講義概要/Course description
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多様な文化や宗教、価値観の共生をいかに実現していくのかという問いが、国際社会の共通課題としていっそう重要性を増しています。他方で、テロへの懸念や反移民感情と結びついたポピュリスト政党の躍進など、多文化に否定的な動きも見られます。まさに現在、多文化をめぐる国際情勢は激動の時代を迎えていると言えます。そして、“多文化”化の進む日本社会も決して例外ではなく、種々の課題に直面しています。
本ゼミでは、越境移動、マルチカルチュラリズム(multiculturalism)、インターカルチュラリズム(interculturalism)等をめぐる理論と実践に着目し、国内外のさまざまな具体事例を通じて、文化多様性のダイナミズムや共生の現状と課題、可能性を考察します。同時に、関連領域における文化芸術からの問題提起にも注目し、主に現代アートに焦点を当てながら、その社会的、政治的な意義について考えます。 ゼミの進め方:主として、担当者の発表+全員での討論、という形で行います。 前期は基礎的な文献や映像を用いて、課題別に分担して発表 後期は各自の関心テーマに基づく研究発表・年度末にレポートを提出
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達成目標/Course objectives
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国際政治学、社会学、文化研究等の理論を学び、学際的な観点から問題を捉え、自身の問題意識に引きつけながら議論を展開する能力を身につける。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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ディスカッションへの主体的な参加を求めます。 他者の異なる意見に真摯に耳を傾けながら、自身の意見をしっかりと述べる姿勢をもって授業に出席してください。 9月初旬に夏合宿を行う可能性があります(新型コロナウィルス禍の状況により中止もありえます)。
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授業計画/Lecture plan
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授業計画/Class |
レポートの書き方(アカデミック・マナー) |
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事前学習/Preparation |
初回:本演習の志望動機を思い起こし、自身の研究関心や問題意識を整理する 第2回〜第13回:文献を読み、報告・討論の準備をする 第14回:文献を読む 第15回:これまでの復習と論点の整理 |
事後学習/Reviewing |
初回:文化演習の内容、進め方、参考文献等の確認 第2回〜第14回:要点の復習、課題の学習 第15回:期末レポートの作成 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notesオンラインと対面をほぼ半分ずつ行います。 担当となる報告者の発表をもとに全員で討論します。報告は全員が順番で行います。活発な議論を期待します。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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レポート Report
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60%
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平常点 In-class Points
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40%
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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対面形式でのチュートリアル、あるいはメールを通じて個別に行います。
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参考書/Reference books
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | 価格 Price | |
1 |
山本浩貴
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現代美術史:欧米、日本、トランスナショナル
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中央公論新社
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2019年
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1056円
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