講義概要/Course description
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日本開国期の諸問題Ⅱ テーマ「幕末・維新期の異文化交流」 グローバル化が進む今日、西洋諸国と新たな関係構築がなされた日本の開国過程を学ぶことは意義あるものといえます。そこでこの授業では、19世紀中葉における「開国」という歴史事象を、幕末日本が西洋諸国と〝再会〟を果たした時期と位置づけ、異なる文化が邂逅したことによって生じた衝突や対立による諸事件、さらに日本人による西洋観および西洋人による日本観について文献史料に加え図像資料をもとに考察していきます。
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達成目標/Course objectives
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開国の歴史を通して、日本の国際化、近代化に関心を持ってもらうとともに、異文化コミュニケーションのあり方、さらには「正解のない問題」にいかに対処するかなど、複眼的な思考をもとに課題を解決する力を育むことを授業の到達目標とします。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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必須ではありませんが、日本史特講(9)を受講しておくと、理解が深まるでしょう。 前年度以前に本講義を履修し、単位を修得した学生の履修は認めません。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
開講にあたって:異文化間における衝突や対立はなぜ生じるのか?(講義の目的、内容、進め方について) 【オンライン授業(オンデマンド型)で実施】 |
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2
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授業計画/Class |
1.描かれたペリー来航 (1)日本来航以前
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3
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授業計画/Class |
1.描かれたペリー来航 (2)第1回来航 |
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4
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授業計画/Class |
1.描かれたペリー来航 (3)第2回来航 |
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5
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授業計画/Class |
2.横浜外国人居留地とその周辺 (1) 絵地図と浮世絵に見る横浜 |
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6
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授業計画/Class |
2.横浜外国人居留地とその周辺 (2) 世界漫遊家の内地旅行 |
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7
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授業計画/Class |
3.西洋国際社会への参加 (1)「万国公法」:文明と野蛮 |
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8
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授業計画/Class |
3.西洋国際社会への参加 (2) 幕末の遣外使節団:異文化体験 |
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9
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授業計画/Class |
3.西洋国際社会への参加 (3) 万国博覧会への参加:日本文化の発信 |
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10
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授業計画/Class |
4.西洋人の日本観 (1) オールコックの日本文明論:西洋中心主義からの脱却 |
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11
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授業計画/Class |
4.西洋人の日本観 (2)礼節 |
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12
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授業計画/Class |
4.西洋人の日本観 (3)労働 |
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13
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授業計画/Class |
4.西洋人の日本観 (4)質素と豊かさ |
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14
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授業計画/Class |
4.西洋人の日本観 (5)裸体と羞恥心 |
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15
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授業計画/Class |
閉講にあたって:多文化世界に生きるとは?
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事前学習/Preparation |
原則として、各授業前にCourse Powerにおいては配布したレジュメならびに史料を必ず熟読したうえで、授業に臨んでください。授業前にCourse Powerの質問ツールによる質問を受け付けます。 また、事前に課題を提出してもらう場合もあります。 詳細については、Course Powerで指示します。 |
事後学習/Reviewing |
原則として、毎回の授業内容についてまとめをしてもらいます。 詳細については、授業中に指示します。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes受講生の理解状況等に応じて、授業計画がずれる場合があります。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
平常点 In-class Points
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50%
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Course Powerが集計する「積極性」、「継続性」、「計画性」を指標とする合計ポイント(各指標10pt。合計30pt。)をもとにします。 ・「積極性」:活発性やより多く行動できているかを計ります。 ・「継続性」:繰り返し一定の行動ができているかを計ります。 ・「計画性」:早くから行動しているかを計ります。 詳細は、第1回授業時に説明します。
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2 |
その他 Others
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50%
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毎回の授業で、コメントをCourse Powerの「レポート」、「テスト」、「アンケート」機能により提出してもらいます。評価基準は、その際説明します。 ※従来コメント・シートで提出していたものを、Course Powerの各種機能を使うようにするものです。
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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Course Powerを通じて提出してもらった課題、アンケート、質問などについては、全体に関わるもの次回授業時に総括的な講評、コメント、回答をおこないます。個別対応については、適宜Course Powerにより行います。
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教科書/Textbooks
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price | コメント Comments |
1 |
渡辺京二著
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逝きし世の面影
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平凡社
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2005.9
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9784582765526
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1900円
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第5回授業時までに入手するようにしてください。
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参考書/Reference books
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| コメント Comments | |
1 |
この授業に関わる文献、史料等については、授業中に適宜紹介するか必要に応じて配付します。
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授業関連情報/Class-related information
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メッセージ/Message
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まだ「日常」を取り戻したとは言えない状況かもしれません。しかし、せっかく大学にはいることができたのですから、短い大学生生活を意義あるものにしなければ、大学に入った意味がありません。 この授業は、大学の方針通り原則として、生身の人間同士のコミュニケーションである対面授業で実施します。すでにオンライン授業を受けてきて理解していると思いますが、せっかく対面で授業を行うわけですから、オンライン授業ではやりづらかった、活発な議論がおこなわれることを期待します。一方的に、私の話を聞くだけならば、時間をかけて大学に集まる必要はないはずです。対面授業だからこそできることをやるためには、皆さんひとりひとりの主体的な行動が必須です。 みなさんとともに、開国について「思考」していきたいと思います。 なお、この授業は日本史専攻の学生を主たる対象としていますが、それ以外の専門分野を専攻する学生の受講も歓迎します。高校までに学んだ、19世紀の日本史と世界史の知識があれば十分です。 日本史特講(9)は、江戸時代の史料を中心に読むことが必要でしたが、この授業では現代文や図像を史料として利用しますので、さらに他学科の学生でも理解しやすいと思います。ただし、「史料」を読み解くという自主的な作業は必須となります。自分自身で考える、「思考」するということが重要です。これは、専攻に限らず、また社会に出てからも役立つ能力です。開国期という、異文化摩擦がおこった時代について、さまざまな視点、立場から考察していきます。各自の専攻分野の立場から考えてもらいたいと思います。 知識としての歴史を覚えるのではなく、史料にもとづいて歴史を考える楽しさを伝えたいと思います。 今しかできないことを、できる範囲で、みんなと一緒にしっかりやっていきましょう。
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その他/Others
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Course Powerを活用しますので、ひととおりの操作ができるようにしておくこと。 〇 原則として、出席登録、授業中のクイズへの回答などの回収は、Course Powerにより行います。ポータブル・ノートPCやタブレット端末を所有している場合は、持参してください。 ※ 端末を用意できない場合は、従来通り紙により行います。 〇 レジュメ、史資料等はすべてCourse Powerからダウンロードしてもらいます。 〇 連絡事項もCourse Powerで行いますので、定期的に確認するようにし、重要情報の見逃しがないようにしてください。 〇 授業時以外での教員への連絡、質問などもCourse Powerによりおこなってください。また、急ぎの場合は、上記「授業関連情報」記載のAOYAMA-mailのアドレス宛に連絡してもらって構いません。ただし、常時確認できる状況ではありませんので、瞬時に対応することはできません。
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キーワード/Keywords
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開国
国際社会
異文化
多文化
交流
コミュニケーション
日本観
文明
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