講義内容詳細：博物館教育論

年度/Academic Year	2022
授業科目名/Course Title (Japanese)	博物館教育論
英文科目名/Course Title (English)	Theory for Museum as Educational media
学期/Semester	後期	単位/Credits	2
教員名/Instructor (Japanese)	河原啓子
英文氏名/Instructor (English)	KAWAHARA Keiko

講義概要/Course description

　ミュージアムでは、展示をはじめとする多くの事業において、教育的役割が発生する。本講座では、ミュージアムの教育的意義と、今日の課題を学ぶ。ミュージアムが作成しているワーク・シートを比較検討し、ギャラリー・トークの手法について考える。アクティブラーニングを行い、ミュージアムで実際に行われている教育活動を吟味しながら、今後の展望を考える。

達成目標/Course objectives

　利用者が自発的に学ぶためのミュージアム教育のあり方について、理解を深める。生涯学習の概念を正確にとらえ、知識を増やす。利用者に対する有効な学習支援について考え、自分の言葉で説明できるようにする。

授業計画/Lecture plan

授業計画/Class	ガイダンス【オンライン授業（オンデマンド型）での実施】　ミュージアムにおける学び

授業計画/Class	ミュージアムと学校の連携　アウトリーチ　ワーク・シート比較検討

授業計画/Class	教育の場としてのミュージアム① 　子どもの権利条約（国連1989年総会採択）を考慮しながら

授業計画/Class	教育の場としてのミュージアム② 　ミュージアムにおける子ども向け教育をめぐって

授業計画/Class	教育の場としてのミュージアム③ 　ユネスコ国際成人教育会議　生涯学習

授業計画/Class	教育活動の手法① 　モバイル・ミュージアム

授業計画/Class	教育活動の手法② 　教育プログラム　アメリア・アレナスの事例など

授業計画/Class	教育活動の手法③ 　多様な試み　ミュージアム・コンサートなど

授業計画/Class	博物館教育の企画　ワークショップ

授業計画/Class	ミュージアムにおけるボランティア　ボランティア活動の教育的意義

授業計画/Class	大学ミュージアム　大学教育のアウト・プット

授業計画/Class	日常空間に広がるミュージアム　生涯学習の可能性　エコ・ミュゼなど

授業計画/Class	企業ミュージアムにおける教育的意義　さまざまなミュージアムをめぐって

授業計画/Class	ハンズ・オン　経験の提供

授業計画/Class	これからの博物館教育　可能性と問題点

事前学習/Preparation	授業内容について博物館の現状を勘案しながら考察する
事後学習/Reviewing	授業内容をふり返り自分の考えをまとめる

授業方法/Method of instruction

区分/Type of Class	対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method	通常型 / regular 補足事項/Supplementary notes　対面授業。講義形式。適宜受講生の意見交換も交えて進める。
活用される授業方法/Teaching methods used	プレゼンテーション presentation PBL（課題解決型学習） project-based learning 反転授業（知識習得の要素を教室外に済ませ、知識確認等の要素を教室で行う授業形態） reverse teaching(a class style where students educate themselves out of class beforehand, and use the class period to confirm the knowledge one has gained.) ディスカッション、ディベート discussion / debate グループワーク group work 実習、フィールドワーク field work 上記に該当しない none of the above

成績評価方法/Evaluation

100%

　レポートなどの課題（60%）と、授業参加度、受講態度、コメント・ペーパーなどの平常点（40パーセント）の総合評価。

課題（試験やレポート等）に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)

授業内で説明する。

教科書/Textbooks

	コメント Comments
1	教科書は使用しない。必要に応じて、プリントを配布する。

参考書/Reference books

	著者名 Author	タイトル Title	出版社 Publisher	出版年 Published year	価格 Price	コメント Comments
1	西野嘉章	『大学博物館』	東京大学出版会	1996年	3000円	他に必要に応じて、授業で紹介する。
2	大堀哲編	『司書・学芸員をめざす人への生涯学習概論』	樹村房	2002 年	1900円	他に必要に応じて、授業で紹介する。
3	ヤノウィン・フィリップ（京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センター訳）	『学力をのばす美術鑑賞　ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ』	淡交社	2015年	2,750円	他に必要に応じて、授業で紹介する。
4	栗原祐司	『博物館の世界』	誠文堂新光社	2021年	1,760円	他に必要に応じて、授業で紹介する。

メッセージ/Message

　資格取得に不可欠な基礎知識を獲得するために、さまざまなミュージアムで行われている教育活動に目を向けてほしい。

その他/Others

ジャーナリストとしてミュージアムや関係者を取材している。必要に応じて現場の情報などをとりあげながら授業を進める。

キーワード/Keywords

教育生涯学習