講義内容詳細:ビジネス法入門

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) ビジネス法入門
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Business Law
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 浜辺 陽一郎
英文氏名/Instructor (English) HAMABE Youichirou

講義概要/Course description
「現代国際ビジネス法(第2版)」(浜辺陽一郎著・日本加除出版2021年刊)をテキストとして、企業と法の関係をテーマとして、企業社会では、法律をつかってどんな仕事が行われているのかを学びながら、ビジネス法に関する幅広いテーマを講義する。企業社会や経済活動がグローバル化していることを踏まえて、国際的な色彩を持った法律実務にも言及しながら、日本のビジネス社会における法律問題の重要性、各種の法的トラブル、契約交渉から契約締結に至るまでの実際のプロセスや、会社法をはじめとする組織法の基本的なテーマについても取り上げ、コンプライアンス等の法務に対するニーズがどこにあるかについても言及する。授業の進行にあたっては、積極的にテキストを読んできてもらい、国際的な広がりが重要となっているビジネス法に関する具体的なイメージをつかむことができるように積極的な参加を期待する。なお、オンライン授業となる部分については、オンデマンド型で行うので、適宜、都合のよい時間に視聴すればよいが、全体の進行には遅れないように注意してください。講義内容をきちんと理解するためには、手許に指定教科書を準備して聴講することが必要となりますので、早めに入手してください。また、ある程度のペースを必要とする関係で、オンライン教材についても、終盤は視聴期間が短めになるので、計画をたてて遅れないようにしてください。
達成目標/Course objectives
ビジネス法とは何かを幅広く紹介し、将来、企業社会において働く学生にとって不可欠の基本的な法的諸問題について、講義形式で学習することにより、これからの法律学習に興味・関心が持てるように、最近の事例なども取り上げながら、ビジネス法の全体的な基本的知識の習得を目指す。この授業を通して、将来に向けて、どのように法律学を学習していけばよいかのヒント、及び、将来の進路を考える素材となる基知を得ることができるようにしていきたい。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 上記指定テキストを素材に、ビジネスの世界において、どうして法律のことを学ぶことが重要なのかを講義する。また、国内法と国際法の基本的な理解を整理したうえで、法学全体の中での企業法の位置づけに関しても概観する。(初回はオンライン授業(オンデマンド型)で実施)
2
授業計画/Class 公法と私法の違いについて学び、ビジネスに対する公法的規律がどのように機能するのかについて学習する。
3
授業計画/Class 指定テキストから、経済のグローバル化と外国法の取扱いなどに関する諸問題について学習する。
4
授業計画/Class 指定テキストからビジネスを行う主体に着目しながら、法的な観点からビジネスをサポートする仕事に内容、それらの業務をどのような担い手が行っているのか、その役割分担などに関する諸問題について学習する。
5
授業計画/Class 指定テキストから、訴訟と仲裁など、ビジネスをめぐる紛争解決の方法に関する諸問題について学習する。
6
授業計画/Class 指定テキストから、売買契約を中心に、それに関連して決済の方法などに関する商事法の諸問題について学習する。
7
授業計画/Class 指定テキストから、知的財産権がどういうものかを理解し、その使用許諾をするライセンス契約の基本的な考え方や問題点を学習する。
8
授業計画/Class 指定テキストから、役務提供契約のほか、労働法関連の規律に関する諸問題について学習する。
9
授業計画/Class 指定テキストから、消費者契約法、消費者問題、消費者保護法関連の規律に関する諸問題など、ビジネスと消費者との関係について学習する。
10
授業計画/Class 指定テキストから、合弁取引とはどういうものかを理解し、ジョイントベンチャー取引など各種の事業提携契約に関する諸問題について学習する。
11
授業計画/Class 指定テキストから、ビジネスにおける金融の役割について学習する。
12
授業計画/Class 指定テキストから、企業買収、M&A取引に関する諸問題について学習する。
13
授業計画/Class 指定テキストからCSRやコンプライアンスに関する諸問題について学習する。
14
授業計画/Class 指定テキストから契約交渉をめぐる諸問題やビジネスにおける契約書の作成や取り扱いをめぐる諸問題を学習する。
15
授業計画/Class まとめの検討。
 
事前学習/Preparation コースパワーに示されたテキストや資料を事前に読んでくる。


事後学習/Reviewing 講義で示された課題などについて整理してまとめる。


授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes基本的には講義方式で行う。本講座はオンライン授業(オンデマンド型)の授業回もあるので、
CoursePower上の指示を確認のこと。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 授業動画の視聴率、及び掲示板における発言内容、閲覧状況などを総合的に評価する。

2 試験 Exam 50% 予定通り対面授業ができた場合は、教場試験を期末に行う。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
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1 浜辺陽一郎 現代国際ビジネス法  第2版 日本加除出版 2021年 上記の書籍を「指定テキスト」とする。その他は授業時に随時紹介・指定していく。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
価格
Price
 
1 浜辺陽一郎 図解 コンプライアンス経営(第4版) 東洋経済新報社 2016年
2 浜辺陽一郎 法務コンプライアンス実践ガイド 清文社 2021年 本体3200円
メッセージ/Message
企業法務の実務に関する基本的な考え方のいったんを理解してもらえるように、具体的な事例をなるべく多く、幅広くフォローしながら、法律学全体に関する興味関心を持てるようなお話をしたいと思います。
その他/Others
現代の国際的な広がりを持つビジネス法の全体像にふれながら、将来に向けての課題を考える基礎力を習得できるようにめざします。実務における具体的な問題も踏まえて、学習を進めていきます。  
キーワード/Keywords
実務経験     企業法務     グローバル化     組織法