講義内容詳細:法学・政治学演習ⅠB

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 法学・政治学演習ⅠB
英文科目名/Course Title (English) Seminar (Law, Politics) ⅠB
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 勝田 悟
英文氏名/Instructor (English) KATSUDA Satoru

講義概要/Course description
 人類は、自然の中に存在しており、自然の一部であり、生態系を形成するその一つの要素でしかない。自然を征服し、自然をコントロールできるなど幻想にすぎない。見かけ上、繁栄している経済も、地球に無限にあると勘違いしている自然のおかげで成り立っている。しかし、人類が自然との関係を維持するために守ってきたコモンズは、先を争って人々が奪い合っているため、いずれは悲劇的な結末となるだろう。その悲劇が、5年先か、20年先か、100年先にどのくらいの規模で発生するかは不明であるが、この瞬間にも大気、水域、土壌の物質バランスや状態が変化し、生物が生息できる空間が消失しつつあることは事実である。これまでは、地域のコモンズ維持が崩壊(限界を超えたとき)したときに環境破壊(公害や環境汚染、災害)が発生している。現在は、さまざまな場所でコモンズ維持が限界に至っており、地球規模でもコモンズの崩壊が始まっている。
 残念なことに、環境保全が必ずしも人の優先度が最もある願望とはなっていないため、環境政策ではなく他の政策の中で「環境問題」という言葉が多く使われているのが現実である。例えば、資源政策上、価値がある資源・物質が枯渇すると環境問題と見なされ、農業・食糧政策上生産を拡大すれば、自然を変化させてしまう可能性を生む。科学技術は、環境影響を十分検討して開発するような段階には全く達していない。何れの政策においても環境に関する情報が不足しており、少ない情報に基づいて常に経済を意識しながら議論が進められているのが現状である。
 本講義では、このような状況を踏まえて、社会科学と自然科学の境界領域に足場を置いて、環境政策面から環境法のあり方を議論する。
達成目標/Course objectives
 人類は、莫大な資源を消費し、生息するための環境と資源のほとんどを失おうとしている。石油を例にとると、3億年以上かけてストックしてきた資源を、250年あまりで半分を消費し、元の状態すなわち二酸化炭素と水、及びいおう酸化物など有害物質に変えてしまった。現人類は、生存するための貯蓄を急激に切り崩してしまったともいえる。本講義では、環境問題について対処するために進められている環境政策を分析し、環境法の動向の合理性を考える。
 到達目標は、国内外の環境政策を理解し、環境法の機能を理解し、実社会でのあり方について解析する手法を習得することである
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 1 再発防止 環境問題の考え方
   初回授業から対面授業を実施する。
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
2
授業計画/Class 2 再発防止 有害物質の排出
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
3
授業計画/Class 3 モニタリング規制の進展
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
4
授業計画/Class 4 水質規制
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
5
授業計画/Class 5 大気規制
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
6
授業計画/Class 6 有害性がよくわからない物質 PRTR
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
7
授業計画/Class 7 大気汚染防止法-事業者の責務(有害大気汚染物質対策)
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
8
授業計画/Class 8 環境保全型社会へ誘導
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
9
授業計画/Class 9 誘導政策
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
10
授業計画/Class 10 廃棄物
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
11
授業計画/Class 11 LCAに基づく政策
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
12
授業計画/Class 12 人類の総活動量の増加
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
13
授業計画/Class 13 廃棄物処理の転換
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
14
授業計画/Class 14 事前評価 未然防止
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
15
授業計画/Class 15.情報の整備と整理 後期のまとめ
事前学習/Preparation  教科書の該当箇所を事前に予習する。
事後学習/Reviewing  発表内容について関連情報を確認する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes 教科書の内容について説明した後、当該該当部分について履修学生による環境法との関係の発表を実施し、履修生全員で議論する。発表部分及び発表者は事前に定める。講義内容は、教科書の目次にしたがって順次進める。発表は、パワーポイントソフトを用い、プロジェクターを使ってプレゼンテーションを行う。別途、レジュメ及び関連資料を履修生全員の数を用意し発表時に配布する。レポートは自分が発表した内容について講義での議論を踏まえて作成し、発表したパワーポイント資料を添付して提出する。または、講義最初に履修生全員に確認し、通信機器を利用し全員がデータを受け取ることが出来れば、資料(ファイル)を講義前に送信することとする。
 なお、レポートは自分が発表した内容について講義での議論を踏まえて作成し、発表したパワーポイント資料は1部教員へ提出する。
  初回授業から対面授業を実施する。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 講義での発表(40%)及びレポート(30%)、並びに積極点(30%)の合計で評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
 卒業論文の計画書等提出物には修正を加え返却します。修正に従い内容を精査し、再度検討を実施してください。

教科書/Textbooks
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1 勝田 悟 環境概論 第2版 中央経済社 2017年 9784502228216 2600 前期と同じ教科書です
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
Title
出版社
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出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 勝田 悟 環境責任 CSRの取り組みと視点 中央経済社 2016年 9784502198113 2600円+税
2 勝田悟著 私たちの住む地球の将来を考える 産業能率大学出版部 2015.7 9784382057258 2000円 (税別) 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
 日々発生する環境問題のニュースに注目する。
その他/Others
 政府系、都市銀行シンクタンク研究所、行政・産業界の検討委員会の委員で実施した法政策の検討・課題を適宜解説します。
キーワード/Keywords
環境法政策についての実務経験