講義内容詳細:建築デザイン論

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 建築デザイン論
英文科目名/Course Title (English) Architectural Design
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 團 紀彦
英文氏名/Instructor (English) DAN Norihiko

講義概要/Course description
都市を文章に喩えるとすれば建築は言葉に相当するものである。本講義ではこうした視点に立ちながら建築デザインの基礎を学び都市景観や街並み論にまで繋げる内容となる。東京は都市の不燃化という西洋とは全く異なった理由からモダニズム建築の占める割合が世界でも最も高い都市だといえる。その発生からわずか100年の歴史しか持たないモダニズム建築とは何か。街並みを作ることが「苦手?」とされるモダニズム建築、伝統的木造建築、西洋の古典主義建築などさまざまな要素が混在する東京の街並みは世界の諸都市と比べて様式的に混乱しており、必ずしも美しい都市景観を作り出しているとは言えない。東京と世界の諸都市を比較しながら日本の建築と都市の特殊性と将来の可能性を探る。世界最大の都市圏を形成する東京の中心部に位置する青山学院大学青山キャンパスの地の利を活かして青山周辺のフィールド調査も交えて建築デザインと都市の関係を読み取るための基礎を学ぶ。私自身(團紀彦)、青山周辺では表参道ヒューゴボスやHolonL/Rはじめとする6つの建築物と日本橋コレド室町や台北桃園国際空港第1ターミナルなどの建築設計を手掛けてきた建築家であり、建築デザインの実践的経験を踏まえて建築と都市、建築と環境、建築と街並み、建築と防疫などのこれからの建築と都市の在り方を議論していく。新型コロナウィルス感染拡大状況を踏まえて適宜オンライン授業を導入する。


達成目標/Course objectives
大学周辺のフィールド調査を適宜交えながら日常的な建築と都市の観察を通して建築デザインの基礎を学び、都市の諸問題を発見する能力を身につけて、これからの街の在り方を考える知識と洞察力を養う。また実際の建築物と都市デザインの現実的な視点から建築と都市創造のリアリティーを学ぶ。コロナ禍の中で都市における日常の変化からこれからの都市に求められる未来像を描く能力を培う。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンスⅠー建築と都市デザインの諸概念(on-line/on-demand配信)  
2
授業計画/Class 建築と都市デザインの諸概念/疾病と建築    原則対面授業。但し感染拡大情況に応じてオンライン リアルタイム型に切り替える可能性あり。

3
授業計画/Class フィールド調査①ー青山キャンパス/モダニズムとクラシシズム
4
授業計画/Class 青山三角地帯-街路と街区/パリと東京
5
授業計画/Class 青山三角地帯ー街区と街並み/日本の街並みはなぜこうなったのか。
6
授業計画/Class フィールド調査②ー青山三角地帯 
7
授業計画/Class 青山三角地帯ー官民公私 
8
授業計画/Class フィールド調査③ー代官山ヒルサイドテラスとコレド室町
9
授業計画/Class 建築と地形 
10
授業計画/Class 駅という名の建築
11
授業計画/Class フィールド調査④渋谷駅の考察
12
授業計画/Class 試験
13
授業計画/Class モダ二ズムとクラシシズム/建築の文法と都市
14
授業計画/Class 世界の都市と日本の都市 
15
授業計画/Class 総括 
 
事前学習/Preparation 事前に配布する文献資料または動画がある場合には目を通しておくこと。
事後学習/Reviewing 授業の感想をshort essay(200~300字程度)として2~3回に1度翌日24時までに提出を求める場合あり。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notesハイブリッド型ブレンド形式(対面又はオンライン リアルアイム)
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 25% 授業受講率 25%
2 レポート Report 50% レポート内容評価 50%
3 試験 Exam 25% 中間試験評価 25%
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
Comments
1 團 紀彦 都市を看る 財団法人忠泰建築文化芸術基金会 2019年 無料配布
メッセージ/Message
フィールド調査は個別に授業時間内(指定した場合)又は各自時間を見つけて行う。ただしコロナ感染拡大状況を見て危険と判断される時期にはGoogleストリートヴュー等を用いて対応する。
その他/Others
青山周辺では6ヶ所の建築設計を行なった実践経験を踏まえて建築と都市の関係性を講義及びフィールド調査指導に活かす。
キーワード/Keywords
実務経験