講義内容詳細:演習ⅠA

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 演習ⅠA
英文科目名/Course Title (English) Seminar ⅠA
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山本 真司
英文氏名/Instructor (English) YAMAMOTO Shinji

講義概要/Course description
【研究内容】
日本に限らず、今世界は気候変動をはじめとする地球的規模の環境問題に直面している。コロナ禍も人間がむやみに森林伐採を行ない、自然のバランスを破壊した結果、微生物や細菌が人間や動物の生活空間に侵入したのではないかと言われている。森林に限らず資源の乱獲は多くの自然災害を誘発し、生物の住環境を破壊している。多くのアジアやアフリカ、中南米の国ぐにでは欧米の植民地主義以来、富める国による搾取や侵略の結果、自国の自然や文化が奪われ、生活苦や貧困が今日なお社会問題になっている。それに追い打ちをかけるように、不安定な、ときに独裁的な政権が誕生し、抑圧される人々もたくさんいる。そこから脱するために多くの移民や難民が欧米諸国に殺到している。しかし、民主主義が大勢を占めているはずの欧米はというと、移民や難民の受け入れを拒む民族主義やイギリスのEU離脱などの問題が浮上し、不寛容な社会が形成されつつある。翻って日本では、2011年3月11日に起きた東日本大地震の津波によるフクシマの原発事故で、故郷を失った人びとがいるが、地震や台風をはじめとする自然災害に見舞われた被災者のケアは十分なされているとは言い難い。そしてまた、コロナ禍で一層際立ってきているのが低賃金、失業、過重労働などの不安定な雇用体系から生まれる経済的貧困であり、経済的格差は大きな社会問題となってきている。そうした国内外の状況に対して、私たち個人はどのように社会と向き合って生きていったらよいのか、この授業では、現代社会に生きる人間の姿を照射し、生きる意味を考えさせてくれる芸術作品――とくに文学作品や映像作品(映画・写真など)、舞台作品(演劇・ミュージカル・ダンス・パフォーマンスなど)や美術作品(絵画・彫刻など)、哲学や現代思想に関する書物を取り上げ、それらを鑑賞し、分析し、批評することによって、学問的な分析力と批評眼、そして同時に生きる力を養うことを目的とする。
達成目標/Course objectives
芸術の文化的・社会的・美学的役割を考える
ゼミ参加者は、積極的に作品を鑑賞し、自分が思うところや考えたことを発言し、他の参加者と意見交換をするよう努めてください。また、3年次には自分が興味をもっている分野でこのゼミの研究内容にふさわしい小論文を提出し、4年次には卒業論文を執筆するので、たくさんの本を読むことこと、そして書くことが苦でない、ということが大切です。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回 イントロ【オンライン授業(オンデマンド型)】
2
授業計画/Class 第2回 芸術鑑賞
3
授業計画/Class 第3回 芸術鑑賞
4
授業計画/Class 第4回 作品講読(発表形式)
5
授業計画/Class 第5回 作品講読(発表形式)
6
授業計画/Class 第6回 作品講読(発表形式)
7
授業計画/Class 第7回 作品講読(発表形式)
8
授業計画/Class 第8回 芸術鑑賞(発表形式)
9
授業計画/Class 第9回 芸術鑑賞(発表形式)
10
授業計画/Class 第10回 芸術鑑賞(発表形式)
11
授業計画/Class 第11回 芸術鑑賞(発表形式)
12
授業計画/Class 第12回 芸術鑑賞(発表形式)
13
授業計画/Class 第13回 芸術鑑賞(発表形式)
14
授業計画/Class 第14回 前期のまとめ
15
授業計画/Class 第15回 芸術鑑賞会
 
事前学習/Preparation あらかじめ、次週の授業の準備をすること
事後学習/Reviewing 授業で得られた課題の結果を自分なりに復習し、理解の向上につなげる
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes作品鑑賞を全員で行ない、それにもとづいて考察したものをゼミ全員がもちより、授業内にて討論を行なう。学生ひとりひとりの積極的な意見を互いに交換し、洞察力、分析力を磨くことが大切である。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 30% 授業への参加度・発表
2 その他 Others 70% 小論文・卒業論文
教科書/Textbooks
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1 文学、美術、音楽、パフォーミングアーツ、歴史、心理学、思想哲学倫理など多岐にわたる本を読む。タイトルは授業内で指示する。学生からの積極的な要望で作品を選ぶこともある。
参考書/Reference books
 コメント
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1 授業内で指示する。
メッセージ/Message
【サブゼミ情報】
授業は90分を越えて行なうこともあるので、ゼミにつづく時間をあけておくこと。


【その他】
授業はやむを得ない場合を除き、欠席しないこと。欠席する場合には必ず連絡をすること。

【応募条件・資格】
上記テーマと内容に関心があり、参加する条件を満たしている者。

【選考レポート課題】
①簡単な自己紹介 ②このゼミに参加したい理由 ③研究したい領域およびテーマ ④自分がいま一番興味をもっていること
⑤最近もっとも感動した本または芸術作品についての考察 を1200~1500字程度にまとめて、学務グループに提出してください。

なお、コロナの感染状況を鑑み、少なくとも4,5月の授業は対面ではなく、オンラインのリアルタイムで行なう可能性が高いことを了解して欲しい。この数回の授業は主として昨今のエコロジー関連の基本を知識として学んだり調べたりしたい。オンラインでの資料検索など教室では行ないにくい作業に力点を置く。