講義概要/Course description
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厚生経済学は、社会的に望ましい資源配分や、望ましい状態を達成するための制度を考える学問である。また、「望ましい」の基準はそもそもどのようなものかを考えつつ、社会的な選択について考える学問でもある。何が「望ましい」かは人によって異なりうるので、他者に対して説得するための理論が有用となる。この講義では、様々な「望ましさ」の条件を考え、人々の選好や価値観を基に社会的な意思決定を行う方法について考える。
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達成目標/Course objectives
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社会状態に関する望ましさの条件を厳密に定式化し、様々な制約の中で可能な限り望ましい資源配分はどのようなものか考えるための基礎を身につける。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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ミクロ経済学、ゲーム理論、経済数学の知識が必要となる。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
オリエンテーション
【オンライン授業(オンデマンド型)】
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2
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授業計画/Class |
多数決の欠点と様々な代替的投票ルール:ボルダルール、是認投票など |
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3
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授業計画/Class |
ボルダルールの性質について(ペア敗者規準など) |
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4
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5
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6
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授業計画/Class |
ギバード・サタスウェートの定理 |
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7
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8
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授業計画/Class |
経済成長は全ての人に便益をもたらすか? |
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9
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授業計画/Class |
誘引両立性とメカニズムデザイン |
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10
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授業計画/Class |
新しい投票制度:マジョリティ・ジャッジメントとは |
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11
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授業計画/Class |
マジョリティ・ジャッジメントの性質 |
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12
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授業計画/Class |
マジョリティ・ジャッジメントの性質(2) |
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13
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授業計画/Class |
公共財供給メカニズムデザイン グローブス・メカニズムなど |
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14
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15
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事前学習/Preparation |
教科書や資料を読む |
事後学習/Reviewing |
講義内容を振り返り、練習問題を必ず解く。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notesスライドと板書で講義を行う。【対面授業(通常型)】
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
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100%
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期末試験(80%)と宿題(20%)の成績で評価する。
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教科書/Textbooks
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price |
1 |
坂井豊貴著
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多数決を疑う
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岩波書店
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2015.4
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9784004315414
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720円+税
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2 |
坂井豊貴著
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社会的選択理論への招待
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日本評論社
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2013.11
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9784535557543
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2400円+税
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参考書/Reference books
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メッセージ/Message
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上記以外にも講義の中で参考書を紹介します。 練習問題を何度か出すので、必ず解いてください。質問や相談も歓迎します。 成績に関する交渉には一切応じません。
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その他/Others
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個別のトピックは受講生の理解度や関心、進行度合いによって、多少変更することがあります。
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