講義内容詳細:入門演習

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 入門演習
英文科目名/Course Title (English) Introductory Seminar
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山下 典孝
英文氏名/Instructor (English) YAMASHITA Noritaka

講義概要/Course description
 担当教員は、商法・保険法を専門としている。そのため、入門演習では、2年生配当の商法・会社法の関連条文や判例等を教材としながら、条文の読み方、判例の読み方、法律文献調査、法律レポート・法律答案の作成について各自又はグループで作業を行ってもらう。
達成目標/Course objectives
 条文の読み方、判例の読み方、法律文献調査、法律レポート・法律答案の作成の基礎的能力を身に付け、高学年配当の専門科目への対応できる基礎的能力と合わせて、グループ学習による協調性、コミュニケーション能力を身に付けることを目標とする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
民法科目、会社法科目について同時履修しておくことが望ましい。グループ学習を予定していますので、協調性がない方や余りにもマイペースでルーズな方は、本演習の受講はお控えください。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション(進め方、課題などを検討する。)【対面授業での実施】
事前学習/Preparation なし
事後学習/Reviewing 資料を読んだ上で、次回の課題の内容を把握して準備に取りかかって下さい。
2
授業計画/Class 法律文献の資料等の検索等を学ぶ。図書館ガイダンス等を予定。
事前学習/Preparation 事前の予習は今回はありません。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
3
授業計画/Class 三段論法、法律、判例・下級審裁判例等に関する概論を学ぶ。
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
4
授業計画/Class 法令用語の決まりを学ぶ。
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
5
授業計画/Class 判例の読み方と解釈の方法を学ぶ(1)
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
6
授業計画/Class 判例の読み方と解釈の方法を学ぶ(2)
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
7
授業計画/Class ディベートの方法を学ぶ
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
8
授業計画/Class レジュメの書き方を学ぶ
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
9
授業計画/Class レポートの書き方を学ぶ
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
10
授業計画/Class グループ対抗討論(1)
事前学習/Preparation 割り当てられたテーマについて、肯定側、否定側のそれぞれの立場に従い、準備しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
11
授業計画/Class グループ対抗討論(2)
事前学習/Preparation 割り当てられたテーマについて、肯定側、否定側のそれぞれの立場に従い、準備しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
12
授業計画/Class グループ対抗討論(3)
事前学習/Preparation 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
13
授業計画/Class 法律論文作成の作法を学ぶ
事前学習/Preparation ディベートに関するビデオを見る予定ですので、今回の事前準備は必要はありません。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
14
授業計画/Class 答案の書き方を学ぶ
事前学習/Preparation レジュメに記載されている課題について各自まとめてくること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
15
授業計画/Class まとめ
事前学習/Preparation 事前に各テーマについての講評を提出すること。
事後学習/Reviewing 授業中に質疑応答された内容について各自まとめること、必要があれば参考文献にあたり知識の確認を行う。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes 本演習は対面授業(通常型)で実施する。
 第3回から第9回までは担当教員が用意した予習課題について各自が解答等を用意又は事前提出してもらい、担当教員の方で、補足的な説明等を行う。第10回以降では、グループに分かれて、ディベート形式をとり、担当教員が事前に示したテーマに関して、肯定班、否定班、判定班に分かれて議論をしてもらう。判定班で肯定側、否定側のどちらを支持したか、その理由等を示した、最終レポートの提出を義務付ける。なお、第1回~第15回までの授業計画を記載しているが、場合によっては、ゲストスピーカをお呼びするかも知れない。その場合には、順番の変更などが生じることもあるので、ご了解願いたい。ディベートのテーマは以下の中から選ぶ予定である。またこれらのテーマに関連してレジュメの作成、レポートの作成、図書館等で具体的な文献その他の資料の検索等の具体的な作業を行ってもらう予定である。
