講義内容詳細:文化研究概論Ⅰ/比較文化概論Ⅰ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 文化研究概論Ⅰ/比較文化概論Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Introduction to the Study of Culture Ⅰ/Introduction to Comparative Cultures Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 渡邊 千秋
英文氏名/Instructor (English) WATANABE Chiaki

講義概要/Course description
「文化とはなにか?」という問いは、結論を見つけることが困難なアポリアです。いわゆる「理系」でも「文系」でも、様々な研究分野から文化は語られています。なにを対象としてどのような方法を用いて分析・考察するのかを考える時点で、常に自分自身のもつ文化的背景を考慮しつつ、時代性や地域性といったさまざまな変数をもちい、将来の着地点をも射程に入れていかねばならない、たいへん意味深い問いでもあります。
この授業では、意味体系のなかにみられる文化的事象を斬る上で、どのような比較分析の視野・射程をもつことができるのかを、履修者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。担当者は、国民国家ごとに分類されがちな文化の分析方法をふまえつつ、その他の変数もとりいれた分析視野について講義いします。歴史社会学の成果としての文化史研究の方法論を皆さんに提示するとともに、視覚・映像資料を援用しながら、文化的事象に対して意味がどのように付与され、その文化的事象が表象され、使用され、消費されていくかについて、地域性・時代性・政治性等を考慮しつつ解説を行います。
達成目標/Course objectives
担当者による講義のテーマを発展させ、授業の履修者が文化的事象を分析するための自分なりの視野を獲得することを目的とします。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
既存知を鵜吞みにしない姿勢で授業に臨んでいただきたいと思います。
周囲の受講者の皆さんと協力して作業をしていただけるよう、お願いします。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス【オンライン・オンデマンド形式】
事前学習/Preparation コースパワー使用の準備を行う。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
2
授業計画/Class 皆さんにとって、文化とはなにか、を考える。
事前学習/Preparation 文化といわれて脳裏に浮かぶものを明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 提出した課題の内容を振り返る。
3
授業計画/Class 文化とはなにか。
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
4
授業計画/Class 文化を比較するとはどういうことか。
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
5
授業計画/Class 国民国家と文化的国境を考える。
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
6
授業計画/Class カルチュラル・スタディーズとは何か①
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
7
授業計画/Class カルチュラル・スタディーズとは何か②
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
8
授業計画/Class 中間地点でのフィードバック、グループ報告にむけた皆さんの思考の整理。
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
9
授業計画/Class 「サブカルチャー」とは?
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
10
授業計画/Class グループによる報告①
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
11
授業計画/Class グループによる報告②
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
12
授業計画/Class 誰が文化的アイデンティティを必要とするのか①
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
13
授業計画/Class 誰が文化的アイデンティティを必要とするのか②
事前学習/Preparation 事前配布資料を通読する。
事後学習/Reviewing 授業内容を復習する。
14
授業計画/Class 期末課題レポートの提出。
事前学習/Preparation 課題にあわせてレポートをまとめる。
事後学習/Reviewing 全体総括にむけて、自分の学びを整理する。
15
授業計画/Class 授業全体の総括、提出レポートに関するフィードバック
事前学習/Preparation 自分が提出したレポートの論点を再整理する。
事後学習/Reviewing フィードバックを活かし、授業全体を復習する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes初回ガイダンスを除き、対面授業を実施します。
担当者による講義のほか、5名程度のグループにわかれたグループワーク・短い報告をしていただく機会があります。
また、LMSとしては、情報メディアセンター管轄のCoursePower を使用します。
担当者への質問がある場合は、授業時間を利用していただくのはもちろんですが、CoursePowerの質問機能、もしくは担当者へのe-mailを用いていただくとよいと思います。なお、担当者から回答を受け取るまでには時間の余裕を見てください。
担当者はCoursePowerを通じて授業用のハンドアウトを配布します。なお、各授業用の資料配布期間は、次回授業の前までです。
詳細は、第1回の授業説明またレジュメを参考にしてください。
初回ガイダンスはオンデマンド配信予定です。Course Power上の指示に従ってください。
なお、授業内容・形式は登録者数によって変更になる可能性があります。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 70% Course Powerの利用、授業関連のリアクション・ペーパーや、映像資料の視聴・課題文提出などを通じて、日常の授業への参加度合いを測ります。
2 レポート Report 30% 学期末に授業内容に関連したレポートの提出を求めます。詳細は授業にて説明します。
教科書/Textbooks
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1 使用しません。適宜プリント等を配布、また参考文献表を示し、皆さんの自主的な使用に付します。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
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ISBN価格
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1 P.バーク 歴史学と社会理論(2ed) 慶応義塾大学出版会 2009 9784766416343 6380
2 P.バーク 文化史とは何か(増補改訂版) 法政大学出版局 2019 9784588350092 3190
3 その他、必要に応じて参考文献を提示します
メッセージ/Message
[1]授業内で求められるリアクションペーパーなど、課題を期日を守って提出していただくことが重要です。
[2]必ず第1回目のガイダンス内容を確認したうえで、履修決定を行ってください。
[3]皆さんから出る質問は、クラスの皆さんと共有させてもらうことがあります。
[4]履修者の皆さんの状況をみながら、授業であつかうテーマ・講義の順番に多少の変更を加えることがあります。
[5]初回ガイダンス授業へのリンクはCoursePower上で配布します。
その他/Others
状況により今後授業内容に修正をかけることがあります。LMSを通じた担当者からの連絡に常に気を配っていただくようお願いします。
キーワード/Keywords
文化     アイデンティティ     地域     近代化