講義内容詳細:マネジメント基礎A

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) マネジメント基礎A
英文科目名/Course Title (English) Management Basics A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 高松 朋史
英文氏名/Instructor (English) TAKAMATSU Tomofumi

講義概要/Course description
 この講義では、これから4年をかけて経営学を学ぶ初学者に対し、まず企業活動の実態を把握するために企業経営のシミュレーションであるマネジメントゲームに参加してもらい、そのなかで企業活動そのものを実践的に学んでもらいます。
達成目標/Course objectives
 企業の内部で行われていること、企業で働く人びとが日々行っていることを明確にイメージできるようになること、そして、それを通じて今後の経営学を学ぶための動機付けを行うことを本講義の達成目標とします。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【対面授業】
 ガイダンスを行う。本講義の目的、授業の進め方、評価方法について説明すると同時に、本講義の主たる活動となるマネジメントゲームの要領(ルール、入力方法、入力期限、結果閲覧可能時期、IDとパスワート)について説明する。また、翌週までに試行を行うので、その際に用いる意思決定項目についての簡単な説明を行う。
2
授業計画/Class 【対面授業】
 経営戦略においてもっとも重要な経営資源の配分についての説明を行う。経営資源とは何か、その適切な配分の重要性、経営資源の配分が企業力を決定すること、企業の価値を計る株価について、説明する。授業の後半はグループごとにピア・ディスカッションを行い、マネジメントゲームの入力について、また今後の大まかな戦略方針について議論する。
3
授業計画/Class 【対面授業】
 企業内の労働力について説明する。労働力を高める方法、労働力を管理するうえで注意すべき点、またゲーム2期で新規に使用する意思決定項目について説明する。また、生産計画を決定するうえで参考になるだろうCVP分析についても説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、1期の業績結果についての自己分析、2期に向けての戦略について、主に労働力とCVP分析の視点から議論する。
4
授業計画/Class 【対面授業】
 企業の生産力について説明する。生産力を高めることが企業活動にどのような影響を与えるのか、生産力を高めるための要素はなにか、工場の生産能力の問題と工場を増設するという意思決定について、生産計画にズレが生じることの問題について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、2期の業績結果についての自己分析、3期に向けての戦略について、主に生産力の視点から議論する。
5
授業計画/Class 【対面授業】
 企業の開発力と販売力について説明する。開発力を高めることでどのようなメリットがあるのか、開発力を高める要素、販売力を高めることでどのようなメリットがあるのか、販売力を高める要素、在庫管理について説明を行う。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、3期の業績結果についての自己分析、4期に向けての戦略について、主に開発力と販売力の視点から議論する。
6
授業計画/Class 【対面授業】
 企業の人的資源管理について説明する。従業員の貢献を高める要因、従業員の能力を高める要素、モティベーションを高める要因、企業の雰囲気に影響を与える要因、人材のリストラと中途採用について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、4期の業績結果について自己分析、5期に向けての戦略について、主に開発力と販売力の視点から議論する。
7
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)】
 次回の講義で行うプレゼンテーション1のためのプレゼンテーションスキルについて説明を行う。プレゼンテーションスキルを学ぶ意義、ブレインストーミングの方法、アウトラインの作り方について説明する。授業の後半は実際に各自でブレインストーミングを行うとともに、アウトラインの作成に取りかかる。
8
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)】
 指定されたグループ内のプレゼン動画を視聴し、それを評価し、また今後さらによりよいプレゼンテーションをするためのコメントを行う。
9
授業計画/Class 【対面授業】
 経営財務について説明する。経済不況とは何か、不況に直面したときの対応策、資金繰りについて説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、6期の業績結果について自己分析、7期に向けての戦略について、主に経済不況から免れる方法という視点から議論する。
10
授業計画/Class 【対面授業】
 新市場への参入(多角化)について説明する。新市場を目指す理由、多角化のメリットとデメリット、マネジメントゲームにおける新市場参入の要領について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、7期の業績結果について自己分析、8期に向けての戦略について、既存市場におけるポジショニングの視点から議論する。
11
授業計画/Class 【対面授業】
 事業戦略について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、8期の業績結果について自己分析、9期に向けての戦略について、主に事業戦略の視点から議論する。
12
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)】
 企業分析スキル1について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、9期の業績結果について自己分析、10期に向けての戦略について、主に企業分析の視点から議論する。
13
授業計画/Class 【対面授業】
 企業分析スキル2について、また次週のプレゼンテーション2についての質問を受ける。
14
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド型)】
 指定されたグループ内のプレゼン動画を視聴し、それを評価し、また今後さらによりよいプレゼンテーションをするためのコメントを行う。
15
授業計画/Class 【対面授業】
 マネジメントゲーム成績優秀者の表彰を行うとともに、これまでの授業全体を振り返って総括する。
 
事前学習/Preparation マネジメントゲームについて、前期の分析と次期の計画を行う
事後学習/Reviewing 計画に対してもらったコメントを活かし、マネジメントゲームの登録を行う
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes 本講義は対面授業ですが、数回はオンライン授業(オンデマンド型)とします。
 受講者はマネジメントゲームにプレーヤーとして必ず参加し、良い業績をあげることを目指すものとします。マネジメントゲームの入力と結果の閲覧、次に向けた計画はホームワークとなります。授業では、毎回のゲームの講評を行い、つぎのゲームに向けてのレクチャーを行います。授業の後半は主に受講者同士がグループを作り、ピア・ディスカッションという形で各自の戦略について議論します。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% ゲームへの参加 10%
戦略計画書の提出 30%
ゲームの結果 5%
グループワークの結果 15%
プレゼンテーション(2回) 40%
教科書/Textbooks
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参考書/Reference books
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1  特に指定しない。
メッセージ/Message
 この授業は参加型の授業で、自ら積極的に行動することが求められます。ホームワークも多いので大変だと思いますが、その分、やり通せば今後の経営学の学習に必要な基本的な知識はもちろんのこと、実践的な企業経営を実感できるようになることでしょう。ご両親を含め、さまざまな人と相談しながら学んでもらいたいと思います。
その他/Others
 初回はガイダンスですが、2週目までにしてもらう作業を説明しますので、必ず出席してください。