講義内容詳細:演習ⅠA

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 演習ⅠA
英文科目名/Course Title (English) Seminar IA
学期/Semester 前期 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 武田 興欣
英文氏名/Instructor (English) TAKEDA Okiyoshi

講義概要/Course description
現代アメリカ合衆国の政治と社会(英文名:Contemporary American Politics and Society)

このゼミでは一冊の教科書を輪読するという形式は取りません。毎年何をするかは、その年の受講生と相談しあって決めますが、広い意味でアメリカ合衆国(以下アメリカ)を対象とし、学問的なテーマの範囲のトピックを選びます。
達成目標/Course objectives
このゼミは、アメリカの政治・社会問題について、狭い意味の政治学に捉われず学際的な視点から理解を深めることが主な目的です。アメリカという国を必ずしも好きである必要はありません。アメリカについて何か調べてみたいテーマがあれば、日米比較などを通じて日本に住む私たちの身近な問題を考えたい人も歓迎します。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
その他の履修要件は特にありません(政治学方法論I・IIなど、担当者の授業を履修している必要はありません)。過去のゼミ生には、長期の海外経験がある人も、純日本育ち(アメリカの大学院に7年間留学した担当者の私もかつてはそうでした)もいました。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション、春休みの宿題(みんなで読む文献)の紹介
2
授業計画/Class (以下昨年度実績) 渡辺靖編『現代アメリカ—日米比較のなかで読む』新曜社、2014年、より「I部 政治」。
3
授業計画/Class ゼミ生発表① 「第4章 二極化する社会と大統領選」久保文明・金成隆一『アメリカ大統領選』岩波新書、2020年。
4
授業計画/Class ゼミ生発表② デイヴィット・ラバリー著(倉石一郎, 小林美文訳)『教育依存社会アメリカ—学校改革の大義と現実』岩波書店、2018年、より、30-45, 191-205頁。
5
授業計画/Class ゼミ生発表③ 「第4章 ファーストフード帝国への挑戦」鈴木透『食の実験場アメリカ—ファーストフード帝国のゆくえ』中公新書、2019年。
6
授業計画/Class ゼミ生発表④ 前嶋和弘「第1章 危機に瀕するアメリカのメディア」前嶋和弘・山脇岳志・津山恵子『現代アメリカ政治とメディア』東洋経済新報社、2019年。
7
授業計画/Class ゼミ生発表⑤ 「第2章 政治—広報とジャーナリズムの駆け引き」渡辺将人『メディアが動かすアメリカ—民主主義とジャーナリズム』、ちくま新書、2020年、より、70-116頁。
8
授業計画/Class ゼミ生発表⑥ 「第1章 ブッシュのキリスト教と宗教右派」栗林輝夫『キリスト教帝国アメリカ—ブッシュの神学とネオコン、宗教右派』キリスト教出版社、2005年。
9
授業計画/Class ゼミ生発表⑦ 「第4章 切り売りされる公共サービス」堤未果『(株)貧困大国アメリカ』岩波書店、2013年。
10
授業計画/Class ゼミ生発表⑧ 「第1章 アフリカの自由民からアメリカの奴隷へ」「第2章 奴隷としての生活」ジェームス・M・バーダマン著 (森本豊富訳)『アメリカ黒人史—奴隷制からBLMまで』ちくま新書、2020年。
11
授業計画/Class ゼミ生発表⑧続き 「第3章 南北戦争と再建―1861〜1877」「第4章『ジム・クロウ』とその時代―1877〜1940」前掲、バーダマン、『アメリカ黒人史』。
12
授業計画/Class ゼミ生発表⑧続き 「第5章 第二の「大移動」から公民権運動まで―1940〜1968」「第6章 公民権運動後からオバマ政権まで―1968〜2017」「第7章 アメリカ黒人の現在と未来」前掲、バーダマン、『アメリカ黒人史』。
13
授業計画/Class アメリカで行きたい場所についての発表①
Los Angeles
Florida州
New York City
14
授業計画/Class アメリカで行きたい場所についての発表②
Houston
Chicago
Portland, Oregon
15
授業計画/Class アメリカで行きたい場所についての発表③
Las Vegas
New Orleans
 
事前学習/Preparation ・その週に読む文献が決まっている時は、それを読んで、疑問点、ディスカッションしたい点などを準備してくること。
・発表が当たっている週は、発表の準備を(信頼できる英語資料をできるだけインターネットなどで探すなどして)整えてくること。
・ビデオを見る週は、そのテーマについて、信頼できる英語資料をできるだけインターネットなどで探すなどして理解を深めておくこと。
事後学習/Reviewing ・授業で行ったディスカッションを振り返り、その週のテーマについて理解を深めること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notesこの授業は第1週から対面授業(通常型)によって行う(第1週目も他の授業のようにオンデマンド方式にはしない)。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 以下がこのゼミに入る要件です。成績評価にあたっては、ディスカッションへの参加は特に重視します。
・正当な理由や連絡なく欠席・遅刻・早退せず、2年間ゼミを続けられること。
・毎週の文献(日本語の週は約50頁、英語の週は約10頁)を読んできて、「正解のない」社会問題に対して自分の考えを積極的に発言する一方、他のゼミ生の意見に耳を傾けられること。
・現代アメリカを対象とする以上、時事ニュースに注意を向け、インターネットで英語を読んでリサーチすることが苦にならない(あるいは、苦にならないようになる努力をしたい)こと。
・パソコンメールを最低一日おきに開いてゼミのメーリングリストをチェックできること。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
・発表やディスカッションへのコメント、助言は、授業中、受講生の発言を邪魔しない程度に適宜入れます。
教科書/Textbooks
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1 受講生の問題関心に沿って決めます。初回には、1月のミーティングでの指示に従い、明石紀雄監修『現代アメリカ社会を知るための63章[2020年代]』明石書店、2021年)の中から自分の興味深いテーマについて各自が紹介しあいます。
参考書/Reference books
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1 2年生の1月に行う会合で、詳しい日本語参考文献リストを配布するので、参考にして下さい。
メッセージ/Message
連絡なくゼミを欠席したり、ゼミに来なくなってしまったゼミ生には厳しい措置を取ります。
キーワード/Keywords
アメリカ         政治     社会