講義内容詳細:朝鮮半島政治論/朝鮮半島の国際政治論Ⅱ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 朝鮮半島政治論/朝鮮半島の国際政治論Ⅱ
英文科目名/Course Title (English) Korean Politics/International Politics Surrounding Korean Peninsula Ⅱ
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 阪田 恭代
英文氏名/Instructor (English) SAKATA Yasuyo

講義概要/Course description
 この授業では、現代の朝鮮半島をめぐる国際政治、特に北朝鮮の核開発問題について考える。冷戦後の北朝鮮の核開発問題は、第一次核危機(1990年代)(金日成・金正日/クリントン政権時代)、第二次核危機(2000年代)(金正日/ブッシュ政権時代)、そして第三次核危機(2010年代)(金正恩/トランプ時代)を現在に至る。北朝鮮の核・ミサイル開発は進展し、深刻化している。ここでは、第二次核危機に焦点を当て、テキスト、船橋洋一『ザ・ペニンスラ・クエスチョン』の文献講読を通して、北朝鮮核問題の歴史と現在について考える。いうまでもなく、朝鮮半島・北東アジアの安全保障は日本の安全保障にも影響を及ぼす。この授業を通して、朝鮮半島、北東アジア、そして日本の安全保障について共に考えましょう。

テキスト
船橋洋一『ザ・ペニンスラ・クエスチョンー朝鮮半島第二次核危機』朝日新聞出版、2006年
・ハードカバー(2006年)(1冊)¥2500 
・文庫版(朝日文庫)(上&下巻(2冊) (2011年刊、2018年復刻)
(英訳板:The Peninsula Question: A Chronicle of the Second Korean Nuclear Crisis. Brookings Institution Press, 2007.
*授業では原書(邦語版)を利用します。
(*テキストについて:現在、出版社より入手困難な状況であるため、大学教科書注文サイトでは入手できない可能性があります。その場合は、別途対応策を検討します。詳細はCoursepowerを参照してください。)

<出版社情報>
・「2002年から翌年にかけての朝鮮半島核危機。日本、韓国、アメリカ、ロシア、中国はどのように動いて危機に立ち向かったか。小泉首相の衝撃的な北朝鮮訪問の舞台裏の真相は?超大物たちへの取材にもとづく現代史ノンフィクションの大作。朝日新聞の中国特派員、アメリカ総局長をつとめた国際ジャーナリストならではの迫真のドキュメントは、事実の重さに裏付けられた読み応え十分の読み物。」
・「小泉訪朝と六者協議の内幕。北朝鮮をめぐる、日・米・韓・中・ロの外交駆け引き、権謀術数…。北東アジアの危機の全貌が明らかに。緻密な取材によって、現代史の焦点を再現するノンフィクションの記念碑的大作。」
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022502414

目次
(日本)
第1章 小泉訪朝 第2章 小泉再訪朝
(米国)
第3章 ケリー訪朝
第4章 「枠組み合意」崩壊
(ロシア)
第5章 ロシュコフ訪朝
(韓国)
第6章 林東源訪朝
第7章 バランサー
(中国)
第8章 銭其*しん)訪朝
第9章 中国台頭
(六者協議)
第10章 六者協議始動
第11章 六者協議漂流
(北朝鮮)
第12章 金正日南巡
終章
あとがき
達成目標/Course objectives
・現代の朝鮮半島の国際政治の歴史と現在、北朝鮮の核開発問題について基本的な知識と視点を備える。
・現代の朝鮮半島の国際政治をめぐる時事問題・ニュースについて批判的かつ客観的にみる眼を養う。
・課題を通して、文献をまとめ、リサーチを行い、口頭で発表し、文章をまとめる能力を向上する。
・多角的な視点から議論する力を身につける。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエン1(オンライン(オンデマンド)
 Coursepowerにアクセスし、
・シラバスの説明
・テキストの確認
・資料・動画を見て、リアペを提出。



