講義内容詳細:国際貿易論Ⅰ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 国際貿易論Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) International Trade Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 岩田 伸人
英文氏名/Instructor (English) IWATA Nobuto

講義概要/Course description
・かつて日本の主要輸出品目は家電品や半導体や自動車などであり、世界の市場での存在感は大きかった。
・近年は、グローバル・サプライ・チェーン(GSC)の中で、デジタル・サービスやデジタル・プロダクトなどのデジタル貿易の市場が拡大拡大している。
途上国と先進国の対立もある。他方で、自由貿易体制(=WTO体制)は、米中対立の影響も受けている。
・本講義では、それら現実の諸問題を考察する上で欠かせない経済モデルや制度に関わる事項を中心にグローバルな視点から進めたい。
・本科目(前期「国際貿易論I」)では、それらをその都度、講義の中で紹介するので、講義要項(シラバス)は講義内容の概要と理解されたい。
・なお後期「国際貿易論II」では、これらをさらに深掘りして、為替レート、WTO体制、TPPやRCEP、デジタル貿易などの仕組みと将来の課題などについて講義を進める。
達成目標/Course objectives
本科目では、第一に、受講生が将来、国際貿易に関わるビジネスや職業に携わる際に、基礎的な素養として知っておくべき知識の習得を目指す。第二に、諸外国の人々と国際貿易について議論する場合に必要な考え方や知識の取得を目指す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 本科目「国際貿易論I」は、基礎的なミクロ経済学の考え方を使って講義を進めるので、留意されたい。国際ビジネスに関わる職業に就こうとする場合には有用である。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回目 オリエンテション 国際貿易の概要 過去、現在、将来 (歴史的な流れ)
オンデマンドにて行います。

2
授業計画/Class 第2回目 「国際貿易の概要 過去、現在、将来(歴史的な流れ)」 自由貿易体制とWTO 

3
授業計画/Class 第3回目 前回の復習(WTO) 、国際貿易の概要

4
授業計画/Class 第4回目 関税の仕組み・・関税/税関の歴史 関税自主権 関税の目的 関税と内国税の違い、GATT WTO、
関税と補助金の違い、輸出補助金と輸出関税  デジタル税
5
授業計画/Class 第5回目 貿易政策・・・・・関税の仕組みと効果など
6
授業計画/Class 第6回目 貿易利益と貿易政策(余剰分析、関税、数量規制、IQ,)
7
授業計画/Class 第7回目 余剰分析、関税,関税収入,貿易政策,貿易利益
8
授業計画/Class 第8回目  リカード・モデル ・・・・・(貿易はなぜ必要か、なぜ生じるか 比較優位の見方 絶対優位の見方)
     ヘクシャー=オリーン (サムエルソン)モデル・・・貿易はなぜ生じるか、
9
授業計画/Class 第9回目 データで国際貿易を概観する
10
授業計画/Class 第10回目 主要国の通商政策、米中の対立と分断(資本主義市場経済と社会主義市場経済)
11
授業計画/Class 第11回目 サービス貿易 サービスとは何か、財(goods)とサービス(services)の違い サービス産業と貿易、
12
授業計画/Class 第12回目 地域統合
13
授業計画/Class 第13回目  貿易と環境・・・地球温暖化、COP、国々の協力、GATT第20条、国際交渉、製品関連と製品非関連
14
授業計画/Class 第14回目 デジタル貿易・・・デジタル市場と国境(領土),デジタル課税と関税,データ信頼性と自由移動,消費者利益
15
授業計画/Class 総括(まとめ)
 
事前学習/Preparation コースパワーに掲載する資料に目を通しておく
事後学習/Reviewing 講義中に示される課題(リアクション・ペーパー)を提出することで事後学習の一環とされたい。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes【対面授業(通常型)】
第1回目講義「オリエンテーション」のみ、オンデマンド方式による(コースパワーに掲載)。

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% ●リアクション・ペーパー(「課題レポート」を含む、以下同じ)の回数は総計10回程度を予定。
●リアクション・ペーパーの提出は、教室又はコースパワー入力のいずれか。
●提出されたリアクション・ペーパーの内容は、各5点を基準、最小1点〜最大10点で毎回評価。
●リアクションペーパーが全て提出されていても、定期試験(50点満点)の結果が25点以上でなければ、評価は「不可」となります。
●上位評価(AA)の最低条件は、リアクション・ペーパーが全て提出され、定期試験が40点を超える場合。
●リアクションペーパ提出の締め切りは、厳守。
2 レポート Report 50% 試験範囲は、(オリエンテーションを除く)初回の講義内容から最終回の講義までです。
試験(50点満点)が25点に達していない場合は、平常点と無関係に、成績は「不可」。

教科書/Textbooks
 
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参考書/Reference books
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1 METI / 経済産業省(PDF形式) 2021年版 不公正貿易報告書 本報告書は、講義のトピック(テーマ)に関連した参考資料として有用である。
キーワード/Keywords
WTO     デジタル貿易     関税     ダンピング     地域統合     FTA/EPA