講義内容詳細:文化遺産論

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 文化遺産論
英文科目名/Course Title (English) Theory of Cultural Heritage
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小松 弥生
英文氏名/Instructor (English) KOMATSU Yayoi

講義概要/Course description
文化遺産の保護について、文化財保護法や歴史まちづくり法などの法律や世界遺産などの制度を紹介しながら学ぶ。事例を提示することにより、より良い法制度が考えられないか考察する。学んだことをもとに、学生自身が後世に守り伝えたい文化資産について保存や活用のアイディアを練る。
達成目標/Course objectives
文化遺産に親しみながら、その保存と活用のため自分に何ができるかを考えられるようになること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)での実施
・ガイダンス
・文化遺産保護制度の概観について(文化財保護法による保護の仕組、その他の法律、文化財保護行政など)
事前学習/Preparation 「文化遺産」そのものや「文化遺産の保護」について持っているイメージについてメモしておく。
事後学習/Reviewing 教科書の該当部分(第Ⅱ章)を参考に、学んだことを振り返り。
2
授業計画/Class 文化遺産保護の歴史について(法律のなかった明治時代よりも前、明治維新から第2次世界大戦までの法制度の展開、戦後の文化財保護法の制定とその後の制度の充実)
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅰ章)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 興味を持った事項について参考図書(授業の中で紹介します)を読む。
3
授業計画/Class 「建造物」の保護について
事例を示し、建造物の保存活用についてのアイディアを考える。
事前学習/Preparation 身の回りにある歴史的価値、文化的価値のある建造物に注目。
教科書の該当部分(第Ⅲ章第一節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 事例について自分の考えを小レポートにまとめる。
4
授業計画/Class 「美術工芸品」の保護について
事例を示し、美術工芸品の海外流出について知識構成型ジグソー法を用いて考えを深める。
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅲ章第二節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 事例について自分の考えを小レポートにまとめる。
5
授業計画/Class 「史跡」と「埋蔵文化財」の保護について
事例を示し、文化財保護と開発行為等他の公益との調整について考察する。
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅲ章第五、六節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 事例について自分の考えを小レポートにまとめる。
6
授業計画/Class 「無形文化財」の保護について
ゲスト講師を迎え、講話や実演をしていただく。
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅲ章第三節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing ゲスト講師の講話や実演についての感想を書く。
7
授業計画/Class 「民俗文化財」の保護について
事前学習/Preparation 民俗文化財に関する自分の体験をメモしておく。
事後学習/Reviewing 教科書の該当部分(第Ⅲ章第四節)を読む。
8
授業計画/Class 「伝統的建造物群」と「文化的景観」の保護について
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅲ章第七、八節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 文化財保護法に規定されていない文化財の種類創設についてのアイディアを小レポートにまとめる。
9
授業計画/Class 「文化財保存技術」の保護について

事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅲ章第九節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 文化財保存技術の保護の充実のための方策について自分の考えを小レポートにまとめる。
10
授業計画/Class 文化遺産保護施策の総合化とまちづくりについて
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅳ章第一~五節)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 教科書の該当部分(第Ⅳ章第六~八節)を読む。
11
授業計画/Class 文化遺産保護に関する国際協力について
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅴ章)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 最終レポートの準備
12
授業計画/Class 災害と文化遺産について
事前学習/Preparation 教科書の該当部分(第Ⅵ章)を読んでおく。
事後学習/Reviewing 最終レポートの準備
13
授業計画/Class 私が後世に残したい文化資産について(最終レポートの例の提示と相談)
事前学習/Preparation 最終レポートの準備をしておく。
事後学習/Reviewing 最終レポートの執筆
14
授業計画/Class 博物館について
事前学習/Preparation これまで博物館に行った経験から、博物館の課題をメモしておく。
教科書の該当部分(第Ⅶ章)を読んでおく。
最終レポートはこの回に提出。
事後学習/Reviewing 学んだことをもとに、これまでとは異なる視点で博物館を楽しむ。
15
授業計画/Class 最終レポートの発表
事前学習/Preparation 最終レポート発表の準備
事後学習/Reviewing 他の受講生の最終レポートを読み、感想を書く。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 60%
2 平常点 In-class Points 40%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
レポートに対してはコメントを返します。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
1 小松弥生 文化遺産の保存と活用 仕組と実際 クバプロ 2021年 9784878051661 定価3,500円+税
その他/Others
・これまで制度改正に関わった経験や実務で扱った事例について必要に応じて盛り込みます。
・6つ目の単元「無形文化財」の授業は、ゲスト講師をお願いする予定ですが、コロナ対策や講師の都合によって授業日の変更や他の単元でのでゲスト講師招聘に変更する可能性があります。
キーワード/Keywords
実務経験