講義内容詳細:メディア文化概論/メディア文化概論(再)[オンライン][月曜開講・時限不定]

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) メディア文化概論/メディア文化概論(再)[オンライン][月曜開講・時限不定]
英文科目名/Course Title (English) Basics of Media Culture
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 宮澤 淳一
英文氏名/Instructor (English) MIYAZAWA Junichi

講義概要/Course description
※重要:(1)初回授業が近づきましたら,CoursePowerのこの授業ワクを訪れて,そこに示してあるメールアドレスかに向けて,指示に従い,自己紹介メールを必ずお送りください。授業参加の段取りをご案内します。
(2)この講義はオンライン授業(オンデマンド方式)です。対面授業とオンライン授業にはそれぞれに長所と短所がありますが,21世紀の社会変容に対応できるように,リアルとヴァーチャルの絶対的な区別や優劣を超えた学習能力や社会性の養成を目指しています。260名を超える大人数クラスであり、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮した対応ですので,皆さんのご理解とご協力を願います。
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 この「メディア文化概論」は,総合文化政策学部の「基礎科目」の1つとして位置づけられています。総合文化政策学部1年生全員の必修授業です。
 この授業の題名に含まれる「メディア文化」というのは,成熟した言葉ではなく,便宜的な造語です。「メディアの文化」なのか「メディアと文化」なのか「メディアという文化」なのか,判然としません。
 ひとつ確実に言えるのは、皆さんの親しむ「文化」は「メディア」の介在なしには成立し得ないということです。そこで,「メディア」と「文化」について,あれこれ学ぶのが、この授業です。
 「文化」については,その成果であるところのアートやエンタテインメントを,総合文化政策学部の学生はもっと広く深く知っておく必要があります。高校生のときにいちばん大切だと思っていた「文化」を,これからも愛し続けることができるでしょうか? それでもいいのですが、未知の文化体験によって,「もっとすごいものがあったわ~」という発見をして,人生が変わるかもしれません。そういう期待をこめて,この授業では,「Qレポート」(例年の「メディア体験レポート」のオンライン版)等,多くの課題を出します。ぜひ積極的に応じて,大学生活に弾みをつけてください。
 なお,課題のひとつ「マイベスト」とは,自分が好きな(大切な)文化的・芸術的産物3~7点をA4判用紙1枚で紹介し,コメントするものです。
達成目標/Course objectives
 未知の文化・芸術を大量に体験しつつ,「文化」「メディア」「メディア文化」をめぐる基本的な知識と発想を身につける
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
(1) 本学で用意されている学習支援サイトCoursePowerの利用に慣れてください。
(2) 大学図書館の主催する各種説明会に申し込み,参加してください。特にデータベースの利用法を知っておくように――。
(3) 例年はコンサートや展覧会や映画館などに行くためのお小遣いは確保してもらっていますが、今回は,過去の2年度に続き,オンラインでの映像鑑賞をして、Qレポート (Quarantine Report)を多数書いてもらいます。主要な動画配信サイトを1つ、自由に利用できるようにしておきましょう。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class  全回がオンライン授業(オンデマンド型)です。第1回 ガイダンス(大学での「学び方」全般と,この講義について)
2
授業計画/Class  第2回 文化とは何か(文化のさまざまな定義)
3
授業計画/Class  第3回 メディアとは何か(メディア研究とコミュニケーション研究はどう違う?)
4
授業計画/Class  第4回 メッセージとは何か(マクルーハンについて)
5
授業計画/Class  第5回  文化研究とは何か(「カルチュラル・スタディーズ」と限界芸術論) / 「マイベスト」提出
6
授業計画/Class  第6回 メディア文化の現場から1(社会で活躍するゲスト・スピーカーとの対話)
7
授業計画/Class  第7回 映像メディアと文化(映画・テレビとは何か,消費される記号とは何か)/ 中間レポートの指示
8
授業計画/Class  第8回 「マイベスト展」(バーチャル教室での内覧動画による)
9
授業計画/Class  第9回 パーソナル・コミュニケーションのメディア(郵便から電子メールへ,電話から携帯電話・スマートフォンへ) /(中間レポートの提出)
10
授業計画/Class  第10回  現代のメディアと文化をめぐる諸問題
11
授業計画/Class  第11回 メディア文化の現場から2(社会で活躍するゲスト・スピーカーとの対話)
12
授業計画/Class  第12回 ネットワーキングと文化(インターネット,ソーシャルメディア,検索文化と結合知,SNS,ビッグデータ,忘れられる権利,IoT,人工知能[AI],仮想通貨とブロックチェーン,メタバース,ソサエティ5.0‥‥)
13
授業計画/Class  第13回 パフォーマンスとメディア(複製芸術と人工知能,音楽・映像文化,スポーツ,ミュージアムとアーカイヴィング,メディアアート,オタク文化など)
14
授業計画/Class  第14回 災害とメディア(メディア・リテラシーと3.11以降の想像力)
15
授業計画/Class  第15回 レビュー,フィードバック,レポートの最終指示
 
