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授業計画/Class |
『ガイダンス』
①本講義の進め方について説明します。 ②「法学を学ぶ」ということの意味について、お話ししたいと思います。 |
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『法学の基礎(1)法の性質-法とは何か』
「法」とはなにか、ということについて、「社会における「法」の機能」、「法規範と道徳などのその他の規範とは何が違うのか」という観点から考えてみたいと思います。
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授業計画/Class |
『法学の基礎(2)法の存在形式-「法源」論入門』
法の使い道?として最も典型的に考えられるのは、裁判所で裁判官が判決を示すときの根拠として用いることでしょう。この法に、事件に適用することができる法のことを、「法源」と言います。こうした「法源」とはなにか、と問われたとき、皆さんは、六法にかかれている法(法律)の条文のことをイメージするかもしれません。もちろん、法律(の条文)は、重要な法源の1つですが、これ以外にも「法源」とされるものには、様々な存在形式が存在します。ここでは、こうした様々な法源について、その概要を説明します。 |
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授業計画/Class |
『法学の基礎(3)ー法の分類』
法の世界においては、もちろん全体に共通する基本的な考え方が存在しますが、その一方で、法には様々な領域・分野が存在し、それぞれに機能や趣旨・目的、考え方に違いも存在します。したがって、これから皆さんが法学を学んでいくにあたっては、自分がどの領域の方を学んでいて、そこにはどのような特徴(機能・趣旨・考え方)があるのかを知っておくこと、また同じ問題に異なる法領域が関わってくる場合に、そのアプローチの違いを理解しておくことも、理解を深めるために重要となります。 そこで、この回では、法学における様々な視点からの「分類」と、これらの分類によって分けられた領域にどのような特徴があるのかを解説したいと思います。 |
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授業計画/Class |
『条文を読む(1)-要件事実と効果』
法律の条文は、文字通りの意味だけからは少しわかりにくい構造をしており、このことが、法学を分かりにくいものとている面があるのも事実(だからこそ、「法曹」という専門の実務家が活躍することになる)です。したがって、皆さんがこれから法学を学んでいくためには、「条文の読み方」をきちんと理解しておくことが重要です。この回では、日本の法律における条文が有している、「要件事実」と「効果」という構造について解説したいと思います。
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授業計画/Class |
『条文を読む(2)-条文を読むための基礎知識』
法律の条文を読むために必要な知識として、この回では、①そもそも法律がどのような構造をしていて、自分が読もうとしている条文がどこに位置づけられているのかを理解すること、②法律の条文でしばしば用いられる決まった言い回し、の2つを解説し、条文を読むための基礎知識を確認したいと思います。 |
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授業計画/Class |
『条文を読む(3)-「解釈」論入門』
法律の条文を適用するにあたっては、(もちろん、文字通りの意味に適用されることが多数ですが)文字通りの意味からは読み解けない部分について、どのように適用したらよいのかを考えることがしばしば必要になります。その際に必要となるのが、法の「解釈」です。この回では、法を解釈するにあたっての基本的な手法について解説します。 |
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授業計画/Class |
『法の適用-司法制度と紛争解決』
社会における法の使われ方として最も典型的に現れるのは、裁判所における法の適用です。そして、裁判所における裁判の重要な目的は、(法的な)紛争の解決です。そこで、この回では、日本における司法制度の概要と、そこで活躍する法曹実務家の役割について紹介するとともに、裁判所以外での(法的な)紛争解決の仕組みを解説します。 |
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授業計画/Class |
『憲法とは何か-近代法における「憲法」の意味』
「憲法」というと、多くの人は、「守られるべき人権を定めた法」というイメージを持っているかもしれません。こうした捉え方自体、大いに正しいのですが、「憲法」が有している意味というのはそれだけではなく、国家における基本的な骨格を定める法であり、同時に、近代社会において守られるべき基本的なルールを定めている法でもあります。そして、憲法は「最高法規」として位置づけられる、法の王様でもあり、こうした憲法の性質を理解しておくことは、「法学」を学ぶ上での基本的な前提となります。そこで、この回では、法学を学ぶ前提として必要となる、これらの憲法の意義・性質について考えたいと思います。 |
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授業計画/Class |
『「法源」論(1)-制定法』
世の中に存在する「法源」の中で、もっとも多く用いられ、重要な位置づけにあるのが、法律を中心とした「制定法」です。しかし、この「制定法」にも、法律だけでなく、様々な種類が存在します。この回では、制定法の様々な種類とその特徴、相互間の関係等について、説明したいと思います。 |
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『「法源」論(2)-不文法』
世の中の法源で多数を占めるのは「制定法」を中心とした成文法ですが、これに対置される「不文法」にも重要な機能があります。この回では、不文法にどのようなものがあり、どのような性質を有しているのか、解説したいと思います。 |
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授業計画/Class |
『判例法と判決の「読み方」』
裁判所の判決は、ある種の「法源」としての性質を有しており、特に実務には非常に大きな影響を与えています。したがって、法学を学ぶにあたって、裁判所の判決を理解するというのが非常に重要な意味を持ちます。この回では、裁判所の判決(判例)がもつ「法源」としての位置づけと、実際の判決の読み方について解説します。 |
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授業計画/Class |
『日本における近代法の変遷』
法は、社会の変化に従ってしばしば改正されていきます。その一方で、長い間改正されることなく用いられ続ける法も珍しくありませんし、近代法社会が成立して以来の基本的な考え方は、現在にも受け継がれています。その意味で、法学を学ぶ際には、(日本における)法がどのような歴史的経過をたどって現在に至っているのかを知っておくことも重要です。この回では、近代以降における日本の法・法学の変遷について解説します。 |
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授業計画/Class |
『法解釈の基礎-法的三段論法』
法を解釈し、適用する際には、一般に、「法的三段論法」という手法が用いられます。この回では、これまでに学んだ、法を解釈・適用するための基礎知識を踏まえつつ、「法的三段論法」を用いた法の解釈・適用の実践について学びたいと思います。
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授業計画/Class |
『「契約」について考える』
憲法と並ぶ法学のもう1人の王様は、民法でしょう。特に、実社会においては、あらゆる領域で(意識するにせよしないにせよ)「契約」が飛び交うことになります。そこで、この回では「契約」って何なのか、ということについて考えてみたいと思います。 |
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事前学習/Preparation |
事前に指定された教科書の範囲や、配布されたレジュメを読んでおくこと。 |
事後学習/Reviewing |
講義内容を復習し、講義で学習した内容について問われたときに、きちんと答えられるようにしておくこと。 |
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