講義内容詳細：基礎演習Ⅱ

年度/Academic Year	2022
授業科目名/Course Title (Japanese)	基礎演習Ⅱ
英文科目名/Course Title (English)	Orientation to Advanced Studies Ⅱ
学期/Semester	後期	単位/Credits	2
教員名/Instructor (Japanese)	笹川渉
英文氏名/Instructor (English)	SASAKAWA Wataru

講義概要/Course description

　この演習では、主に初期近代から２０世紀までのイギリス詩を取り上げ、詩作品を精読することの楽しさを体験し、その楽しさを発展的に文学研究としてのレベルに到達させるための視座を養うことを目指します。
　基礎演習Iに引き続き、特定の作家や時代を決めることはせず、英米で編集されたアンソロジーに収録されている代表的な短い英詩を精読します。各回１、２篇の作品を取り上げ、事前に決めた担当者による発表形式を中心に授業を進めます。取り上げた作品を通じて、詩の形式、単語の意味の多層性、作家の伝記的事実、作品が執筆された時代の文化的・歴史的背景をあわせてみることで、どのような解釈が可能であるのかを参加者と共に議論しながら、作品の深い理解を目指します。作品について調べる過程で、レポートを書くための二次資料の参照方法や引用の仕方なども学習します。また、音声や視覚資料も利用することで、詩を読む楽しさにふれたいと思います。

達成目標/Course objectives

・韻文を読めるようになる
・イギリス詩を精読する楽しさを体験し、詩の読み方やレトリックを学び、歴史、宗教、ジェンダー等の観点から作品を分析できるようになる
・OEDの説明や項目を正しく理解し、有効に使うことができるようになる

授業計画/Lecture plan

授業計画/Class	イントロダクション、シラバスの説明、英詩を読むための基本事項＊オンライン授業(オンデマンド型)での実施

授業計画/Class	Seamus Heaney, 'Blackberry-Picking'

授業計画/Class	Percy Bysshe Shelley, 'Ozymandias'

授業計画/Class	William Shakespeare, Sonnet 19

授業計画/Class	W. B. Yeats, 'The Wild Swans at Coole'

授業計画/Class	Seamus Heaney 'Personal Helicon'

授業計画/Class	レポートの書式、参考文献の使い方、引用の仕方

授業計画/Class	Elizabeth Barrett Browning, Sonnet 38

授業計画/Class	Carol Ann Duffy, 'First Love'

授業計画/Class	John Keats, 'To Autumn'

授業計画/Class	Thomas Hardy, 'The Darkling Thrush'

授業計画/Class	John Donne, 'The Apparition'

授業計画/Class	Seamus Heaney, 'Holly'

授業計画/Class	John Keats, 'If by dull rhymes our English must be chained'

授業計画/Class	レポート内容の報告

事前学習/Preparation	指定範囲の精読をする。
事後学習/Reviewing	指定範囲の問題点を検討し、リアクションペーパーで考えをまとめる。

授業方法/Method of instruction

区分/Type of Class	対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method	通常型 / regular 補足事項/Supplementary notes詩を読む上での基礎知識を復習しながら、シラバスの作品を中心に各回１、２篇の作品を取り上げ、事前に決めた担当者による報告を中心に授業を進めます。担当者にはハンドアウトを作ってもらいます。ハンドアウトの作成方法は授業内で指示します。
活用される授業方法/Teaching methods used	プレゼンテーション presentation PBL（課題解決型学習） project-based learning 反転授業（知識習得の要素を教室外に済ませ、知識確認等の要素を教室で行う授業形態） reverse teaching(a class style where students educate themselves out of class beforehand, and use the class period to confirm the knowledge one has gained.) ディスカッション、ディベート discussion / debate グループワーク group work 実習、フィールドワーク field work 上記に該当しない none of the above

成績評価方法/Evaluation

1	平常点 In-class Points	40%	授業への取り組みと各回提出のコメントシート(20%) 学期末のレポート内容の報告(20%) 通年科目の成績評価…計20%(各10%)
2	レポート Report	60%	1次資料を正確に読み、2次資料を適切に用いながら、説得力を持って論じられているかで判断します。通年科目の成績評価…30%

課題（試験やレポート等）に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)

リアクションペーパーに対しコメントつけて、翌週に返却します。

教科書/Textbooks

	コメント Comments
1	各回プリントを配布します。

参考書/Reference books

	著者名 Author	タイトル Title	出版社 Publisher	出版年 Published year	ISBN	価格 Price
1	平井正穂編	イギリス名詩選	岩波書店	1990.2	400322731X	620円	蔵書情報 / Library information
2	阿部公彦著	英詩のわかり方	研究社	2007.3	9784327481506	2000円+税	蔵書情報 / Library information
3	John Lennard	The poetry handbook	Oxford University Press	2005.	0199265380		蔵書情報 / Library information

メッセージ/Message

授業の連絡やテクストの配布はCoursePowerを通じて行います。連絡を漏らすことがないよう、お知らせを受信できる状態にしておいてください。

キーワード/Keywords

イギリス文学イギリス詩