事前学習/Preparation ・シラバスのチェック 
・テキストの確認
・資料・動画のチェック
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
2
授業計画/Class オリエン2(対面)
・プレゼン担当・日程の決定
・プレゼン・レジュメ作成の方法の説明
講義(解説)(イントロ)
・朝鮮半島問題の現在(時事情勢)
・意見交換ー>リアペの提出
事前学習/Preparation ・テキストの確認
・講義資料の確認
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
3
授業計画/Class (対面)
・講義(解説)1. 朝鮮半島問題の構図:分断、戦争、休戦 (朝鮮戦争と現在)
・テキスト教材の確認
事前学習/Preparation
講義資料のチェック
事後学習/Reviewing 振り返りとリアペの提出
4
授業計画/Class (対面)
・講義(解説)2 北朝鮮の核開発問題〜歴史と背景
・テキスト教材の確認
事前学習/Preparation ・講義資料のチェック
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
5
授業計画/Class (オンライン・リアルタイム)
講義(解説)3 北朝鮮の核開発問題〜現況と今後
事前学習/Preparation ・授業資料のチェック
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
6
授業計画/Class (オンライン・リアルタイム)
講義(解説) 4  北朝鮮問題と日本
事前学習/Preparation ・授業資料のチェック
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
7
授業計画/Class (対面)
<講読> プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、1−2章)(日本・日朝関係)
事前学習/Preparation ・テキストを読む
・プレゼンの準備、リサーチ
事後学習/Reviewing 振り返りとリアペの提出
8
授業計画/Class (対面)
<講読>プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、3-4章)(米国・米朝関係)
事前学習/Preparation ・テキストを読む
・プレゼンの準備、リサーチ
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
9
授業計画/Class (対面)
<講読>プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、5章)(ロシア・露朝関係)
(テキスト、12章)(北朝鮮)

事前学習/Preparation ・テキストを読む
・プレゼンの準備、リサーチ
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
10
授業計画/Class (対面)
<講読>プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、6-7章(韓国・南北関係)
事前学習/Preparation ・テキストを読む
・プレゼンの準備、リサーチ
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
11
授業計画/Class (対面)
<講読>プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、8-9章(中国・中朝関係)
事前学習/Preparation ・テキストを読む
・プレゼンの準備、リサーチ
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
12
授業計画/Class (対面)
<講読>プレゼン・ディスカッション 
(テキスト、10-11章、終章(六者協議)
事前学習/Preparation ・テキストを読む
・プレゼンの準備、リサーチ
事後学習/Reviewing ・振り返りとリアペの提出
13
授業計画/Class (オンライン・リアルタイム)
期末課題(1)
・課題の説明
・ファイルのチェック
事前学習/Preparation ・期末課題の作成(ファイル)
事後学習/Reviewing ・期末課題の作成(続き)
14
授業計画/Class (オンライン・リアルタイム)
期末課題(2)
・期末課題(仮)のクラスシェア&チェック
事前学習/Preparation 期末課題(仮)の作成
事後学習/Reviewing ・期末課題の作成(続き)
15
授業計画/Class (オンライン・リアルタイム)
期末課題(3)
・期末課題(仮)のクラスシェア&チェック
・期末課題(最終)の提出へ(授業の後)
事前学習/Preparation 期末課題(仮)の作成
事後学習/Reviewing 期末課題(仮)の作成(続き)
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes1、授業の形態
 ・授業は「対面授業」(ハイブリッド・ブレンド型)で実施します。対面の回とオンライン(リアルタイム)で実施する回については、以下、「授業計画」(上記)を参照してください(計画は予定です)。詳細は授業で説明します履修者とも相談の上、調整していきます。Coursepowerも参照してください。
 ・初回は「オンライン(オンデマンド型」で実施し、Coursepowerに動画と資料を掲載します。質問などがある場合、Coursepower「質問」へ投稿してください。
 ・新型コロナ状況に鑑み、対面授業をオンラインへ切り替えることもあります。
 
2、授業の進め方
 ・授業は講義(解説)と文献講読の形式で進めていきます。
 <講義>
  ・文献を読み解くために、朝鮮半島の国際政治と北朝鮮核問題についての基礎知識を提供します。
  ・北朝鮮核問題をめぐる関係概念、歴史、現状について解説を行います。
  ・各章についての問い(Reading Questions)も提供します。
 <文献講読>(プレゼン&ディスカッション)
  ・テキストで分担を決め、学生によるプレゼンとクラス・ディスカッションを行います。
  ・教員によるフィードバックも行います。
  ・学生は事後のリフレクションとしてリアペを提出します。
 <期末課題>
  ・まとめの課題として、プレゼンを踏まえて、レポート(論文)を執筆します。
  ・課題の作成は、レポート(仮)をクラスシェアしながら、段階的に進めていきます。
  
