講義内容詳細:ミュージアム展示論

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) ミュージアム展示論
英文科目名/Course Title (English) Museum Exhibition
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 近藤 健一
英文氏名/Instructor (English) KONDO Kenichi

講義概要/Course description
美術館・博物館の展⽰における理論と実践を講義する。とりわけ近現代美術館に焦点をあて、展⽰の⽬的や意義、作り⽅、展⽰と保存を両⽴するための⼿法を伝える。テーマと世界観を明確にし、さまざまな条件のもとに実現される展⽰の⼿法は、実社会のなかでも応⽤可能な普遍性を備えている。展⽰の概念と実践を、教育的側⾯からだけでなく、⽇々の⽣活や活動にも応⽤するという観点で幅広く考察する。
達成目標/Course objectives
①美術館・博物館の展⽰の基本的な概念と意義を習得する。
②安全な展⽰、効果的な展⽰を実現するための設備や⼿法を知る。
③展⽰が実現されるまでのプロセスを学ぶ。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス:現代美術と美術館超⼊⾨【オンライン授業(オンデマンド型)】
事前学習/Preparation 美術館・博物館の活動の概略について、任意のいくつかの館のホームページ、パンフレット等を参考に理解しておくこと。

事後学習/Reviewing ガイダンスに即して、半期の⾃主学習計画を⽴てること。
2
授業計画/Class イントロダクション:美術館と博物館【対⾯授業】
事前学習/Preparation 美術館・博物館の活動の概略について、指定の館のホームページ、パンフレット等を参考に理解しておくこと。


事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
3
授業計画/Class 展示の歴史と意義1:調査とコミュニケーション
事前学習/Preparation 事前に指定する展覧会のホームページを見て、展覧会の概要を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
4
授業計画/Class 展示の見学1:現代美術展の見学
事前学習/Preparation 見学予定の展覧会についての配布資料やホームページを一読しておくこと。
事後学習/Reviewing 見学内容を復習すること。
5
授業計画/Class 展示の見学2:見学の振り返り
事前学習/Preparation 見学予定の展覧会についてのホームページを一読しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
6
授業計画/Class 展示の歴史と意義2: 展示の政治性と社会性、観客
事前学習/Preparation 今日の観客が、どのような展覧会に魅力を感じるか、考えておくこと。近年開催された展覧会の中で、自分が見た、もしくは見てみたいと思う展覧会を1つ探しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
7
授業計画/Class 展示の実際・実践1:展示環境、リスク管理
事前学習/Preparation 事前に指定する展覧会のホームページを見て、展覧会の概要を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
8
授業計画/Class 展示の見学3:オンラインによる展示の見学
事前学習/Preparation 見学予定の展覧会についてのホームページを一読しておくこと。
事後学習/Reviewing 見学内容を復習し、小エッセイを執筆して提出すること。
9
授業計画/Class 展示の見学4:見学の振り返り
事前学習/Preparation 見学予定の展覧会についてのホームページを一読しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
10
授業計画/Class 展示の実際・実践1:展示環境、リスク管理
事前学習/Preparation 事前に指定する展覧会のホームページを見て、展覧会の概要を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
11
授業計画/Class 展示の実際・実践2:展示の技術
事前学習/Preparation 事前に配布する資料を読んでおくこと。
事後学習/Reviewing 講義映像の再視聴とノートの読み返しにより、内容を復習すること。
12
授業計画/Class 展示の実際・実践3:展示の立案から実現まで 
事前学習/Preparation 展覧会のホームページやチラシから、「主催」「協力・協賛・後援」といった運営に関する情報を抜き出し、メモしておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
13
授業計画/Class 展示の実際・実践4:自宅でミニ展覧会を企画する
事前学習/Preparation 好きなアーティストを一人選んで、ホームページで作品について調べること。
事後学習/Reviewing ミニ展覧会の企画を構想すること。
14
授業計画/Class 展示の解説活動1:キャプション、解説
事前学習/Preparation 事前に指定する展覧会のホームページを見て、展覧会概要や作品解説について留意しておくこと。
事後学習/Reviewing ノートの読み返しにより、内容を復習すること。
15
授業計画/Class 展示の解説活動2:教育普及、鑑賞ツール、広報、オンライン、期末レポートの説明
事前学習/Preparation 展覧会の情報を伝える広報媒体について、気づいたものをメモしておくこと。
事後学習/Reviewing 実際に展覧会にでかけ、鑑賞ツールを利用したり、関連イベントに参加したりしてほしい。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes主に対面型で授業を行うが、一部でオンライン(オンデマンド方式)で行うこともある。
展覧会の見学は各自で行うこと。
授業の最後にコメント・ペーパーの提出を、また事後学習の成果として、⼩レポートの提出を何回か求める。これらは平常点としてカウントされる。
参考図書やホームページは授業のなかで適宜紹介する。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 50% 期末レポート
2 平常点 In-class Points 50% コメントペーパーや小レポートなど
メッセージ/Message
新型コロナウィルス感染症の状況や展⽰の⾒学の⽇程次第で、授業の順序が変わる可能性がある。
指定する⾒学場所までの交通費と美術館⼊場料は各⾃で⽤意すること。


その他/Others
東京、六本⽊にある現代美術館、森美術館のキュレーターが、美術館での実務経験を活かし、授業を⾏う。


キーワード/Keywords
実務経験