講義概要/Course description
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はじめてのアメリカ法 アメリカ合衆国は、経済や外交などの側面で現実に日本と重要かつ緊密な関係のある国である。しかしながら、法の観点からすると、アメリカ法は、コモンロー圏に属し、法制度が日本法と大きく異なる。そのため、たとえば日本企業とアメリカ企業との間のビジネスの際に、日本企業は、日本法のみならずアメリカ法についても理解しておく必要があるにもかかわらず、日本法の知識から直ちにアメリカ法の内容を推測できない。日本法だけでなくアメリカ法の基礎を学生のうちに理解しておくことは大学卒業後のいろいろな場面で役に立つと期待できる。 この授業では、日本法と大きく異なるアメリカ法の諸制度のうち、アメリカ合衆国が連邦制国家であることから生じるアメリカ法の特徴について、主に司法制度と連邦憲法の基礎を概説する。
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達成目標/Course objectives
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アメリカ合衆国の司法制度および連邦憲法についての概要を理解すること。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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「比較法入門A/外国法入門A」を履修すると本授業の理解に役立つ。 ※履修条件とはしていない。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
受講ガイダンス:アメリカ法を学ぶ意義 ※大学からの指示により初回のみ対面授業は実施しない(講義資料のオンデマンド配信)。 ※講義資料へのアクセス情報はコースパワーで通知する。 |
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2
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授業計画/Class |
判例法主義と先例拘束原理の変化 |
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3
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授業計画/Class |
法曹制度(1) ロースクールと弁護士 |
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4
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5
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6
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授業計画/Class |
訴訟手続(2) アメリカ社会における民事訴訟の役割 |
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7
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授業計画/Class |
訴訟手続(3) クラスアクション |
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8
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授業計画/Class |
連邦憲法(1) アメリカ合衆国の成立 |
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9
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授業計画/Class |
連邦憲法(2) 大統領と行政 連邦議会と州議会 |
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10
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授業計画/Class |
連邦憲法(3) 違憲立法の司法審査 |
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11
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授業計画/Class |
連邦憲法と訴訟(1) 言論の自由 |
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12
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13
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14
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授業計画/Class |
州際問題(1) 連邦裁判所と州裁判所の管轄 |
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15
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授業計画/Class |
州際問題(2) 姉妹州法の尊重とエリー法理の展開 |
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事前学習/Preparation |
教科書の授業範囲を一読する。 授業内容に関する質問やコメントを考える。 |
事後学習/Reviewing |
授業での学修内容を確認する。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes参加型講義 授業中にWebex(チャット機能のみ)を活用して質問や意見を受けつける。毎回の授業でWebexにログインすること。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
試験 Exam
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100%
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◆期末試験(定期試験期間内:大学の認める範囲ですべて持込み可):100点 ただし ◆Class Contribution(平常学修参加ほか):最大30点を加算する(減点はしない) ※合計60点以上で単位認定する。
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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主としてコースパワーを利用する。
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教科書/Textbooks
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price |
1 |
岩田太=会沢恒=髙橋脩一=板持研吾
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基礎から学べるアメリカ法
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弘文堂
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2020.4
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9784335358104
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2700円+税
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メッセージ/Message
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知識の暗記より理解と考えることを大切にして教室での学修体験そのものを楽しんでほしい。
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その他/Others
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原則として毎回の講義資料は個別配付しない。授業中に自らノートを作成すること。
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キーワード/Keywords
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アメリカ
英米
外国
比較
法
コモンロー
司法制度
憲法
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