講義内容詳細:商法E

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 商法E
英文科目名/Course Title (English) Commercial Law E
学期/Semester 前期 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 山下 典孝
英文氏名/Instructor (English) YAMASHITA Noritaka

講義概要/Course description
  本講義では、海運事業者に特有な生活関係を規律する海商と、航空事業者に特有な生活関係を規律する航空の分野を取り扱う。陸上運送事業者が行う物品運送及び旅客運送に関しては商の商行為分野に該当するが、「陸上」「海上」「航空」それらを複合的に利用した複合運送に関してもこの講義で横断的に触れる予定である。
達成目標/Course objectives
「陸上」「海上」「航空」の各運送にかかわる制度の概要について理解してもらい、その概要を他者に説明できるようになることを目標とする。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
入学年度によって履修条件が異なりますので、自身の入学した年度の授業要覧を確認してください。自身が入学した年度の授業要覧で履修又は同時履修が求められている民事関連科目以外でも、民事関連科目を履修又は同時履修しておくことが望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス、「海上」「陸上」「空中」「複合」の運送に関連するルールを概観する
「オンライン授業(オンデマンド型)での実施」
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
2
授業計画/Class 商行為での運送取扱人・運送人のところの復習
「オンライン授業(オンデマンド型)での実施」
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
3
授業計画/Class 海商の意義と特異性、海商
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
4
授業計画/Class 船舶の意義と種類、船舶の個性、船舶の国籍、船舶の公示、船舶所有権
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
5
授業計画/Class 船舶運航の主体と補助者
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
6
授業計画/Class 船舶所有者等の責任制限
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
7
授業計画/Class 陸上物品運送に関する商規定等の再確認(1)
事前学習/Preparation 該当する教科書の箇所、レジュメに記載されている内容を事前に読んでおくこと
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
8
授業計画/Class 陸上物品運送に関する商規定等の再確認(2)
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
9
授業計画/Class 海上物品運送契約の意義と種類
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
10
授業計画/Class 船荷証券の意義と発行
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
11
授業計画/Class 船荷証券の効力
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
12
授業計画/Class 海上物品運送契約の履行
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
13
授業計画/Class 海上物品運送人の責任
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
14
授業計画/Class 海上物品運送人の責任制限と免責
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
15
授業計画/Class 海上旅客運送契約
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
16
授業計画/Class 船舶の衝突
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
17
授業計画/Class 海難救助・共同海損
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
18
授業計画/Class 船舶債権
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
19
授業計画/Class 海上保険
事前学習/Preparation レジュメと指定教科書の該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
20
授業計画/Class 航空の意義、航空の性質、航空の分類、航空源、航空の適用、
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
21
授業計画/Class 空域、国際民間航空と国際との関係、航空協定と航空運輸の自由
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
22
授業計画/Class 航空犯罪
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
23
授業計画/Class 航空行政
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
24
授業計画/Class 航空物品運送(1)
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
25
授業計画/Class 航空物品運送(2)
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
26
授業計画/Class 航空旅客運送
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
27
授業計画/Class 複合運送
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
28
授業計画/Class 航空運送人の責任(1)
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
29
授業計画/Class 航空運送人の責任(2)
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
30
授業計画/Class 航空保険
事前学習/Preparation レジュメの該当する箇所を予め読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義で触れた内容について教科書、レジュメ、参考文献で、用語の定義、根拠条文、裁判例の内容の確認を行う。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notesコース・パワーに予めアップしているレジュメ、資料を基に、原則、自学自習型の方法で行う。必要があれば、Webexを用いてライブで授業を実施することや、オンデマンド方式で、動画のリンクを張ったり、PowerPointへの音声を付けたファイルをコース・パワーに準備することもある。
 自学自習型を前提とするので、指定教科書、レジュメ、資料を受講生が読んだ上で、コース・パワーを介して、小テスト(〇×問題、穴埋め問題)、課題・小レポートの提出を行うこととする。その上で、小テストの解説や、課題の解説を行い知識の再確認を行ってもらうこととする。
 授業中の質問等や受講生間の意見交換に関してもコース・パワーの質問・掲示板の機能を通じて行うこととする。
 ネット通信料を考えてパケット料に負担がかからない自己学習型を前提に行うが、その代わりに課題、小テストを実施したり、長めのレジュメを配布する等の対応をとらなければならないので、PC又はiPad等のタブレット機器は必要となる点はご了承頂きたい。

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 40%  コース・パワーによる課題・小テスト(40%、短答式問題等を数回出題する)とする。
 
