講義内容詳細:EU法

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) EU法
英文科目名/Course Title (English) EU Law
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) LENZ,Karl F.
英文氏名/Instructor (English) LENZ, Karl-Friedrich

講義概要/Course description
 第1章「EU法と国内法」 は、 国内法の各分野 (憲法、 私法、刑法の順)からEU法を説明する。憲法・民法などは日本法科目でもあるため、馴染みやすい、また、それらの課目の復習にもなる。消費者保護・労働法・刑法などの分野でEU法の影響を説明する。
 憲法・私法・刑法は、司法試験でも基本科目である。ひとつの講義でこれらの基本科目全部を別な角度から検討する内容であるから、基本科目の理解にも貢献できる。
 第2章 「EU運用方法条約の最も重要な条文」は、 EU法の各領域を扱う。その際、実務における最も重要なところを集中的に説明する。 輸入数量制限禁止、 EU独禁法、 EU裁判所の地位などの問題を扱う。
達成目標/Course objectives
 この科目の目標は、 2009年12月発効のリスボン条約で大幅に改正された欧州連合(EU)法に関する概説である。また、EU法の最近の動きを紹介・議論することを通して、新しい問題に関する討論能力を養成することも目的の一つである。その際、日本で福島原発事故以降に注目されているエネルギー政策を重点的に題材とする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class EU法の体系。EUとECの関係、リスボン条約、一次法と二次法。

なお、全学の講義と同様、この科目も、初回はオンラインで実施されます(on demand型)。
2
授業計画/Class EU法と国内法の関係。EU法の国内法に対する優劣問題に関する判例。
3
授業計画/Class EUの機関、立法手続き、民法主義。
4
授業計画/Class 消費者保護。製造物責任、訪問販売、普通契約約款。
5
授業計画/Class 労働法。男女平等、労働時間指令。
6
授業計画/Class 会社法。情報公開、欧州株式会社、国際会計基準。
7
授業計画/Class 経済刑法。独占禁止法における過料処分。
8
授業計画/Class エネルギー関連法。地球温暖化対策、再生可能エネルギー促進。
9
授業計画/Class 国境を超える貿易の自由。EU運用方法条約34条に関する通常事例と判例。
10
授業計画/Class EU裁判所の地位。EU運用方法条約267条に関する通常事例と判例。
11
授業計画/Class EU独禁法。EU運用方法条約101条に関する通常事例と判例。
12
授業計画/Class 貿易の自由の例外。EU運用方法条約36条に関する通常事例と判例。
13
授業計画/Class 指令、規則と決定。EU運用方法条約288条に関する通常事例と判例。
14
授業計画/Class 労働者の自由移動。EU運用方法条約45条に関する通常事例と判例。
15
授業計画/Class 著作権法。
 
事前学習/Preparation 予めOoursePowerで公開するプリントを予習。
事後学習/Reviewing プリントに出す「問題提起」に基づいてレポートを提出。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes この講義は日本語で行う。英語・ドイツ語の理解を前提としない。

 2020年度の講義は、オンラインで行ったが、2021年度と今年度は、対面授業に戻る。但し、全学の講義と同様、この科目も、初回はオンラインで実施されます(on demand型)。さらにCoursePower経由でレポートを求め、これを成績評価の根拠とすることは、今年度も維持する。前年度と異なり、5回毎にレポート提出を要請する。期末試験は実施しない。

 質問がある場合、CoursePowerの掲示板に記入する(成績評価対象外)。


活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100%  CoursePower経由のレポートに基づいて評価する。
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1  教科書は使用しない。必要な情報はプリントで提供し、更に、関連インターネットページを積極的に活用する。 
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版年
Published year
 
1 庄司 克宏 「はじめてのEU法」 2015
2 小林 勝(訳) リスボン条約 2009
3 藤井 良広 EUの知識 2013