講義内容詳細:西洋の文芸と演劇映像A/西洋の文芸と演劇映像A(再)

戻る
年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 西洋の文芸と演劇映像A/西洋の文芸と演劇映像A(再)
英文科目名/Course Title (English) Performing and Visual Arts and Literature in the West A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 佐久間 康夫
英文氏名/Instructor (English) SAKUMA Yasuo

講義概要/Course description
 ヨーロッパの2500年におよぶ演劇の歴史を解説する。
 はじめにギリシャ悲劇・ローマ喜劇の発生・展開から、ヨーロッパ中世における宗教劇誕生の過程をあつかう。そしてシェイクスピアを中心として、イギリスに演劇の黄金時代が築かれたエリザベス朝演劇からジェイムズ朝・チャールズ朝演劇までを論じる。その後、ピューリタン革命を経て、王政復古期の演劇に触れ、フランス古典主義演劇、市民の演劇に触れる。引き続き、ノルウェイおよびロシアにおける近代リアリズム演劇誕生および展開過程の考察をおこない、その結果として生まれた欧米における現代演劇のさまざまな道程を把握する。
 それぞれの時代の名作に触れて、劇的な経験をじかに自分のものとして味わうことがまずは肝心である。そのうえで各時代の演劇のモードといったものを、劇場史・上演史の観点を踏まえて論じていきたい。
達成目標/Course objectives
ヨーロッパ演劇の本質を把握する
 ヨーロッパの演劇は2500年の歴史を有している。一方で、どの時代の演劇であっても、演劇は劇作家が書いた台本(戯曲)だけでなりたつわけではなく、演出家、制作者、役者、舞台美術家、音響・照明・衣装の専門家などなど、きわめて多くの人々の共同作業の上に成立する、という重要な一面がある。演劇が総合芸術とよばれる所以である。
 こうした総合芸術としての舞台芸術、換言すれば、上演を前提とした芝居としての演劇への理解を歴史に沿って深めることが、本講義の目標である。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 演劇史への視点――イントロダクション 《オンライン授業(オンデマンド型)での実施》
2
授業計画/Class 西洋の劇場の歴史
3
授業計画/Class 演劇とは何か
4
授業計画/Class 劇作の基本理念――dramaturgyとは何か
5
授業計画/Class ギリシャ・ローマ演劇の理念
6
授業計画/Class キリスト教と中世演劇の発生
7
授業計画/Class イギリス民衆演劇の誕生
8
授業計画/Class シェイクスピアとイギリス演劇の黄金時代
9
授業計画/Class ヨーロッパ大陸における演劇の展開
10
授業計画/Class イプセンのリアリズム
11
授業計画/Class スカンジナヴィアの神秘主義とロシアのリアリズム演劇
12
授業計画/Class チェーホフとスタニスラフスキーの演技術
13
授業計画/Class バーナード・ショーとブレヒト――社会改良の演劇
14
授業計画/Class 現代演劇の展開
15
授業計画/Class 今日の演劇――演劇の未来へ
 
事前学習/Preparation 各回のテーマに沿い、各自で関連する情報を入手すること。
事後学習/Reviewing 各回の内容を復習し、講義で取り上げた劇作品・劇作家などについて、さらに理解を深めること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes《対面授業(通常型)》 パワーポイントやビデオを活用して、演劇の歴史、劇場、劇作家、名せりふ等について解説する。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 30% レスポンス・ペーパーにより授業に対して積極的な参加をしているかを判断する。
2 レポート Report 50% 講義内で随時指示する。
3 その他 Others 20% 講義への参加態度・積極性の度合いを評価する。