講義内容詳細:日本史概説/日本史概説(再)

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本史概説/日本史概説(再)
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Japanese History
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 北村 優季
英文氏名/Instructor (English) KITAMURA Masaki

講義概要/Course description
 この講義では、日本の歴史を縄文から近代まで概観することになります。もっともその様な勉強は高等学校で十分学んできたはずで、それをもう一度大学でくり返すのは無駄な作業になりかねません。そこで、ここでは日本の歴史を都市という観点から通覧していこうと思います。都市は政治や社会の結節点となる場所であり、その時々の時代を端的に表現しています。ただこの授業では都市の歴史を語るわけではありません。そうではなく、日本の都市の歴史を通じあらためて日本という国家や社会の歴史を考えてみてください。
達成目標/Course objectives
 都市の存在を通じて日本の歴史を知り、それを理解した上で自分以外の人間に説明する力を求めます。勉強は自己満足だけでなく、他の人との対話を通じて自分の知識を高めていくことが重要になります。ここで求めることは単なる知識の羅列でなく、日本の歴史がどのようなものであったのかをストーリーをともなって的確に説明できることです。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 語学や特別な知識はとに必要ありません。また、日本史に関する知識もある方がいいに決まっていますが、ほぼ中学生レベルの知識があれば講義の内容が理解できるように教員の側で努力します。変に受験用の日本史の知識を蓄積している人より、先入観のないままで出席した方が理解が高まるかもしれません。強いて必要な知識といえば、世の中に対する関心、そして自分の考えを分かり易く伝える事ができる国語の力を求めます。そのためには、日ごろから新聞を読んだり本を読んだりする習慣を身につけてください。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 初回から対面授業での実施。講義全体の説明。全15回の授業について、どのような流れで話を進め、ここの講義の概略を説明する。あわせて、青山学院大学が江戸の町のどこに相当するのか、その歴史を簡単に説明する。
2
授業計画/Class (1)青森県三内丸山遺跡―縄文時代の日本列島―
3
授業計画/Class (2)佐賀県吉野ヶ里遺跡―日本の弥生文化―
4
授業計画/Class (3)前方後円墳の時代―纏向(まきむく)遺跡―
5
授業計画/Class (4)古代国家の形成―飛鳥―
6
授業計画/Class (5)古代国家の成立―平城京―
7
授業計画/Class (6)摂関時代の日本―平安京とその変容―
8
授業計画/Class (7)平泉―院政期の東北社会―
9
授業計画/Class (8)鎌倉―武家政権の首都―
10
授業計画/Class (9)琉球王国の首都―首里城―
11
授業計画/Class (10)一乗谷(いちじょうだに)―戦国大名の城下町―
12
授業計画/Class (11)天下統一と京都・大坂
13
授業計画/Class (12)江戸の成立―幕藩体制の首都―
14
授業計画/Class (13)札幌―近代の都市形成―
15
授業計画/Class 試験を実施する
 
事前学習/Preparation シラバスを読み、当該箇所についての基本知識を深める。
事後学習/Reviewing 授業の内容を理解し、その内容を文章にしてまとめる。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes 授業は対面形式で行いますが、場合によってはオンライン形式で実施するかも知れません。大人数向けの講義ですが、出席などはコースパワーを使用して確認します。また資料はすべてパソコン上に公開されますが、自分の考えをまとめるため、できるだけノートを使用して下さい。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 75%  記述式の問題を出します。自分の考えをまとめ、分かり易く知識を伝える文章で表現して下さい。
2 平常点 In-class Points 25% やむを得ない場合を除き、授業には必ず出席して下さい。
教科書/Textbooks
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1  特にありません。授業で必要な資料を可能な限りプリントとして配布します。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
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1 伊藤毅編 日本都市史・建築史事典 丸善出版 2018年 4621302469 21600円 日本における都市や都市を形成した建築に関する事典です。原始から現代まで、考古学や民俗学の分野も含みますが、授業で取りあげる都市について、基本的な知識を確認できます。
2 高橋康夫・吉田伸之編 日本都市史入門1 空間 東京大学出版会 1989年 4130241508 絶版 原始から現代にわたる日本の都市について理解を得ることができます。2ページで1項目が基本で図版も豊富、授業で取りあげる都市の基本を確認してください。
3 高橋康夫・吉田伸之編 日本都市史入門2 町 東京大学出版会 1990年 4130241516 絶版 原始から現代にわたる日本の都市について理解を得ることができます。2ページで1項目が基本で図版も豊富、授業で取りあげる都市の基本を確認してください。
4 高橋康夫・吉田伸之編 日本都市史入門3 人 東京大学出版会 1990年 4130241524 絶版 原始から現代にわたる日本の都市について理解を得ることができます。2ページで1項目が基本で図版も豊富、授業で取りあげる都市の基本を確認してください。
メッセージ/Message
 日本史の研究は教科書に載っているだけがだけがすべてではありません。むしろそれ以外の観点、教科書に載らない異論などがあって、多様な性格を示しています。ここでは受験時代の知識を一度リセットして、新鮮な気持ちで日本史という分野に向き合ってください。
その他/Others
オフィスアワー 金曜5限
キーワード/Keywords
日本史     古代史     中世史     近世史     近代史     都市史