講義内容詳細:コミュニケーションの質的分析法Ⅰ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) コミュニケーションの質的分析法Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Qualitative Methods in Communication Research Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 井上 美砂
英文氏名/Instructor (English) INOUE Misa

講義概要/Course description
授業は講義と受講生による実践的な取り組みで構成されます。受講生は先行研究のレビュー、適切な質的研究法の選択、調査企画書の作成、インタビュー実践、音声記録からの書き起こし、データの分析を行います。また、授業で取り組んだ質的研究の成果をクラスで発表し、最後にはレポートにして提出することが求められます。授業は参加型で、受講生は期末課題だけでなく、多くの作業を行うことが求められますので、授業時間以外にも多くの時間を要することをあらかじめ考慮して受講してください。
達成目標/Course objectives
本講義では、主要な質的分析の方法論を学び、その中から受講生それぞれの問い・研究設問に取り組むうえでの最適な手法を論理的に選択し、データ収集から分析までの一連の手順を実践的に学びます。各自の研究上のテーマに沿って、研究の企画を練り、インタビューを実践し、その後データ分析のプロセスを体系的に学ぶことを目的としています。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class コースガイダンス:授業の内容と進め方 【オンライン(オンデマンド型)授業】
質的研究法の概要(特徴・種類)
2
授業計画/Class 質的研究のプロセス、関心領域についてのディスカッション 【対面授業】
3
授業計画/Class 研究テーマの設定(実行可能性を考慮しながら)【対面授業】
先行研究調査の方法
4
授業計画/Class 研究設問(「問い」を立てる)【対面授業】
5
授業計画/Class 研究計画を立てる。(研究デザイン・研究計画書)【対面授業】
研究倫理(倫理的配慮の方法)
6
授業計画/Class インタビューの手法:目的、長所・短所、種類、実施までの流れ【対面授業】
インタビューガイドを作成する。
7
授業計画/Class その他の研究手法:ライフストーリー、フィールドワーク、会話分析、
アクションリサーチ法、トライアンギュレーション【対面授業】
8
授業計画/Class グラウンデッド・セオリー・アプローチ:分析方法の解説【対面授業】
データの切片化/初期のコード化練習
9
授業計画/Class KJ法の分析:分析(統合・再統合)方法の解説【対面授業】
各自のデータで分析作業(データの切片化・ラベルをつける 
10
授業計画/Class 分析の実践【対面授業】
各自のデータで分析作業(グループ編成)
11
授業計画/Class 分析の実践【対面授業】
各自のデータで分析作業(図解化・ストーリーラインの記述)
12
授業計画/Class レポート・論文の書き方 【対面授業】
13
授業計画/Class 予備日:授業の進捗状況を調整 【対面授業】
14
授業計画/Class 研究成果の発表(学生発表) 【対面授業】
15
授業計画/Class 研究成果の発表(学生発表) 【対面授業】
 
事前学習/Preparation 各授業のテーマについて、教科書の当該部分を精読して授業に臨むこと。
事後学習/Reviewing 各授業で出される課題に取り組み、期限を厳守して提出すること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes授業は基本的に対面式で行います。ただし、初回の授業(コースガイダンス)は、オンデマンド型オンライン授業になります。コースパワーに初回授業の資料をアップしますので、各自必ず確認した上で、履修登録をしてください。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 30% 授業貢献度 *出席点は含まない。
2 レポート Report 30% 期末レポートおよび提出物(課題)
3 その他 Others 40% 期末の発表
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
期末のプレゼンテーションについて、フィードバックを行う。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 末田清子・抱井尚子・田崎勝也・猿橋順子(編著) コミュニケーション研究法 ナカニシヤ出版(京都) 2011 9784779505461 3200
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 ウヴェ・フリック 新版『質的研究入門-人間の科学のための方法論』春秋社
ノーマン・K・デンジン他 『質的研究ハンドブック』(第2巻・第3巻)北大路書房
桜井厚他 『ライフストーリー・インタビュー・質的研究入門』せりか書房
川喜田二郎 『発想法』 『続・発想法』中公新書
戈木グレイグヒル滋子編『質的研究法ゼミナール』(増補版)医学書院

メッセージ/Message
履修希望者は初回のオンデマンド型オンライン授業を必ず受講して、授業の内容や進め方を理解したうえで履修登録をしてください。
コーススケジュールは受講人数や進捗状況によって変更される場合があります。
その他/Others
授業日数の3分の2以上の出席がないと単位を付与しない。