講義内容詳細:近代日本法史/近代法史A

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 近代日本法史/近代法史A
英文科目名/Course Title (English) History of Modern Japanese Law/History of Modern Law A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 中網 栄美子
英文氏名/Instructor (English) NAKAAMI Emiko

講義概要/Course description
【原則として対面授業にて実施】
*新型コロナウイルス感染症の状況により、対面授業が困難となった場合はオンデマンド型授業を
 行います。
*なお、第1週目の授業はオンライン授業(オンデマンド型)として開講します。
 開講前に授業レジュメをCoursePowerへ格納するので、各自必ず確認すること。
*第1週目の授業の前半でガイダンスを行いますので履修を考えている学生は必ず出席すること。
 (第1週目授業から課題あり)

この授業では明治維新~現代までの近代日本法史を学びます。
法学部で学ぶ法律基本科目の根幹となる部分は明治時代に形成され、さまざまな改正を経て今日へと
続いています。日本の近代化は西欧法を継受することで進められましたが、その一方で前近代までの
法や法制度との間に衝突が起こります。
法の分野で東と西がどのように衝突し、融合していったかを見ることで、現代の法や法制度への
理解が一層深まることでしょう。

この授業では、
最初に前近代(古代・中世・近代)の法と法制度について、特徴的な点を取り上げて概観します。
そして、近代の司法制度、憲法(大日本帝国憲法)、民法、刑法の制定過程について学修します。
さらに、大正デモクラシーや戦時中の近代法の再編過程や戦後の法制度改革について学修します。
達成目標/Course objectives
前近代から近代への法の転換、明治期の法典編纂過程、大正期・戦中期の法の再編過程、
戦後の法制度改革と概観し、現代の法や法制度の基礎が如何にしてつくられていったかを
理解する。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし(高校時代に日本史をあまり勉強していない…という学生は特に受講が望ましい)。
中間レポート作成の際には基本的なPC操作やインターネットを利用した情報検索あり。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 日本近代法史イントロダクション 授業の概略説明
日本近代法史の世界 法制史関連データベース及び史料の紹介
2
授業計画/Class 前近代の法と法制度
古代~律令法の継受 中世~御成敗式目と武家社会の道理 
近世~幕府「御定書」と熊本藩「刑法草書」
3
授業計画/Class 近代法の形成 その1
開国と不平等条約
4
授業計画/Class 近代法の形成 その2
憲法(大日本帝国憲法)の制定過程と特徴
5
授業計画/Class 近代法の形成 その3
不平等条約と領事裁判
6
授業計画/Class 近代法の形成 その4
刑法の制定過程
7
授業計画/Class 近代法の形成 その5
民法の制定過程
8
授業計画/Class 近代法の再編 その1
植民地法制
9
授業計画/Class 近代法の再編 その2
占領と戦後改革
10
授業計画/Class 近代法の再編 その3
司法制度の諸改革
11
授業計画/Class 近代法の再編 その4
社会法の形成
12
授業計画/Class 現代法の展開 その1
司法制度改革
13
授業計画/Class 現代法の展開 その2
差別と法
14
授業計画/Class 現代法の展開 その3
観光と法
15
授業計画/Class 現代法の展開 その4
災害と法
 
事前学習/Preparation CoursePower上に授業レジュメ及び資料を掲示するので、事前に必ず目を通すこと。
また、各回のテーマに関連する質問事項及びインターネット上の関連サイトについて
事前学習をしておくこと。
事後学習/Reviewing CoursePower上に授業レジュメ及び資料を掲示するので、授業後に必ず復習すること。
また、各回のれーまに関連する質問事項及びインターネット上の関連サイトについて
再度確認し、リアクションペーパーをまとめて提出すること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義中心 
【重要】この授業は原則として対面授業に実施を予定します。状況により、オンライン授業になった場合は、
 オンデマンド型授業を実施し、CoursePowerとWebex(動画配信)を利用します。
 各授業には確認課題とミニレポート(400文字以上)があります。
 ※第1回授業で授業の実施方法について詳しく説明します。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 各回の確認課題1~2点×15=20点で評価
各回のミニレポート2点×15=30点で評価
2 試験 Exam 50% 定期試験(論述試験)50点満点
※定期試験の実施が困難となった場合は、テイク・ホーム試験(レポート試験)として
 実施する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
毎回の課題については、翌週の授業で講評するほか、CoursePower上でもコメントします。
定期試験の講評についてはCoursePower上で行います。
教科書/Textbooks
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1 教科書の指定なし
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 浅古弘ほか編 日本法制史 青林書院 2010 9784417015178 4,180円
2 川口由彦著 日本近代法制史 第2版(新法学ライブラリ) 新世社 2015年 9784883842131 3,960円
3 出口雄一ほか著 概説 日本法制史 弘文堂 2018年 9784335357275 3,850円
メッセージ/Message
歴史好きの方はもちろん、歴史嫌いの方もぜひ挑戦してください。
貴方の「法」と「歴史」を学ぶ目が少し変わるかも、です。
その他/Others
各回の課題(確認課題&ミニレポート)を6回以上提出しなかった場合は成績評価の対象としない(出席不足)。
キーワード/Keywords
近代     日本史     法制史     法史