2 レポート Report 60%  期末レポート課題の提出(60%)とする。
 なお、レポート課題については、「授業要覧(履修ガイド)」で説明されている以下の点について注意する必要がある。すなわち、「論文やレポートはオリジナルなものであることが不可欠です。もし他人の発言や文章に 拠った場合は、必ずその旨を記してください。そうでない場合は、剽窃(他人の文章などを 盗むこと)と判断され、不正行為となりますので、ご注意ください。」である。レポートの内容が剽窃、盗用と評価された場合は、不正行為となり、当該学期のすべて科目の単位認定が無効となり、かつ学内の規程に基づき停学等の懲戒処分の対象となる。きちんと出典を脚注に明記するとか、参考文献も末尾に明記する等、不正行為と評価されないよう注意する必要がある。期末試験の場合は試験時間内(60分等)で答案用紙に解答することが求められる。他方、レポート提出の場合は、参考文献等を見ながら、参考にしながら必要な内容を書いていく違いがある。先行研究を前提に自分の考えをまとめるにせよ、参考となったあるいは自分が考える基礎となる先行研究があれば、必ずそれを明記しなければならない。 
教科書/Textbooks
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1 箱井崇史 現代海商法第4版 成文堂 2021年 9784792327651 2500円と税 最新版が出る場合には、それに変更する。航空は別途、違う教科書を指定する。
2 藤田勝利 新航空法講義 信山社 2007年 4104円 2007年刊行の古いものであるため、適宜講義の際にレジュメ等で修正することになる。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 江頭憲治郎 商取引法第8版 弘文堂 2018年 9784335315442 4500円+税
2 中村眞澄 箱井崇史 海商法第2版 成文堂 2013年
3 落合誠一=江頭憲治郎編 海法大系 商事法務 2003年 4785710837
4 中出哲 海上保険 有斐閣 2019年 9784641165403
5 山口修司他 危険物運送のABCー判例・法令・保険の実務的解説ー 成山堂書店 2018年 9784425340910
6 池内宏 航空法ー国際法と航空法令の解説ー改訂版 成山堂 2018年 9784425862627
7 鈴木暁 国際物流の理論と実務 6訂版 成山堂 2017年 9784425923564
8 森隆行編著 新訂外航海運概論 成山堂 2016年 9784425311996
9 井上泰日子 最新航空事業論エアラインビジネスの未来像 第2版 日本評論社 2016年
10 藤田勝利・工藤聡一編 現代商取引法 弘文堂 2011年
11 池内宏 航空法入門 成山堂書店 2017年
12 ANA総合研究所 航空産業入門 第2版 東洋経済新報社 2017年 9784492762356
13 日刊CARGO編集部編 フレッシュマンのための航空貨物Q&A100問100答 海事プレス社 2016年 9784905781554
14 松井信憲=大野晃宏編著 一問一答・平成30年商法改正 商事法務 2018年 9784785726782
15 藤田勝利=落合誠一=山下友信編 注釈モントリオール条約 有斐閣 2020年 9784641018488 9000円+税
授業関連情報/Class-related information
 件名/Title内容/Contents備考/Memo
2 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk3_000060.html
3 一般社団法人日本海運集会所 http://www.jseinc.org/
4 国土交通省東京航空局 https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/
5 日本船主責任相互保険組合 https://www.piclub.or.jp/
7 日本内航海運組合総連合会 http://www.naiko-kaiun.or.jp/
8 日本海事広報協会 https://www.kaijipr.or.jp/collection_data/index.html
9 航空連合 https://note.com/koku_aruaru
10 空の日ネット http://www.soranohi.net/airplane/
12 日本航空協会 http://www.aero.or.jp/
13 国際線発着調整事務局 http://www.schedule-coordination.jp/jpn/faqs/iata.html
14 ANA Cargo https://www.anacargo.jp/ja/
メッセージ/Message
海外から材料や部品を輸入し、それを加工して商品を製造し、その商品を海外に輸出する際に、主に船舶を利用した運送が利用され、近時は航空運送も利用されている。海外への人の移動手段として船舶、航空機が利用される。また日本国内でも船舶、航空機を利用した運送、人の移動手段として、船舶、航空機が利用される。これらに関連する律関係をこの講義では取扱うことになる。
その他/Others
 参考文献は図書館HPを利用したデータベースから検索して入手できる範囲での文献と以下で説明する文献を前提としている。そのため無理をして図書館に実際に行き、図書館内で関連する書籍や雑誌類を探してまでして、期末レポートを作成する必要はまったくない。あくまでも自宅等、学外からインターネットを介して図書館HPにアクセスしてデータベースで得られた資料の範囲内で入手できる文献で最終レポートの作成をすれば良い。間違っても図書館内で無理をして書籍や雑誌類を探すことはことまでは求めていない。
 参考書を多数挙げているが、これは将来、興味があった際に見て頂ければという意味であげている程度の話しだとお考え頂ければよい。
 なお、コース・パワーにアップしているレジュメ、資料等をダウンロードしてご自身の勉強のために利用することは一定の制限の上で認められる。しかし、レジュメ、資料等をWeb上のアップした上で、多くの人が見たり、聞いたりできる状況にすることは、禁止されている。著作権に違反し、10年以下の懲役又は(及び)1千万円以下の罰金が科される犯罪行為となる。
キーワード/Keywords
海上運送     航空運送