講義内容詳細:中国古典文学特講Ⅰ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 中国古典文学特講Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Chinese Classical Literature Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山崎 藍
英文氏名/Instructor (English) YAMAZAKI Ai

講義概要/Course description
漢詩の最高峰に位置すると評される李白と杜甫を中心に、唐詩を検討する。彼らは中国はもとより日本においてもよく知られており、小中高の教科書でも彼の作品が取り上げられている。本講義では、近体詩のルールに触れた上で、李白をメインに、杜甫との交流や詠じ方の差異などを通して、作品の理解を深めることを目指す。
達成目標/Course objectives
・李白や杜甫などの作品を通して、中国古典詩の基礎知識を理解する。
・作品の読解を通して、その特徴や当時の中国の社会文化・民間習俗について学ぶ。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
・特になし。中国語の既習歴も問いません。
・昨年度とは異なる作品も取り上げるので、昨年度履修済みの受講生も受講可とします。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション・作品を読む前に 句形の特徴について(オンライン授業(オンデマンド型)での実施)
2
授業計画/Class 作品を読む前に 句形から生じる漢詩のリズムの差異について
3
授業計画/Class 李白の作品を読む(1)行旅と離別
4
授業計画/Class 李白の作品を読む(2)女性と月
5
授業計画/Class 李白の作品を読む(3)飲酒と戦争
6
授業計画/Class 李白の作品を読む(4)山水と懐古
7
授業計画/Class 李白の作品を読む(5)独吟と政治
8
授業計画/Class 李白の作品を読む(6)贈答と独吟
9
授業計画/Class 李白の作品を読む(7)李白の文章
10
授業計画/Class 李白と杜甫(1)李白と杜甫の交流
11
授業計画/Class 李白と杜甫(2)二人の作風の違いと李杜優劣論について
12
授業計画/Class 李白と杜甫(3)それぞれの詩型の特色と違い
13
授業計画/Class 小説・戯曲に描かれる李白と杜甫
14
授業計画/Class 日本文学における李白・杜甫
15
授業計画/Class 総括
 
事前学習/Preparation ・シラバスを熟読し、副題に附されたキーワードについて、インターネットなどで調べて予習する。
・前回の復習を行い、問題意識を持つ。
事後学習/Reviewing ・プリントを見て復習し、分からないところがあれば、シラバス・講義内で挙げた参考書を用いて確認する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes・本講義は対面授業(通常型)で行います。必要に応じて授業内ないしCoursePowerで指示します。
・レジュメに挙げた分類は一例です。多くの分類を記載していますが、ひとつの分類に2~3コマ程度の時間をかけて解説を行い、補足をしながら、受講生の質問や希望に応えて進めますので、実際には上記の作品全てを取り上げるのは難しい可能性があります。
・音韻や句型などの説明は昨年度を踏襲しますが、その後どの作品を取り上げるかは、受講生の希望や昨年度受講した学生の割合に応じて変更します。ですので、昨年度履修した方でも受講を認めます。
・講義終了後、資料をCoursePowerにアップします。受講者は、CoursePowerの申請方法や閲覧方法・質問の仕方などを確認すること。
・受講者が欠席した分のプリントは、翌週以降の授業内には配布しません。各自CoursePowerからダウンロードして貰いますので、CoursePowerの「お知らせ転送設定」でメールアドレスを登録をしておくこと。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 70% ・学期末に理解度をはかるレポートを実施(講義全体の3分の2以上の出席が無いものは提出を認めない)。
2 平常点 In-class Points 30% ・普段の授業への取り組み。
 具体的には、【A】を行うこと。
【A】CoursePowerの「講義コメント」に講義へのコメント(感想・質問)+αを記載
 (原則、翌週の講義開始時刻前まで)
(講義に出席しただけでは平常点にはなりません。書き忘れがないように自分で管理すること)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
原則Coursepowerを通して行います。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
コメント
Comments
1 なし。 ・教材は講義時にプリントで配付し、CoursePowerにアップします(欠席分のプリントの再配布はしません)。
・前の週のプリントを使用することもあるので、忘れた場合はCoursePowerを参照すること。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 李白 [著] ; 松浦友久編訳 李白詩選 岩波書店 1997.1 4003200519 蔵書情報 / Library information
2 向嶋成美編著 李白と杜甫の事典 大修館書店 2019.11 9784469032161 12000円+税 蔵書情報 / Library information
3 高島俊男 [著] 李白と杜甫 講談社 1997.8 4061592912 980円 蔵書情報 / Library information
4 佐藤進, 濱口富士雄編 全訳漢辞海 三省堂 2017.1 9784385140483 3000円+税 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
・質問がある場合は、CoursePower「質問登録」を利用してください。
・漢和辞典を手元に準備しておくこと推奨します(参考書で挙げた三省堂『漢辞海』がお勧めです。アプリもあります)。紙・電子辞書どちらでも構いません。
その他/Others
・毎回提出するコメントが全く記載されていない、質問などを一切しない、課題を一切提出しない、学期末試験を受けない履修者は、評価対象外とします。
・事前に受講生に説明をした上で、講義内容を一部変更する可能性があります。受講生の希望も受け付けますので、積極的に申し出てください。
・講義に出席し、なおかつ、Coursepowerにコメントすることで平常点とします。出席管理は自分で行い、書き忘れがないようにすること。
・シラバスに一部変更が生じる可能性があります。
キーワード/Keywords
李白     漢詩     唐詩     漢文学     中国文学     文学     杜甫