講義内容詳細:日本文学講読Ⅱ[3]

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文学講読Ⅱ[3]
英文科目名/Course Title (English) Reading of Japanese Literary Works Ⅱ [3]
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 帆苅 基生
英文氏名/Instructor (English) HOGARI Motoo

講義概要/Course description
この授業では「都市表象と文学ー日本近現代文学における〈渋谷〉表象」と題して、渋谷にゆかりのある日本近現代文学の読解、考察を行います。
渋谷という現実にある都市は、虚構とされる文学の中でどのように描かれて来たのか。あるいは、渋谷という都市はどのような文学を生み出してきたのか。渋谷にゆかりのある数多くの文学テクストを読んで行くことで分析・考察していきたいと思います。なぜ新宿や池袋ではなく渋谷なのか、文学テクストを通してそれぞれの都市の特性や物語空間としての意味が見えてくるかもしれません。
また今の渋谷とは違う、失われたかつての渋谷の姿が克明に記されていることに気がつくことがあるかもしれません。現実にあった渋谷が失われ、虚構である文学の中にだけ残こり、それを読むことでむしろ現実にあった姿を想起するような逆転現象が起きることもあるかもしれません。
このように文学における都市表象を考えることは虚構と現実、フィクションとノンフィクションといった境界線が揺らいでく様相を見つめることにつながります。
映画・テレビドラマ・漫画・アニメ・音楽といった他ジャンルの表現と比較をし、そして渋谷という都市をめぐる言説と照応しながら、渋谷にゆかりのある文学を読解していきたいと思います。
達成目標/Course objectives
文学に描かれた渋谷を読んでいくことを通して、文学における都市表象について考察を深め、自らテーマを設定し論じらられるようになる。また渋谷という都市の特性と物語空間として渋谷の特性について理解し、具体的な文学テクストを自ら考察できるようになる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンスとオリエンテーション「初回のみオンライン(オンデマンド)」
2
授業計画/Class イントロダクション①現代の渋谷をめぐる言説と渋谷の表象
3
授業計画/Class イントロダクション②渋谷の変容
4
授業計画/Class 近代化と渋谷
5
授業計画/Class 大正期の渋谷
6
授業計画/Class 戦前の渋谷の表象
7
授業計画/Class 敗戦後の渋谷の表象
8
授業計画/Class 1950年代の渋谷
9
授業計画/Class 1960年代の渋谷
10
授業計画/Class 1970年代の渋谷
11
授業計画/Class 1980年代の渋谷
12
授業計画/Class 1990年代の渋谷
13
授業計画/Class 2000年代の渋谷
14
授業計画/Class 2010年代の渋谷
15
授業計画/Class まとめ
 
事前学習/Preparation 配布された(Course Powerにアップされている)テクストを読んでくる。
事後学習/Reviewing 配布された資料を読む。小課題に取り組む。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 60% 授業ごとのコメントシート
小課題(該当テクストに関するもの)等
2 レポート Report 40% 期末レポート
メッセージ/Message
この授業では特に教科書等は定めませんが、青山キャンパス近くの渋谷周辺を描いた文学等をCourse Power等で配布して数多く読んでもらう予定です。大学がある地域(地域という言葉が馴染まないのもまた渋谷・青山の特徴ですね)やその文化について文学を通して関心を深め考察できればと思っています。
キーワード/Keywords
日本近代文学     現代文学     渋谷     表象