講義内容詳細:国際法B

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 国際法B
英文科目名/Course Title (English) International Law B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 申 惠手
英文氏名/Instructor (English) SHIN Hae Bong

講義概要/Course description
国際法と国内法制との密接な関わりに注意を払いながら、現在の国際法の枠組みの全体像を、(前期の国際法Aと合わせ)1年を通してカバーしていく。国際法全般について扱おうとするこの授業では、現代の国際法が規律する広範な諸分野・事項について、広くて浅い知識のみをもつことになりかねないため、できる限り、実際の事例で問題になっている事柄を取り上げ、具体的に検討しながら、論点について考えを深められるように注意を払いたい。
また、日々生起する事象のなかで国際法がどのように関わっているかを分かりやすく示すため、授業では毎回、新聞記事等を題材として時事問題を取り上げ、それに関連する国際法上の論点について解説することとしている。
達成目標/Course objectives
「国際社会における秩序維持と国際法」
国際法はさまざまな分野でめざましく発展しているとはいえ、国際社会はもともと国家同士の「横並び社会」であるため、秩序維持に関しては依然として問題を抱えている。安全保障については、現在は国連安全保障理事会が中心的役割を果たしてはいるものの、その構成や活動の現状には批判も多いところである。この授業では、紛争解決や安全保障をめぐって、国連に焦点をあてて検討しつつ、受講生自身が、国際法のあり方について問題意識を持ち、建設的な批判の眼をもつことができるようになることを目指す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
国際法と国内法の関係、国際法の法源など、「国際法A」で扱う基本的な事柄を理解していないと、Bのみを履修しても理解しづらい部分が多いはずなので、前期に「国際法A」を履修していることが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 後期オリエンテーション/前期試験講評/最近の時事問題と国際法(オンデマンド型オンライン授業)
2
授業計画/Class 国際組織(1)国際連盟から国際連合へ
3
授業計画/Class 国際組織(2)国際連盟から国際連合へ
4
授業計画/Class 国際組織(3)EUに至るヨーロッパの統合と国際協力
5
授業計画/Class 違法行為に対する国家責任
6
授業計画/Class 紛争の平和的解決(1)総説
7
授業計画/Class 紛争の平和的解決(2)国際裁判
8
授業計画/Class 国際裁判・補論―個人を裁く国際刑事裁判所
9
授業計画/Class 武力行使の規制―戦争違法化と自衛権
10
授業計画/Class 集団的安全保障―国連安保理の権限と実際
11
授業計画/Class ゲスト・スピーカーによる講義(予定)
12
授業計画/Class 国連の平和維持活動(1)総説
13
授業計画/Class 国連の平和維持活動(2)日本の参加をめぐって
14
授業計画/Class 全体のまとめ
15
授業計画/Class 予備日
 
事前学習/Preparation 日常的にニュースや本などで国際問題にふれるようにし(英語のものも読むとなお良い)、国際法が関連する事柄について意識するようにすること。
事後学習/Reviewing 毎回のレジメをファイルしておき復習するとともに、授業で提示された参考文献等を自分でさらに読んでみること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes初回のみ、大学の方針に沿ってオンデマンド型オンライン授業で行う。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 前期の国際法Aと同様、復習を兼ねて平常授業時に数回小テストを行い、平常点として評価する。この小テストの際には、レジメや配布資料を参照してよい。
2 試験 Exam 50% 学期末の定期試験である。

【レポート提出による加点(~30点)について】
週1回の授業を受けるだけで、自分でたくさんの本を読む努力をしなければ、自分の中に後々まで残る本当の意味での理解や、思考の発展はおのずと限られてくる。受講生には、世界史、国際関係を含め、関連分野の優れた書籍を日本語・外国語問わずどしどし読むことを強く薦めたい。授業では、何冊かの本を課題図書として提示し、読後にレポートを提出した場合には、30点までの加点対象とする(レポートは義務ではなく、小テストと定期試験で合計100%であるが、レポートを出せば純粋に加点される)。詳細は授業にて。
教科書/Textbooks
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1 教科書は特に指定しない。自習用の参考文献リストを、初回のオリエンテーション時に配布する。
参考書/Reference books
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1 授業内容に関係する推薦図書がある場合には、授業中に適宜提示する。