1.AI搭載ロボットに人と同じく権利義務の主体、法人格を認めるべきである。
2.自転車保有者に自動車保有者と同様に賠償責任保険への加入を法律により義務付けるべきである。
3.日本は死刑制度を廃止すべきである。
4.日本は夫婦別姓を導入すべきである。
5.日本は道州制を導入すべきである。
6.生活保護者に対して金銭給付から現物給付に変更すべきである。
7. 日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。
8. 日本は裁判員制度を廃止すべきである。
9. 日本は遺伝子組み換え食品の販売を禁止すべきである。
10. 日本は労働者派遣を禁止すべきである。
11. 日本は国会を一院制にすべきである。
12.日本は大学の無償化を導入すべきである。
 なお、受講生が少数となり、とてもディベート等を行えない人数の場合には、ディベートの実践は行わず、代わりに判例研究等の法律文書の書き方の実践を数回行うことに変更したいと考えている。このようなこともあるので、予め履修の際にはそれらも含めてご了承頂きたい。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 70% グループ発表40%、個別課題の検討30%
2 レポート Report 30% 担当教員が指定した課題に関してのレポート提出を義務付ける。
教科書/Textbooks
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1 弥永真生 法律学習マニュアル〔第4版〕 有斐閣 2016年 2000円+税 その他、教員の側で作成したレジュメ・資料に基づき作業を行ってもらう。
参考書/Reference books
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Title
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ISBN価格
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1 青木人志 『判例の読み方』 有斐閣 2017年 その他、授業の際に適宜指示する。
2 法制執務用語研究会 『条文の読み方』 有斐閣 2012年
3 中野次雄編 『判例とその読み方〔3訂版〕』 有斐閣 2009年
4 池田真朗編著 『判例学習のAtoZ』 有斐閣 2010年
5 井田良ほか 『法を学ぶ人のための文章作法』 有斐閣 2016年
6 吉田利宏 『法律を読む技術・学ぶ技術 改訂第3版』 ダイヤモンド社 2016年
7 吉田利宏 『法学のお作法』 法律文化社 2015年
8 道野真弘 『法律の読み方・学び方』 実務教育出版 2011年
9 横田明美 カフェパウゼで法学を 対話で見つける学び方 弘文堂 2018年 9784335357336 1980円+税 1年生以外でも十分に利用価値のある書籍である。今からでも法学の勉強をきちんとやり直すことを考えているのであれば必読の書籍である。
10 河野哲也 レポート・論文の書き方入門第4版 慶應義塾大学出版会 2018年 9784766425277 1000円+税
11 中央大学法学部編 高校生からの法学入門 中央大学出版部 2016年 9784805727096 900円+税
12 山下純司=島田聡一郎=宍戸常寿 法解釈入門 補訂版 有斐閣 2018年 9784641126015 1900円+税
13 法制執務研究会編 新訂ワークブック法制執務 第2版 ぎょうせい 2018年 9784324103883 4800円+税
メッセージ/Message
 最初から完璧な人などいません。間違いながら、試行錯誤しながら、法的な基礎知識を身につけて頂ければと思っています。ゼミでは、間違うことを恥じる必要はありません。積極的かつ建設的な発言を期待しています。
 指定教科書、レジュメ等の資料を読み直し、関連する裁判例や、場合によっては参考文献等を調べる等して理解を深めることも必要な場合がある。このような地道が努力が必要となる。努力することが格好悪い、汗を流すのは格好悪いと思われる方は、この入門演習には全く向かないので、他の科目を受講することが望ましい。
 感情的に他者を攻撃せず、他人に厳しく自分に甘いということはせず、客観的に多方面から物事を判断し、他者にも誠意を持って対応できる能力を身につけて頂ければと考えています。 
その他/Others
 かなりの文献等の資料を予習として事前に読むことになるので、真面目にやる気がない人は、他の受講生にも悪影響を及ぼすことにもなりご遠慮頂きたい。そのような人物は、この入門演習には全く向かないとお考え下さい。また、いかに楽をして単位取得して4年間の学生生活を部活・サークル・学外活動に費やすかを目的としている人物もこの入門演習には全く向かないとお考え下さい。
 多くの文献等を読む作業を伴うので、地味でコツコツと時間を掛けてまとめる作業等が必要となり、そのような作業を好まない人物もこの入門演習には向かないとお考え下さい。既に1年生の段階で法学の基礎的素養が十分にある方も既に知っていることを演習で行うことになるで、時間の無駄になることもあるとお考えの方も、この入門演習には向かないことになります。
キーワード/Keywords
判例の読み方     法制執務     ディベート     条文の読み方