事前学習/Preparation 毎回の授業にあわせて,CoursePowerに事前に読んでおくべき資料をアップロードしますので,通読し,また問いが付されている場合はそれに答えておいてください。
事後学習/Reviewing 毎回の授業で話題とした論点にあわせて,読んでおくもの、観ておくもの,聴いておくものなどを指定するので,応じてください。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class オンライン授業 / Online
実施形態/Class Method オンデマンド型 / on-demand
補足事項/Supplementary notesオンライン(オンデマンド)で行います。毎週月曜日の18時に動画をアップロードする予定です。冒頭にも記載したとおり,初回授業が近づきましたら,CoursePowerのこの授業ワクを訪れて,そこに示してあるメールアドレスかに向けて,指示に従い,自己紹介メールを必ずお送りください。受講の段取りをご案内します。なお,パソコン・タブレット端末・あるいはスマートフォンで大学所定のWebexが使えるようにしてください(最低2種類のデバイスで使えるようにしておくと安心です)。また個別のミニレポート提出にLINEを用いますので,アカウントのない人はこの際取得しておいてください。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100%  学期末レポートを100点満点で採点し,未提出または不満足な課題のある者は,この点数から減じていく。減点の目安は,-20点(中間レポートの最大値),-10点(「マイベスト」の最大値),-24点(「Qレポート」の最大値)。特に優れたレポートを提出した者,授業運営において優れた提案をした者には,ボーナス点を与える(マークアップ)。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 吉見俊哉 『現代文化論――新しい人文知とは何か』 有斐閣 2018年 9784641220768 2,000円
2 宮澤淳一 『マクルーハンの光景――メディア論がみえる』 みすず書房 2008年 9784622083283 1,600円
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
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1 吉見俊哉 『メディア文化論――メディアを学ぶ人のための15話〔改訂版〕』 有斐閣 2012年 その他,図書,オンラインで取得できる文献等,随時紹介します。
2 宮澤淳一 「音楽とパフォーマンス」,白石美雪編『音楽論』所収,第5章,157-190頁 武蔵野美術大学出版局 2016年
メッセージ/Message
(1)提出物は,紙で提出する場合は,すべてペン書きにして,鉛筆書き(シャープペンシル書きを含む)は無効とします。ペン書きのものをいわゆる「写メ」で送ってもらうこともあります。(2)所定の日時までに動画を観て、各回の問いへのレスポンスを完了した者を出席と認定します。
その他/Others
 総合文化政策学部1年次で「いちばん忙しい授業」かもしれませんが,これが「いちばん充実した授業」になるかどうかは,皆さん次第です。皆さんの積極性に期待しています。
キーワード/Keywords
メディア     文化     文明     教養     メディア文化     メディア論     メッセージ     マッサージ     コミュニケーション     テクノロジー     メディア・リテラシー     マクルーハン     拡張     吉見俊哉     プロジェクト     カルチュラル・スタディーズ     ハイカルチャー     サブカルチャー     ポップカルチャー     オタク     オタク文化     インターネット     SNS     携帯電話     テレビ     ラジオ     映画     ヴァーチャル空間     ヴァーチャル・リアリティ(VR)     メタバース     ソサエティ5.0     複製芸術     セクシュアリティ     LGBT     観光     災害     戦争     グローバリズム     グローバリゼーション     グローバル・ヴィレッジ     地球村     ミュージアム     ミュージッキング     パフォーマンス     パフォーマンス研究     パフォーマティヴ     パフォーマティブ     コンスタティヴ     コンスタティブ     人工知能(AI)     人文学     ヒューマニティーズ     人文知     社会科学     社会学     研究     勉強     学び     意識高い系