講義内容詳細:日本文学演習Ⅱ[8]

戻る
年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文学演習Ⅱ[8]
英文科目名/Course Title (English) Seminar in Japanese Literature Ⅱ [8]
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 杉山 和也
英文氏名/Instructor (English) SUGIYAMA Kazuya

講義概要/Course description
 この演習では、中世の絵巻物作品を取り上げます、前半では演習形式で輪読を行い、後半では各自の研究テーマに応じた発表も行います。絵巻の内容や伝来、形態に関して日本文学研究、美術史研究、さらに書誌学など多角的な観点のもとに分析することを通して、その作品の成立した時代の社会や文化、信仰の在り方を検討をし、さらには能や歌舞伎などの舞台芸術も含めた同時代、ならびに後世の他作品との影響関係や、日本以外の地域の説話作品についても比較対照して考察します。
 後期では、受講者による『真那護清姫之由来』の輪読だけでなく、各自の研究テーマに応じた発表を行なってもらいます。研究テーマは、受講者自身の興味・関心に応じて、自由に決めることとしますが、どのようなテーマがあり得るか、また、そのためにどのように調べたらよいのかについては、適宜、教員がアドバイスをします。なお、受講者は必ず発表を行なうものとします。
 ただし、演習科目であるため、授業計画は、参加者の人数によっても変わり、また、受講者の希望により、大幅に変わることがあります。したがって、下記の授業計画は、導入部分を除いて、実際の授業の進行予定ではありません。たとえば、このような内容があり得るという、具体例の提示であると考えてください。

We will analyze social, cultural and religious context behind the content, transmission, and form of illustrated scrolls. Drawing upon a wide range of approaches from the fields of Japanese literature, art history and bibliography, this course will help students deepen their understanding of 1) the relationship between images and texts, 2) religious and social background of the content of setsuwa stories and illustrated scrolls, and 3) features of illustrated scrolls and other texts as material objects.    
達成目標/Course objectives
古典作品の読解、ならびにその調査、分析の方法に習熟し、さらに研究テーマの見つけ方などについても経験を積むことを目標とします。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
前期に日本文学演習Ⅰ[8]を受講するのが望ましい。
なお、授業の運用について、初回の授業で詳しい話をします。履修登録をする前に、シラバスを熟読し、なおかつ必ず初回の授業も視聴をしてください。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【ガイダンス】受講者の確認を行い、演習の計画について話をします。受講者各位の関心や興味についての確認もします。さらに、『真那護清姫之由来』の内容について概説をします。[オンライン授業(オンデマンド型)での実施]
2
授業計画/Class 【導入(2)】発表の題材となる『真那護清姫之由来』の内容と関連作品との関係を概説します。発表箇所の割り振りと日程を決めます。
3
授業計画/Class 【導入(3)】教員が、発表見本として、この演習での輪読の発表の具体例を示します。引用や参考文献の示し方についても説明します。
4
授業計画/Class 【受講者の発表(1)】発表担当者が輪読の形式で発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
5
授業計画/Class 【受講者の発表(2)】発表担当者が輪読の形式で発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
6
授業計画/Class 【受講者の発表(3)】発表担当者が輪読の形式で発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
7
授業計画/Class 【受講者の発表(4)】発表担当者が輪読の形式で発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
8
授業計画/Class 【受講者の発表(5)】発表担当者が輪読の形式で発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
9
授業計画/Class 【導入(4)】教員が、発表見本として、この演習での各自の研究テーマに応じた発表の具体例を示します。引用や参考文献の示し方や先行研究のまとめ方についても説明します。
10
授業計画/Class 【受講者の発表(6)】発表担当者が各自の研究テーマに応じた発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
11
授業計画/Class 【受講者の発表(7)】発表担当者が各自の研究テーマに応じた発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
12
授業計画/Class 【受講者の発表(8)】発表担当者が各自の研究テーマに応じた発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
13
授業計画/Class 【受講者の発表(9)】発表担当者が各自の研究テーマに応じた発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
14
授業計画/Class 【受講者の発表(10)】発表担当者が各自の研究テーマに応じた発表を行ないます。発表後、受講者を中心に討論を行ないます。
15
授業計画/Class 【まとめ】各自の発表についてまとめます。また、卒論に向けて、受講生各自が、どのようなことを考えているのかを聞き、教員がアドバイスをします。
 
事前学習/Preparation 『道成寺縁起』関連作品について、可能な範囲で下調べをします。
事後学習/Reviewing 授業の中で紹介した資料や参考文献を読み、考察します。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ハイフレックス形式 / hybrid high flex
補足事項/Supplementary notes上記の通り、最初に導入として、物語の内容や調査方法について、時間を取って説明しますが、その後は、受講者の発表によって進めていきます。受講者には輪読発表と研究テーマの発表がそれぞれ最低でもそれぞれ一度ずつ割り当てられる予定です。ただし、実際の授業の進め方については、受講者の人数や、興味関心、希望に応じて柔軟に考えて行きたいと思います。

※8回以上を対面で受講すること。なお、授業の運用について、初回の授業で詳しい話をする。履修登録をする前に、シラバスを熟読し、なおかつ必ず初回の授業も視聴をすること。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 その他 Others 70% 発表内容。主に以下、5点を評価基準とします。①基本的な調査が的確に行なわれているかどうか。②引用や参考文献の示し方が的確に行なうことができているかどうか。③先行研究で明らかにされていることと、発表者自身の見解とを明確に分けて示すことができているかどうか。④先行研究を踏まえて、独自の新しい視点が切り開けているかどうか。⑤発表が他の受講者に理解しやすいように工夫されているかどうか。
なお、発表の内容によって、レポートの提出を求めることがあります。
2 平常点 In-class Points 30% 受講態度(討論への参加の積極性、発言の的確性、事前準備の有無など)。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
主に授業内でコメントをする。
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 参考文献等は授業の中で随時紹介します。
メッセージ/Message
Webexを利用する場合には、あらかじめ通信環境に留意して下さい。また、必要に応じて演習の録画映像等を、Course Power上で一定期間、受講者が閲覧できるようにする場合があります。本演習の映像等の著作権は、杉山和也に帰属するものとし、許可なく第三者に転送、公表、複製等することは認めません。本演習の映像等に自分の姿を映したくない受講者は、カメラを停止しておくか、物理的にカメラにシールを貼るなどして映らないような対処をあらかじめ行っておくようにしておいて下さい。そうした対処が行われていない場合に於いては、肖像権の利用を許諾したものと見做します。なお、本演習授業の内容を杉山和也以外の者が録画、録音等をすることは認めておりません。また、杉山和也は、学術・教育以外の目的で本演習の映像等を利用することはありません。