3、教材・資料
 ・授業資料はCoursepowerで共有します。Google Drive(共有フォルダ)も随時、利用します。
 ・テキストは、出版事情により入手困難な場合、授業にて対応を検討します。詳細はCoursepowerを参照してください。
  大学図書館では指定図書として閲覧できるようにします。
  
 ・参考文献は、テキストを読むために利用してください。授業でもさらに補足します。
 
4、リアぺ、課題の作成・提出
 ・リアぺ、課題の作成・提出はCoursepowerを利用します。 Google Drive フォルダも適宜、利用します。

*詳細は授業にて説明します。Coursepowerも参照してください。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% ・振り返りとして、講義やディスカッションについてリアクション・ペーパーを、授業の後(期限内)にCOURSEPOWERへ提出。



2 その他 Others 20% 授業課題として、テキストの担当セクションを対象にプレゼン(1回)を行う。レジュメを作成し、提出する。

3 レポート Report 30% 学期末にレポート(1回)を提出する。テキストとプレゼンを踏まえて論文を執筆する。
教科書/Textbooks
 著者名
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タイトル
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出版社
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出版年
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ISBN価格
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1 船橋洋一 ザ・ペニンスラ・クエスチョンー朝鮮半島第二次核危機 朝日新聞出版 2006 9784022502414 ¥2400 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022502414
2 船橋洋一 ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮核半島の命運〈上〉 朝日文庫 2018 9784022619389 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022619389
3 船橋洋一 ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮核半島の命運〈下〉 朝日文庫 2018 9784022619396 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784022619396
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
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1 田中恒夫 図説 朝鮮戦争 河出書房新社 2011 9784309761626 ¥1800
2 平岩俊司 北朝鮮はいま、何を考えているのか NHK出版新書 2017 9784140885376 ¥820 KINDLE版あり
3 礒崎敦仁・澤田克己 新版 北朝鮮入門 東洋経済新報社 2017 9784492212295 ¥2400 KINDLE版あり
4 ドン・オーバードーファー、ロバート・カーリン(菱木一美訳) 二つのコリア 国際政治の中の朝鮮半島(第3版) 共同通信 2015 9784764106826 KINDLE有
5 Funabashi Yoichi The Peninsula Question: A Chronicle of the Second Korean Nuclear Crisis Brookings Institution Press 2007 9780815730101 テキストの英訳板
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9780815730101
6 坂井隆 平岩俊司 独裁国家・北朝鮮の実像―核・ミサイル・金正恩体制 朝日新聞出版 2017 9784022514400
7 古川勝久 北朝鮮 核の資金源―「国連捜査」秘録 新潮社 2017 9784103514114
メッセージ/Message
・授業計画は予定です。詳細については受講者と相談します。
・初回授業(オンライン・オンデマンド)については COURSEPOWER「第1回授業」の指示に従ってください。リアペの提出も求めますが、未提出の場合、欠席としてカウントされます。教員への連絡は Coursepowerの「質問」へ送ってください。
・授業連絡等はCourse Powerでも行います。COURSEPOWERのお知らせは大学メールに送信されます。メール通知を定期的にチェックしてください。授業を受講するうえでの条件(教員との約束)として理解してください。
・対面授業にもPCないしはタブレットを持参してください。Coursepowerなどを通して資料シェアをします。
その他/Others
*【重要】出席基準(参加基準):原則6回の欠席でFとします。やむを得ない理由による欠席の場合、速やかに教員に連絡・相談し、教員に欠席事由と証明書を提出してください。学期末にまとめて報告しても認めない場合があります。教員から連絡する場合もあるので、メールチェックを怠らないようにしてください。欠席届のフォーマット(記入事項)はCOURSEPOWERに掲示します。そちらを参照して欠席届を作成してください。