講義内容詳細:比較芸術学特講Ⅱ(1)

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 比較芸術学特講Ⅱ(1)
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Comparative Arts Ⅱ(1)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 成田 麗奈
英文氏名/Instructor (English) NARUTA Reina

講義概要/Course description
近代フランス音楽におけるパストラル
文学・美術・音楽において長い歴史を持ち、さまざまな概念や様式・ジャンルに関連するパストラルについて、近代フランスの作曲家たちが、何を着想源とし、どのような要素や性質を、どのような方法で表現しようとしたのかを探究する。
達成目標/Course objectives
・音楽におけるパストラルの歴史と概要を理解する
・近代フランス音楽と同時代文学および他の諸芸術の動向や交流関係の動向を理解する
・パストラルに関連する諸作品における音楽表現の特徴を理解する
・シラバス上に記載した音楽作品のうち1つについて、上記をふまえて論点を1つに定め、論旨に関わることに焦点を絞って客観的・論理的に論じられる
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
本講義において19世紀末〜20世紀初頭のフランス音楽についての関心や積極性を重視する。音楽に限らず、19世紀末~20世紀フランスの文化に幅広く関心を持ち、関連する演奏会や展覧会に積極的に足を運び、関連書物を読むことを期待する。
楽譜やフランス語のテクストを用いた説明が含まれるが、必ずしも専門的な知識は問わない。ただし、基礎的な音楽用語については説明を省くこともあるので、わからないところは各自音楽辞典・音楽事典、入門書・概説書など(第1回授業時に紹介する)を参照したり、講師に質問したりすること。

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class はじめに:講義内容の説明、授業計画の説明、参考文献の説明
2
授業計画/Class 「音楽のパストラル」概観
3
授業計画/Class ドリーブ:バレエ音楽《シルヴィア》(タッソー)
4
授業計画/Class フォーレ:舞台音楽《マスクとベルガマスク》(ヴェルレーヌ)
5
授業計画/Class ドビュッシー:ピアノ独奏曲《ベルガマスク組曲》(ヴェルレーヌ、ヴァトー)
6
授業計画/Class ドビュッシー:歌曲《雅やかな宴》(ヴェルレーヌ)
7
授業計画/Class カプレ:歌曲《見えない笛》(ユゴー)
8
授業計画/Class フォーレ:管弦楽曲《シシリエンヌ》
9
授業計画/Class ドビュッシー:管弦楽曲《「牧神の午後」への前奏曲》(マラルメ)
10
授業計画/Class ドビュッシー:歌曲《3つのビリティスの歌》(P.ルイス)
11
授業計画/Class ドビュッシー:舞台音楽《ビリティスの歌》/2台ピアノ曲《6つの墓碑銘》(P.ルイス)
12
授業計画/Class ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》(ロンゴス)
13
授業計画/Class ケクラン:室内楽曲《ピアノとフルートのためのソナタ》(ヴェルギリウス、A.フランス)
14
授業計画/Class ドビュッシー:室内楽曲《フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ》
15
授業計画/Class まとめ:授業の総括・議論
 
事前学習/Preparation 参考資料を視聴し、気づいたこと・感じたこと・考えたことを文章にまとめる。
事後学習/Reviewing 授業の内容を復習し、自身の考えを客観的に文章化してリアクションペーパーおよび小レポートを執筆・提出する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes<授業方法>
大学の方針に従い、原則として対面授業を予定しています。ただし、学期中に感染状況が変化する可能性も考慮し、また事後学習に活用してもらうことも念頭に、何らかの形でアーカイブ資料も用意する予定です。
リアクションペーパーは、当面はCourse Powerへの提出を予定しています。講義中にメモを取りたい場合は、各自ノートPCや紙のノートなどを用意してください。
大学の方針や、履修者の学習環境や人数をふまえて、授業方法を変更する場合もあります。
<使用するツール>
毎回Course Powerを利用します。正規履修登録期間が完了するまでは、この講義の「仮登録」をしてください。連絡は「お知らせ」機能を利用して発信しますので、メール転送設定を済ませておくか、こまめに「お知らせ」を確認してください。
配布資料のファイル形式はPDFとMP4を予定しています。(紙媒体を配布するかは、感染状況や学生の要望によって判断します)
毎回NMLやYoutube Musicなどを利用して視聴覚資料を参照します。



活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 その他 Others 50% 平常点(リアクションペーパー・事前事後学習への取り組み)
2 レポート Report 50% 期末レポート(Course Powerにオンラインテキスト提出)
期末レポート課題は授業内およびCoursePowerにおいて告知する。第14回授業頃に予備原稿を提出してもらう予定。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
Course Powerに提出された課題へのコメント、もしくは講義内でコメントや補足説明などを行います。
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 特になし。必要な資料はその都度配布(CoursePowerへのアップロード)
その他/Others
授業課題の掲示および授業時配布資料・参考文献の告知・配布にCourse Powerを利用する。事前学習・事後学習には 大学図書館データベースの「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」およびYouTubeを活用する。
キーワード/Keywords
ヴェルギリウス     タッソー     ヴァトー     ブーシェ     ヴェルレーヌ     ユゴー     マラルメ     P.ルイス     ロンゴス     A.フランス