講義内容詳細:マクロ経済学/マクロ経済学(再)

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) マクロ経済学/マクロ経済学(再)
英文科目名/Course Title (English) Macroeconomics
学期/Semester 後期 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 脇 雄一郎
英文氏名/Instructor (English) Waki Yuichiro

講義概要/Course description
本講義は対面授業(通常型)で実施します.

本講義は入門レベルのマクロ経済学を扱う.マクロ経済学の分析対象は主に一国経済全体の経済活動に関する集計量(例えばGDP,物価,失業率などの経済変数)であるが,本講義では特に,それらの長期的な傾向と短期的な変動の特性についてデータで把握し,その決定メカニズム及び政策効果などについて,基本的な経済モデルを用いて考えることに重点を置く.講義の前半部分では長期分析,後半部分では短期分析を扱う.
達成目標/Course objectives
マクロ経済に関する様々な基本的な概念および関連する統計指標について理解すること,短期・長期のマクロ経済のモデル分析に慣れ親しみ,マクロ経済現象の背後にあるメカニズムおよびマクロ経済政策の効果について基本的な経済モデルを用いて考察できるようにすること.
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)】
マクロ経済学とは何か:分析の対象、経済活動・経済状態の測定の重要性、 経済モデルの役割
2
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)】
経済活動・経済状態をどう測定するか(1):付加価値と国民経済計算
3
授業計画/Class 経済活動・経済状態をどう測定するか(2):国民経済計算と三面等価
4
授業計画/Class 経済活動・経済状態をどう測定するか(3):物価水準及び国際比較と異時点間の比較
5
授業計画/Class データで見る経済成長のパターン
6
授業計画/Class 生産関数と成長会計:生産要素と全要素生産性
7
授業計画/Class ソロー・モデルと資本深化の役割(1)
8
授業計画/Class ソロー・モデルと資本深化の役割(2)
9
授業計画/Class ソロー・モデルと技術進歩の役割
10
授業計画/Class 人的資本の役割と発展会計:国際的な所得格差の要因分解
11
授業計画/Class 内生的成長理論(1)
12
授業計画/Class 内生的成長理論(2)
13
授業計画/Class 労働市場
14
授業計画/Class 貨幣とインフレーション
15
授業計画/Class 中間試験実施(予定).一部問題については,講義時間中に提出を締め切る.残りの問題の提出期限は後日となる.
実際の試験実施日は,確定次第Course Powerでアナウンスする.


16
授業計画/Class 短期分析の導入;景気変動の指標とそのパターン、長期分析との違い
17
授業計画/Class 財市場と均衡(1):45度線分析と乗数効果
18
授業計画/Class 財市場と均衡(2):IS曲線の導出
19
授業計画/Class 金融市場と均衡:貨幣需要とポートフォリオ選択、LM曲線の導出
20
授業計画/Class IS-LMモデル
21
授業計画/Class IS-MPモデル
22
授業計画/Class 総需要・総供給分析(1):総需要曲線の導出
23
授業計画/Class 総需要・総供給分析(2):短期・長期の総供給曲線 、フィリップス曲線
24
授業計画/Class 総需要・総供給分析(3):比較静学による政策効果分析
25
授業計画/Class 短期経済モデル同士の関係性
26
授業計画/Class 伝統的金融政策と非伝統的金融政策
27
授業計画/Class 金融危機と銀行取り付け
28
授業計画/Class 開放経済と為替レートの諸概念
29
授業計画/Class 開放経済とマンデル・フレミングモデル
30
授業計画/Class 期末試験実施(予定).一部問題については,講義時間中に提出を締め切る.残りの問題の提出期限は後日となる.
 
事前学習/Preparation 配布される講義スライドの確認.
事後学習/Reviewing 講義中にとったノートに基づく復習および,講義スライド内の「理解度確認のチェックリスト」の問題・トピック別練習問題を解くこと.
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes本講義は「対面授業(通常型)」で実施します.
事前に講義資料(主に講義スライド)をCourse Powerを通じて配布し,それに基づいて講義を行う.

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 100% 評価は2回の試験の結果のみに基づく.

長期分析を試験範囲とする中間試験(50%)および,短期分析を主要な試験範囲とする期末試験(50%)の2回の試験を行う.


試験実施のタイミングおよび形式(対面orオンライン,など)については,講義開始後に指示する.
教科書/Textbooks
 コメント
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1 特別に指定する教科書はない.概ね参考書[1]と[2]に挙げた『ジョーンズ マクロ経済学』(下記参照)の内容に沿って講義を行うが,参考書[1][2]ほど数理モデルを多用することなく,図や論理を用いた説明を中心にする予定である.Course Powerを通じて配布する講義スライドなどの資料や練習問題を理解することがもっとも重要である.
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
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出版社
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出版年
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ISBNコメント
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1 チャールズ・I・ジョーンズ ジョーンズ マクロ経済学 東洋経済新報社 2011 9784492314104 第1巻,長期成長編.長期分析の範囲をカバーする教科書.旧版の和訳であるが,アップデートされた情報については適宜補完する予定.
2 チャールズ・I・ジョーンズ ジョーンズ マクロ経済学 東洋経済新報社 2011 9784492314173 第2巻,短期変動編.短期分析の部分をカバーする教科書.
3 Charles I. Jones Macroeconomics, 4th edition W.W. Norton&Company 2017 0393603768 英語のオリジナル版.2017に改訂された第4版.