講義内容詳細:専門演習Ⅰ/専門演習

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 専門演習Ⅰ/専門演習
英文科目名/Course Title (English) Seminar (Advanced) Ⅰ/Seminar (Advanced)
学期/Semester 前期/通年 単位/Credits 2/4
教員名/Instructor (Japanese) 山本 美紀
英文氏名/Instructor (English) YAMAMOTO Miki

講義概要/Course description
「社会の様々な事象や課題を、芸術文化と教育の視点から問い直し、研究する基礎を培う」これは、逆に言えば、「音楽をはじめとした様々な文化活動や教育活動について、社会的背景や課題と関連づけて研究考察する基礎を培う」とも言い換えられます。文化や教育は、経済活動や政治といったものの後ろに隠れがちですが、実際には大きな影響力を持っています。
 専門演習Ⅰでは、前期は、社会における様々な課題(移民・共生・宗教・ジェンダー・グローバル化etc...)について、文化的・教育的視点から受け止める、あるいは、特徴ある芸術文化活動や教育活動をその時の社会が抱えていた課題やニーズから見なおします。そのために、新聞等の記事・図書や論文を基に学生が発表し、討議を通して課題を精査・共有します。
 研究の進め⽅と論⽂作成の⽅法は、専門Ⅰ・Ⅱを通して学びます。
 なお、基礎的な知識は必要ですので、現代的・歴史的な内容について、信頼できる情報に触れる努力をしてください。
達成目標/Course objectives
音楽をはじめとした芸術文化活動や教育活動と社会との関係性について、関連分野の基礎的な理解を深め、併せて研究の進め⽅(問題・⽬的の設定、仮説の⽣成と検証、研究⽅法の実際など)を知り、論文作成に必要な基本ルールを習得します。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション:全体の進め方について。【オンライン;オンデマンド】
2
授業計画/Class 先行研究から、文化・教育活動と社会との関連性についてアプローチのモデルを得る1:歴史的内容
3
授業計画/Class 研究の事例から、文化・教育活動と社会との関連性についてアプローチのモデルを得る2:現代的内容
4
授業計画/Class 論文作成の基本ルールの確認:文献リストの作成方法、及び引用の方法について。
5
授業計画/Class 文献リストに従い、図書の報告と討論1。
6
授業計画/Class 文献リストに従い、図書の報告と討論2 及び、文献リスト(図書)の修正。
7
授業計画/Class 文献リストに従い、論文の報告と討論1。
8
授業計画/Class 文献リストに従い、論文の報告と討論2 及び、文献リスト(論文)の修正。
9
授業計画/Class 研究テーマの決定に向けて1:研究テーマの適正について。
10
授業計画/Class 研究テーマの決定に向けて2:研究方法の適正について。
11
授業計画/Class 研究テーマに関する⽂献についてレジュメを⽤いた報告と討論。
12
授業計画/Class 研究テーマに関する文献批判についてレジュメを用いた報告と討論1。
13
授業計画/Class 研究テーマに関する文献批判についてレジュメを用いた報告と討論2。
14
授業計画/Class 研究テーマに基づくゼミ論文に向けての目次の報告と討論。
15
授業計画/Class 研究動機・方法の確認と夏期休暇中の進め方について、研究計画を作成する。
 
事前学習/Preparation 授業回のトピックについて、具体的なイメージを持てるよう準備する。
事後学習/Reviewing 授業で学んだことや気づいたことが、実際に論文やレポートを書く際に応用できるように定着させる。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes第1回目は、オンライン;オンデマンド授業として行います。それ以降の授業は、原則対面授業を行いますが、状況に応じて、柔軟に対応します(オンライン授業を実施する場合はCoursePower、授業等で指示します)。初回の授業で、受講方法の実際について説明します。
本授業では研究の基本を提示し、それをふまえた担当者による発表(研究報告)及び、それに基づくディスカッションを行います。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業での発表・討論への準備及び参加、各自の授業外での課題達成を総合的に判断します。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
1 リチャード・J. ウィンジェル (著), 宮澤淳一 (翻訳) 『〔改訂新版〕音楽の文章術 論文・レポートの執筆から文献表記法まで』 春秋社
2 梅棹忠夫 知的生産の技術 岩波書店 1969
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
Comments
 
1 山本美紀 『音楽祭の戦後史』 白水社 2015年
2 その他、講義時間内で紹介します。
メッセージ/Message
基本的に授業へのPresenceを重要視しますので、自分の発表や自分の興味ある内容だけでなく、ゼミの仲間が関心を寄せる事柄についても、自分なりに意見を持つなど「物事に対して主体的に関わる」姿勢を求めます。それは例えば、やむを得ず休んだ⽇ の内容についても放っておかず、必ず⾃分で情報を得るなど、フォローしていくことです。本講義を通して、各⾃の生涯にわたる主体的学びの姿勢が確立し、揺るぎない実力につながっていくことを期待しています。