講義内容詳細:企業法務Ⅰ

戻る
年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 企業法務Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Corporate Law and Practice Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 北山 高雅
英文氏名/Instructor (English) KITAYAMA Takamasa

講義概要/Course description
企業が事業を行う際、様々な法的リスクが伴います。リスクを無くす又は低減するためには、最低限の基礎知識が必要です。
本講義は、企業における法律行為の基礎知識を学び、その重要性を理解することを目的とします。特に企業法務のうち商標権、著作権、特許権等に関する知的財産管理の基礎知識を学び、その重要性を理解することを目的とします。
本講義の前半(企業法務I)では、法律や契約の基礎を学んだ上で、企業のブランドを維持・向上させるために必要なブランド管理、著作物を用いたコンテンツビジネスについて学びます。
達成目標/Course objectives
1.法律の基礎知識を習得する。
2.企業における業務のみならず日々の生活においても発生する法律行為に関する注意事項を習得する。
3.知的財産管理を含む企業法務の概要を理解する。
4.事例の検討に必要な情報の調査方法を習得する。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
法学を専門としない学生を対象とするため、法律に関する事前知識は不要です。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【オンライン(オンデマンド型)】
ガイダンス;
1.本講義の目的と概要
2.本講義を受講するにあたっての注意事項
2
授業計画/Class 【対面授業】
法律の基礎;
法学を専門としない学生が、企業法務を学ぶために必要な法律の基礎知識を学ぶ。
1.法律条文の読み方を学ぶ
2.裁判例の読み方を学ぶ
3
授業計画/Class 【対面授業】
契約の基礎;
1.契約に関する基礎知識を学ぶ。
2.契約締結・契約書作成における注意点を学ぶ。
4
授業計画/Class 【対面授業】
ブランド管理(1)-商標制度、不正競争防止法の基礎-;
1.商標制度の概要
2.商標法の保護対象
3.商標権の構成
4.不正競争防止法の基礎
5.営業秘密
5
授業計画/Class 【対面授業】
ブランド管理(2);
マリカー(任天堂のゲームソフト「マリオカート」の略)を模したカートのレンタル事業の事案を例に挙げて、商標制度、不正競争防止法を学ぶ。
6
授業計画/Class 【対面授業】
ブランド管理(3);
1.面白い恋人事件:北海道名菓「白い恋人」を製造販売する石屋製菓が、大阪名菓「面白い恋人」を販売する吉本興業子会社に、差し止めを求めた事案を例に挙げて、企業におけるブランド管理について学ぶ。
2.青山学院事件:学校法人青山学院が、広島県の清水ヶ丘学園(当時の呉青山学院)に、名称使用差し止めを求めた事案を例に挙げて、大学におけるブランド管理を学ぶ。
7
授業計画/Class 【対面授業】
ブランド管理(4) -フランチャイズ契約-;
1.フランチャイズチェーンの強みと弱み
2.フランチャイズ契約における注意点
3.ほっともっとの事例
フランチャイジーである株式会社プレナスは、フランチャイザーであるほっかほっか亭総本部との紛争により関係を解消し、「ほっともっと」を設立するに至っている。この事案を例に挙げて、フランチャイズ契約について学ぶ。
8
授業計画/Class 【対面授業】
ブランド管理(5) -商標文献から読み解く企業の情報-;
Jplatpatを用いて商標文献を検索し、そこから読み取れる情報について検討する。
9
授業計画/Class 【対面授業】
これまでの講義のまとめと確認
10
授業計画/Class 【対面授業】
コンテンツビジネス(1)-著作権制度の基礎-;
1.著作物とは
2.著作権侵害
3.著作権の制限
11
授業計画/Class 【対面授業】
コンテンツビジネス(2) -キャラクタービジネス-;
1.キャラクタービジネスにおける模倣品対策の重要性
2.くまモン等、ゆるキャラを用いたビジネス戦略
12
授業計画/Class 【対面授業】
コンテンツビジネス(3) -二次創作と著作権-;
コミケ(コミックマーケット)等を例に挙げて、著作権の利用について学ぶ。
13
授業計画/Class 【対面授業】
コンテンツビジネス(4)-音楽管理事業と著作権-;
音楽教室とJASRACの事案を例に挙げて、著作権の管理について学ぶ。
14
授業計画/Class 【対面授業】
独占禁止法と下請法;
1.独占禁止法と下請法の基礎
2.JASRAC等の音楽管理事業者と独占禁止法
15
授業計画/Class 【対面授業】
本講義のまとめと確認
 
事前学習/Preparation 前回の講義での指示に基づく調査
事後学習/Reviewing 講義内容の復習、及びレポート作成
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes本講義は初回講義を除き対面授業(通常型)で実施します。
本講義は主に講師による講義形式で行います。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 各講義後に課されるレポートを含む(3~5回程度を予定)
2 レポート Report 50% 最終課題に対するレポート
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 講義で用いる講師作成の資料を必要に応じて配布します。
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 講義の中で必要となる参考情報(主にWebページやWebページからダウンロードできる資料)をお知らせます。
メッセージ/Message
本講義では学生に馴染みがある企業に関する事例を取り扱い、法律行為を身近に感じてもらいたいと思います。
その他/Others
講義の内容は、履修学生の習熟度などにより変更する場合があります。また、その週に話題になった企業法務に関するニュースを取り上げることもあるため、それにより講義の内容を変更する場合があります。可能な限り最新のニュース、事例を取り上げようと思います。
キーワード/Keywords
企業法務 知的財産 特許 商標 著作権 契約 ライセンス 職務発明 労務管理