代日本において、女性がどのように生き、働いてきたか、具体例を通して、より立体的に理解できるようになる。
*世界の政治的・経済的状況についても把握できるようになる。
*問題解決のためにできることを考えられるようになる。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
定員50人(抽選)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)。評価方法等授業全体のガイダンス。各回のゲスト講師と予定内容の説明
2
授業計画/Class 受講生顔合わせ。履修の動機を含めた自己紹介を行う。人数によってはグループに分かれて実施する。
3
授業計画/Class 放射線被曝から子どもを守る市民の活動を知る。東日本大震災後、東京電力福島第一原発事故による放射能汚染から子どもたちを守ろうと始まった放射能測定室の代表が、立ち上げの経緯と活動内容、そして、放射能がどのように人体に影響を与えるのか、その基本情報を講義する
4
授業計画/Class 里親支援の現場からいのちを考える。臨床心理士、精神保健福祉士、保育士の資格を持ち、全国の里親課程支援のモデルとなる機関のリーダーである講師が、具体的な事例を元にいのちを守る現場を語る
5
授業計画/Class 子育て・子育ちのさまざまな現場の課題と取り組む人々を知る。新聞記者として長年の取材で出会ってきた人々の実践の紹介を通して、特に女性や子どもが直面している困難と課題解決に向けた取り組みを学ぶ
6
授業計画/Class ストリートチルドレンの現状と支援の現場を知る。フィリピンとメキシコを中心に長年ストリートチルドレンを支援してきた講師が、長年寄り添ってきた女の子(女性)たちのエピソードを紹介し、過酷な現実と支援の現場を語る
7
授業計画/Class カンボジア内戦のサバイバーの半生に出会う。カンボジア内戦で家族を失った末、難民として来日した講師が、自らの体験を語る。
8
授業計画/Class トルコの女性の生活文化を通して、イスラムの多様性を知る。トルコの女性たちの暮らしに入り、絨毯を織るという経験を積み、その後トルコの文化を伝える目的で作家となった講師が、自らの体験を通して出会ったトルコ文化と日本における多文化共生の在り方を語る
9
授業計画/Class 中間まとめ。グループディスカッションで、ここまでの講義内容を深める
10
授業計画/Class 杉並の女性たちが立ち上げた原水爆禁止運動を学ぶ。第五福竜丸の元乗組員の被爆証言をサポートしてきた講師が、ビキニの水爆実験とその後の原水爆禁止運動について講義する。
11
授業計画/Class 丸木位里・丸木俊「原爆の図」を中心に、社会問題と芸術の関係を考える。ジェンダーと美術の関係についても言及する
12
授業計画/Class 沖縄の基地問題の歴史と現状を学ぶ。弁護士で、日米外交のシステムや意志決定過程に焦点を当て研究と活動に取り組む講師が、本土のメディアだけでは見えてこない基地問題の諸相を語る。米兵や軍関係者による犯罪など、戦後の沖縄県民の被害を通して、問題の深刻さを伝える。
13
授業計画/Class 戦時性暴力について、問題の所在を知り課題解決に必要なことを考える。日本軍「慰安婦」問題を、サバイバーの証言映像など多様な資料・史料を使って説く。
14
授業計画/Class 福島と広島をつなぐ活動に携わる作家のライフヒストリーを通して、いのち・女性・社会を考える。男女雇用機会均等法以前に社会に出て、定年退職まで会社員として働きつつ、作家活動も行ってきた広島在住の講師が、自身の実体験を通して、日本の女性の社会的地位の実態を語る。初期の著作から取り組んできた核の問題についても、様々な活動の紹介を通して語る。
15
授業計画/Class 最終まとめ。中間まとめ以降の講師の話題に関する意見交換、本科目を受講して考えたこと、今後のことなどフリーディスカッション。
 
事前学習/Preparation コースパワー上の事前アンケートへの回答。講師の著作物をあらかじめ読んでおくことが望ましい。
事後学習/Reviewing 受講後の感想や、質問を毎回提出する。講師紹介文献やサイトで理解を深める。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notesまとめの回以外でも、随時、受講生同士の対話の機会を設ける
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 56% 毎回、授業終了後コースパワーを用いてレポートを提出する。各回4点満点とし、主体的・発展的に捉えた内容を評価する。
2 レポート Report 44% 以下ⅠのA・Bいずれか一本を随時提出+期末レポート

ⅠーA:初回ガイダンスで紹介する講師関連書籍や、講義の中で紹介された文献の中から一冊を選び、ブックレポートを提出する。積極的に学び、聞きたいことや質問が書けていることを評価する。(講師に、直接答えていただくためには、選んだ本の講師出講の一週間前までの提出が望ましい。講義で紹介された本についても、終了後2週間以内の提出が望ましい。詳細は初回に説明)
Ⅰ-B:講師の関わる施設やイベント等に出向き、その内容と考えたことなどをレポートする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
コースパワーで添削コメントを返します。
メッセージ/Message
2021年度4月にスタートした「スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター」が企画した科目です。
ジェンダー平等社会を目指すためのヒントに満ちた時間になると思います。毎時間、質疑応答など対話の時間を持ちます。主体的に参加し、さまざまな問題を「自分事」として考えていきましょう。
(諸般の都合で、ゲスト講師の出講順が変わることもあります。)
キーワード/Keywords
ジェンダー     子ども     戦争