講義概要/Course description
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【演習内容】Law and Classics Classics(古典学)は、大学で学ぶあらゆる学問、すなわち西洋で開発され発展してきた学問の根幹であるため、学問の中の学問といってよいでしょう。しかし、日本の大学ではあまり重要視されていません。たいてい「文学」の中の「その他」と分類されています。しかし、この「文学」は広く「哲学」、「歴史(学)」、(狭義の)「文学」を含み、「法学」も含みますから侮るなかれ。法学をはじめどんな学問領域に接する場合も、その根っこから把むことは案外よい作戦なのです。西洋で培われた古典学(古代ギリシア・ローマの研究)は、西洋文化を理解するための王道であり、法を理解するための近道ともなります。「古典学」とは一体何をやっているのか、どのようなことを考え、どのような広がりをもつのか、最新の教科書をもとに、発表形式で検討していきます。
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達成目標/Course objectives
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古典学の概要を知り、ローマ法についてのイメージをつかむ。 同時に、ゼミ発表の方法を学び、実際に経験する。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
導入 Law and Classicsのコンセプト :法は世界を旅してきた;日本で日本法を学ぶ私のポジション 以下、授業のおおよその計画です。聴講学生の人数に応じて組み立てを考えますので、実施回等は変更の可能性があります。 |
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2
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授業計画/Class |
導入:法学と古典学 ヘルクラネウムHerculaneumの話
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3
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授業計画/Class |
教科書の一章を例に 壺絵/筆者フランソワ・リッサラーグ教授のレッスン(録画)
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4
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5
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表するための準備
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6
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表するための準備 |
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7
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授業計画/Class |
古典学についてのゲスト・スピーカーによるレクチャー(リモート)
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8
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 テクスト批判/パピルス |
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9
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 ホメロス/神話
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10
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 ギリシアは東から?/翻訳 |
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11
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 哲学/歴史 |
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12
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 ギリシア法/ローマ法 |
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13
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 修辞学/妥協 |
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14
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授業計画/Class |
教科書の一章を担当して各自発表 ギリシア教/日本教 |
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15
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事前学習/Preparation |
授業で取り上げる部分を読む。できれば英文論稿も読む。/発表の準備 |
事後学習/Reviewing |
授業で扱った箇所を再読しつつ、理解を含める。/発表者として、あるいは聴衆として発表を振り返る。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes1. 本講義は対面授業で実施します。必要に応じリモートを用いることがあります。 2.一冊の本を、全員で、あるいは分担しながら読んでいきます。 3. 報告テーマを設定し(基本的に教科書の各章を割り当てる)、担当者を決め、一人最低1回の発表を課します。 4. 発表をふまえ、レポートを書いて提出。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
レポート Report
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30%
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最終レポート
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2 |
その他 Others
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40%
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授業内発表
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3 |
平常点 In-class Points
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30%
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演習参加態度
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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courseパワーで必要に応じて行う。
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教科書/Textbooks
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price | コメント Comments |
1 |
葛西康徳、ヴァネッサ・カッツァート編
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『古典の挑戦』
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知泉書館
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2021
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4862853366
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5000+税
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ISBN-13 : 978-4862853363
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参考書/Reference books
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | コメント Comments | |
1 |
C. Barnard, J. O'Sullivan, G. Virgo (eds)
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What about Law? Studying Law at University
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Hart Publishing
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2011
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9781849460859
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2nd revised version
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2 |
Tony Honoré
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About law
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Clarendon Press
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1995.
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0198763875
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蔵書情報 / Library information
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メッセージ/Message
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法学部海外研修F(イギリス・セミナー)に関心のある人(参加を考えている人、迷っている人、参加できないが関心のある人、すでに参加した人等々)に是非受講してほしい。セミナーと共通の教材も用いる予定。
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その他/Others
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法学にもさまざまな接近方法があり、法学を学ぶのにもさまざまな作戦を立てることができます。 世界を広く見渡して、その中に自分を位置づけ、自分に開かれている選択肢に気づいてほしいと思います。
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キーワード/Keywords
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古典学
イギリス・セミナー(イギリス研修)
Law and Classics
歴史
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